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他にもこれ観ました 7月編 Part2
2019年08月06日

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「ゴールデン・リバー」

「君と歩く世界」、「ディーパンの世界」のジャック・オーディアール監督が4人のハリウッドスターを迎えて描くサスペンス西部劇。
2018年のヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞し、セザール賞でも4部門にノミネートされています。

1851年、オレゴン州。
一帯を仕切る提督から依頼された殺し屋、イーライ(ジョン・C・ライリー)とチャーリー(ホアキン・フェニックス)のシスターズ兄弟は連絡係のモリス(ジェイク・ギレンホール)が追うウォーム(リズ・アーメッド)という男を始末することになる。
ウォームは科学者で、川の中の黄金を見分ける化学式を発見したので、それを聞き出して殺せというのだ。
兄弟は二人を追うが、モリスはいつしかウォームの語る理想郷に魅せられ仲間になっていた。
そして兄弟もまた別の追手に対抗するために二人と手を組むことになる。
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殺し屋の兄弟。 連絡係の男。
ターゲットは黄金を見分ける薬品の化学式を見つけた男。
それぞれの思惑が絡み、4人がやがて交わる時に生まれるドラマの意外性が魅力。 
殺し屋と仲間の寝返りと一獲千金といった要素が出てくれば自ずと血生臭い展開になってもおかしくないのですが、ふたを開ければ欲望とは違う「良き人生」を切望する男たちの真摯な心に迫る物語になっています。

引退して普通の家族を持ちたい兄ジョン・C・ライリーと、裏の世界でのし上がりたい弟ホアキン・フェニックスの兄弟の人間描写がことのほか見事で、時に微笑ましく、痛々しくもある兄弟愛がツボを突きます。 歯磨きのシーンはいいですねえ。
この兄弟と、ジェイク・ギレンホールの連絡係の男に秘められた父親の呪縛。 そして、暴力や貧富の差のない理想郷を作りたい思いを語るリズ・アーメッド演じる科学者の男。

この4人が出会って手を組むことになるものの、思わぬ悲劇が待ち構えてますが、そこで突き放してしまわないのが本作の意外でもあり、癒される所。
これはいいドラマだ。
        


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「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」

月の裏側にナチスが秘密基地を建設し、人類を侵略しにくるという「『ムー』の読み過ぎか!」みたいなトンデモSF映画「アイアン・スカイ」は2012年に公開されましたが、決して評判はよろしくなかったはずです。
それがまさかの「続編をつくってみた!」という痛いユーチューバーのようなことをやらかすフィンランドの腐オタ監督、ティモ・ヴオレンソラの悪あがき。

前作はクラウドファンディングで1億円もの寄付が集まったとはいえ、「しょうもないもん作りやがって」とみんなが怒ってないかと気をもんだ監督はそこで遠慮することなく、ダメもとでクラウドファンディングを再敢行。
世の中はなんとハートフルなことか。 1憶5千万という大金がカンパされ、このたびの続編と相成りました。
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人類は月面ナチスとの戦いに勝利するも、核戦争で自滅し、地球は荒廃。
それから30年後。 人々はナチスが月面に作っていた基地で生き延びていたが、エネルギーが枯渇し絶滅の危機を迎えていた。
前作のヒロインにして、今や基地の指揮官レナーテには娘がいた。 基地の機関士をしているオビである。
彼女は荒廃した地球の深部にエネルギー源があることを知り、人類を救うため、誰も足を踏み入れたことのない『ロストワールド』へと旅立つ。
しかしそこはナチス〈第3帝国〉のヒトラーが率いる秘密結社ヴリル協会が君臨する世界だった・・・
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前作は7年も前で、「はて?どんな内容だったっけ?」とすっかり忘れてしまっていたほど、記憶にかすりもしない映画でした。
今回の続編も予告編観てるだけで「バカバカしいなあ」と思っていたのに、気がつけばムビチケを買っておりました。
どうやら予告編映像の中に思念をコントロールするサブリミナル的なカットか音声が仕込まれていたに違いないとアッシは思いました。
「ナチスの仕業だな・・・」
いいだろう、貴様らの陰謀を暴くためにここはあえて観てやろうじゃないか。 虎穴に入らずんばコジルリに会えず。

で、観てみたけど・・・ しょーもな!という予想通りの映画。
確信的にバカバカしさを狙ってるんだろうけど、アメリカとは違ってユーロのB級コメディは変な所でクドかったり、ここという時に中途半端だったりする。
歴史上の有名人とかがクリーチャーになって一杯出てくるけど、あんなにいらんて。
スティーブ・ジョブズ&アップルのネタをもっとイジってほしかったなあ。
        


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「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」

