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他にもこれ観ました 7月編 Part1
2019年08月03日

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「凪待ち」

昨年は「サニー/32」、「孤狼の血」、「止められるか、俺たちを」の3本。
今年もすでに「麻雀放浪記2020」を発表し、ここにきてかなりのペースで作品を撮りまくっている監督・白石和彌。
最新作は香取慎吾と初のタッグを組んだヒューマンサスペンスです。
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香取慎吾が演じるのは定職にも就かず、ギャンブルに明け暮れるろくでなしの男・木野本郁男。
ギャンブルから足を洗って、恋人の亜弓(西田尚美)と彼女の娘・美波(恒松祐里)と共に亜弓の故郷である石巻にやってくる。
そこで近隣に住む小野寺(リリー・フランキー)という男のの口利きで小さな印刷工場で働き始める郁男。
しかし、工場の同僚とともにノミ屋連れられてきたのがきっかけで、辞めていたにも関わらず郁男は再び競輪にのめり込むようになっていく。

ある日、亜弓とケンカして家を出て行ってしまった美波を郁男が捜しまわったすえに見つけるが、その夜遅く、亜弓が防波堤の工事現場で遺体となって発見される。
郁男は亜弓と一緒に美波を捜してる時に、つい口論になって車から亜弓を降ろしてしまったことを悔やんだ。
自分のせいで亜弓が死んだという思いから自暴自棄になっていく郁男の日常はさらに荒んでいく。
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白石監督のカラー全開で描く、めんどくさい奴のジタバタ人生劇。
殺人事件の真相がどうのこうのは重要ではありません。 キャッチコピーがよくないですね。 いい映画なのに。

ギャンブルに狂った男が転落していく見本のようなドラマが中心であり、一見荒っぽい描写に満ちあふれた内容にも見えますが、一方では、それぞれの事情で人生に行き詰まった人たちがまた前へ進むための凪を待つ心情を静かに見つめた物語でもあります。
堕ちていく人・・・ 立ち直る人・・・ 支える人・・・ 支えられる人・・・
嵐はいつか去る。 人生の海原で凪を待つ人の哀歌。

「ジャニ圧」って本当かどうか知らんけど、実際この映画も大きく宣伝してないよね。
でも慎吾ちゃん、がんばってますよ。
        


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「ピアッシング」

作家・村上龍が1994年に発表した同名小説がアメリカで映画化。
殺人衝動を持つ男と自殺願望を抱く女の一夜を描くサイコスリラーで、監督はインディーズ界の新鋭、ニコラス・ペッシェ。
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ベビーベッドで眠る幼い我が子をアイスピックで刺したくて刺したくてたまらん男、リード(クリストファー・アボット)。

刺しちゃおうかなあ、どうしようかなあ。 
いや、いかんいかん。 そんなことしちゃダメだ、でもしたいんだ。
どうするどうする、どうする俺。 やるしかない、やるしかない、やるしかないぞ俺。
そうだ。 娼婦を殺そう。 よおし、そうしよう。
やっぱりSM嬢がいいな。 
ホテルにSM嬢を呼び出して、やって来た女はジャッキー(ミア・ワシコウスカ)と名乗った。
シャワーを浴びたい? どうぞどうぞ。 
・・・・・・・・・遅いな。 遅い、遅いぞ。 プランが崩れるじゃないか。
どうした、ねえちゃん、開けるぞ・・・
シャワールームの中でジャッキーは自分の足にナイフを突き立てて、血だらけになっていた。
なにやっとぉーん!!!
止めても、ジャッキーはワメきながら自分を傷つける。
ジャッキーを病院に連れて行って治療し、俺たちは彼女のマンションに行った。
なんだか彼女といいムードになってきたが、俺はどうしても彼女を殺したくてたまらんのだった。
よおし、やるぞ・・・と思ったら俺の体は動かなくなった。
食事の中にジャッキーが妙なクスリを盛ったらしい。
この女、いったい・・・・・

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村上龍の本は過去に2作読んだだけでアッシにはイマイチ合いませんでね。
でも、人を殺したい男と死にたい女の話というシチュのこの映画にはちょっとそそられたので地雷覚悟で拝見しましたが・・・
世間の評価はお高いようでございますが、この映画に関してはアッシの完敗。
何でだろうかね? 映像や音楽はユニークだけども、なぜか話はすっげー退屈。
妄想と現実の境目がどうのという語り口のペースが最後まで合いませんでしたね。
        