注:シンクロナイズド・スイミングは「アーティスティック・スイミング」に名称が変わりましたが、ここでは便宜上「シンクロ」ということで。

男子シンクロに挑む中年オヤジたちの奮闘を描いたヒューマンコメディの本作は本国フランスで予想外の大ヒットを記録し、今年のセザール賞では9部門11ノミネートを果たしました。
タイトルの英題「Sink or Swim」とは直訳の「沈むか、泳ぐか」ではなく、「イチかバチか」という意味で使う言葉だそうな。

人生打開を目指すダメオヤジたちの挑戦というストーリーだけで、なんとなく最初から最後まで予想がつきそうなストーリーですがまさにその通り。
でもみんなキャラが個性的で面白い。

×2年間無職のまま昼間からゲーム三昧のベルトラン。
×妻子と別れた上に、すぐに何かとブチ切れるロラン。
×41歳独身で恋愛経験皆無のコミュ症ティエリー。
×まったく売れないのに夢を捨てれないロックミュージシャン、シモン。
×経営してる会社は倒産寸前、現実を直視できないマルキュス。
×仏語が苦手の無口でマジメなアフリカ系、アヴァニッシュ。
×緊張感ゼロのゆるぐだ野郎、バジル。
「ポンコツ!」、「クズ!」とひっきりなしに罵声を飛ばす2番目の女コーチ、アマンダや、後からメンバーに加わる肺活量抜群の介護士ジョンも面白かったですね。

劇中に流れる80年代のナンバーがツボでして、オープニングから「ルール・ザ・ワールド」を持ってこられると「あっ、この映画はこの手の歌がたくさん流れるんだろうな」と勝手にワクワクしてしまいますね。
予告編でさんざん流れていたブロンディの「コール・ミー」はシンクロ大会の本番で使うんだろうなと予想してた方は多いでしょう。
「イージー・ラヴァー」で来るとは意表を突かれました。
        


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「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」
 
無題 re P:「ピーター・パーカーです」 
spiderman-farfromhome-trailer-happy-plane-700x292.jpg H:「ハッピー・ホーガンです」

H:「ピーター、夏休みだからって羽目を外すなよ。 MJとチョメチョメでチョメチョメしながらチョメチョメばっかりやってたらチョメチョメがチョメチョメになるからな。 気をつけるんだぞ」
P:「ハッピーさんこそ、メイおばさんとチョメチョメをチョメチョメにしてチョメチョメからチョメチョメにするとチョメチョメなことになるから気をつけてね」
H:「なるほど、よく分かったよ」
P:「ホントかよ」
H:「それはそうと。 今度の映画でマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ3は終了だ。 ご苦労だったね」
P:「ありがとうございましたハッピーさん。 これからもハッピーさんは僕の胸の中で生き続けるでしょう」
H:「勝手に殺さんでくれよ」
P:「だけども、もう僕の映画は作られないってこと?」
H:「いや、今後も作られる可能性は十分ある。 だから身辺はきれいにしとくのだぞ」
P:「その際は、ぜひとも今までのようにラブコメ路線を維持したピーター・パーカーの青春ドラマを完璧に描き切ってほしいですね」
H:「今回の映画はマジで傑作に仕上がったからな。 これが本来の"親愛なる隣人"の物語のあるべき姿だ」
P:「トニー・スターク師匠亡きあとの使命感に葛藤するドラマも胸が熱い」
H:「そういう意味ではミステリオというヴィランはピーター自身にヒーローとしての生き方に目を開かせる重要なキーパーソンとなった」
P:「さて、問題はニック・フューリーとマリア・ヒルだよね。 あんな超超超どんでん返しをエンドロールでやっちゃうなんてえげつないね」
H:「“エンドロールの後にも映像がございます”って教えてくれてるのに、どうして映画館が明るくなるまで待てん客がおるのかな」
P:「ジョナ・ジェイムソンが出てきた“ミッドクレジット”をソレと思いこんだんじゃないの?」
H:「なんて気の毒な。 今回のアフターエンドロールは座席からひっくり返りそうになったもんな」
P:「結局、ニック・フューリーはスクラル星人の宇宙船で何やってたの? 『さあ仕事だ』って言ってたけど」
H:「私も知らん。 キャロル・ダンバースとはダチだから、そのつながりで何かお手伝いでもしとるんだろ」
P:「ああ、キャプテン・マーベル姐さんか。 きれいな人だったなあ。 MJよりも胸が大きいしなあ。 あの人から誘われたらボク浮気しちゃうかも。 ハッピーさん、どう思う?」
H:「そりゃ私だってオコチャマ体形のMJよりナイスバディのキャプテン・マーベルに一票に入れるがね」
P:「やっぱ、そうだよね。 グフフフ」

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「おまえら、シバくぞ」 

        


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「こはく」

「ゆらり」の横尾初喜監督の幼少時代の実体験を基にした半自伝的ストーリーを故郷・長崎県でオールロケして描き上げた感動作。
幼い頃に突然姿を消した父を求めて長崎の街を捜し歩く兄弟の心の旅。
弟の亮太に井浦新。 兄の章一にはお笑い芸人のアキラ100%こと大橋彰が扮しています。
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長崎県に住む広永亮太(井浦新)は父が借金と共に残していったガラス細工会社受け継ぎ、どうにか経営を立て直しつつある。
その一方で父と同じように離婚し、二人の息子とはずっと会っていないが、現在の妻・友里恵(遠藤久美子)とは幸せに暮らしている。
だがある日、友里恵から妊娠を告げられた亮太だが、喜びながらも人の父親になることへの不安を覚えずにはいられなかった。

そんな折、母の元子(木内みどり)と暮らしている兄の章一(大橋彰)が街で父を見かけたと言い出した。
仕事もせずにブラブラして、妙な虚言癖のある兄が、いつになく真剣な面持ちで父への恨みを口にしたことが亮太には衝撃的だった。

兄と共に父を捜し始めた亮太は、やがて忘れかけていた子供時代を振り返り、孤独だった母の姿や父の人生に思いを馳せる。
父捜しは思いのほか難航し、また兄が嘘をついているのではないかと亮太が疑いを持ち始めた頃、母が病に倒れる。
「お父さんは優しかったよ」と病床の母はポツリとつぶやいた・・・。
友里恵が無事出産を終えた数ヵ月後、母は世を去った。
その葬式で兄弟は父に関する有力な手掛かりを得る・・・・
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兄弟がまだ幼かった頃に両親が別れた過去の出来事は、兄にも弟にも心に小さな穴をあけ、そのまんま歳月が重ねられて蓄積された父に対するそれぞれの思いがクライマックスで爆発します。
父に捨てられたのではない。 自分たちが父を捨てたのだ。 離婚の話し合いの中で、母の方についていくと。
その記憶がよみがえる時の切なさたるや・・・。
本当はずっと一緒に入られる善き家族だったはずだと思うのだが、なぜこうなったのだろうか。

また昔の頃の「お父さんと二人の子供」に戻ったかのような再会のシーンの一気のワンカットが感情に突き刺さる。
過ぎ去った時間は戻らないけれど、その積み重ねた時間にすべてを赦し癒す力があるはず。

服を着たアキラ100%の意外な芸達者にビックリ。
オーディションで多数の市民キャストが起用されており、長崎県の「すごかぁ」な情熱がヒシヒシ。
ちゃんぽん、カステラ、ハウステンボス。 映画「こはく」。 やべーぜ長崎。
        

 
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「マーウェン」

ロバート・ゼメキス監督の最新作は実在する一人のアーティストの物語。
その名もマーク・ホーガンキャンプ(1962~)。 ニューヨーク出身。

若い時は仕事も結婚も長続きせず。
でも絵が非常にうまかったらしく、アートのセンスはありました。
2008年、マークが33歳の時に彼の人生は大きく変わります。

マークは女性の靴を履くのが趣味でした。
バーでそのことを話すと、5人の男たちに絡まれたあげくにひどい暴行を受け、彼は脳に大きなダメージを負いました。
記憶のほとんどを失い、後遺症に悩まされていた彼は独自のリハビリとして、自分や周囲の人に似た人形を、庭に作った架空のミニチュアの街「マーウェン」に住まわせ、彼らの物語を紡いで写真を撮ることに没頭し出します。
彼の独特な世界観によるミニチュアワールドは大きな反響を呼び、ドキュメンタリー映画で採り上げられ、そして今こうして劇映画にもなったのです。

マーク・ホーガンキャンプを演じるのはスティーヴ・カレル。
つくづく上手い役者ですねえ。

この作品は、マーク・ホーガンキャンプという人物像と内面のみにフォーカスした内容で、彼が心の拠り所とするフィギュアの物語の世界に入り込んでいくシークエンスがストーリーの多くの部分を占めています。
モーションキャプチャで俳優が演じたデジタル映像を3Dの人形に落とし込み、これまで見たことのない「人形7:人間3」のような動きをする3Dアニメが不思議な味わいを出しています。

マークが想像するのは、第二次世界大戦下のベルギーの街マーウェンでマークの分身的存在のホーギー大尉とレジスタンスの美女軍団がナチスと戦う、戦争アドベンチャーロマンス。
大の大人が人形遊び? とは言ってもこれはマークにとって現実世界と向き合う準備をするエネルギーに満ちたオアシス。
裁判所の出廷・・・  はかない恋・・・
希望は試練の先にある。 戦えキャプテン・ホーギー。
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