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「X-MEN:ダーク・フェニックス」

1463047534-james-mcavoy-charles-xavier-x-men-apocalypse.jpg プ:「プロフェッサーXです」
tumblr_pqlt1sFrYW1xu3115o1_400.jpg マ:「マグニートーです」

プ:「マグちゃん、聞いた?」
マ:「どしたん?」
プ:「今のキャストで展開されてる「X-MEN」のシリーズな、本作をもって一応終わりやねんて」
マ:「ほんならもう俺ら仕事減るな。 どないする? 闇営業でもするか?」
プ:「今、一番まずい時やろ」
マ:「そやな」
プ:「それしてもジーン・グレイ、えげつなかったな」
マ:「アホほど強いな。 あんなもん誰も勝てんぞ」
プ:「元はと言えば俺が悪いねんけどな」
マ:「そやな」
プ:「いや、フォローするところやぞ」
マ:「せえへんわ。 みんなプロちゃんが悪いんや。 ミスティークが死んだのもプロちゃんのせいや」
プ:「ミスティーク死ぬのは予想外やったな」
マ:「俺のカノジョ候補がおらんようなった。 ストームもタイプやないしな」
プ:「ジーン・グレイには苦労ばっかりかけてもうたなあ。 優しさを伝えるのは難しいもんや」
マ:「だいたい今度のヴィラン、なんやねん。 エイリアンやなんて聞いてへんぞ」
プ:「エイリアンはズルいよな。 そもそもX-MENの世界観やあらへんわ」
マ:「ジーン・グレイもそうやけど、手に負えん奴ばっかりや。俺らも含めて他はみんな引き立て役になってしもたな」
プ:「とにかく、ジーン・グレイすご!で終始したな」
マ:「彼女の葛藤のドラマも一応あるにはあるけど、なんやイマイチ刺さらんな」
プ:「そら、あれや。 新シリーズになってからのジーン・グレイは特に掘ってきたキャラちゃうもん。 「アポカリプス」で初めて出てきて特に今後が気になるみたいな扱いでもなかったのに、急に今回バリバリの主役にしても観る方も戸惑うわ」
マ:「回想シーンに頼ってるだけじゃ、キャラクターに厚みは出んわな」
プ:「第一な、前シリーズの「ファイナルデシジョン」でもジーン・グレイの話はやってもうてるしな。 それまでの積み重ねがあるからウルヴァリンとの絆が感動できたわな。 どうしてもあれと比較してまうし、やっぱり作品の力としては弱いわな」
マ:「最期はまさか俺とプロちゃんがあれほど仲良くなるとは」
プ:「俺、知らんまに引退させられてたぞ」
マ:「ウケたな。 でもプロちゃん、ガチで仕事なくなったな。どうするよ」
プ:「そやな、吉本でも入ろか」
マ:「そらええわ」
プ:「ええやろ」

        


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「新聞記者」

若き女性新聞記者とエリート官僚の対峙を通して、権力とメディアの裏側をリアルに描く社会派サスペンス。
官僚記者会見で鋭い質問を投げかけるジャーナリストとして知られる東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーが原案で、監督は「青の帰り道」の藤井道人。
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東京新聞社会部の若手記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)。
ある日、彼女のもとに「医療系大学の新設」に関する極秘文書がファックスで届く。
首相肝いりの案件らしいが、誰が何のために送ってきたのかは分からない。
許認可先の内閣府を洗い始めた吉岡は、神崎(高橋和也)というキーパーソンの存在に気づくが、まさにアプローチしようとした矢先、彼は投身自殺を遂げてしまう。
一方内閣情報調査室に勤める杉原拓海(松坂桃李)は苦悩していた。
彼の任務は政権を守るための情報操作やマスコミ工作ばかりだ。
有能な公務員としてひたすら上の指示を遂行してきた彼もまた、外務省時代の尊敬する上司・神崎の死を通じて、官邸が強引に進める驚愕の計画を知ることになる。
内閣情報調査室の冷徹な上司である多田参事官(田中哲司)がかけてくるプレッシャーに苛まれながら、国民のために尽くす矜持の狭間で揺れる杉原。 政権側からの圧力を感じながら、誤報を出すことへの恐怖の中で真相を追う吉岡。
それぞれのキャリアと人生をかけた二人の選択とは・・・
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首相の肝いり・・・ 学校新設・・・
はて? どこかで聞いたような?
まあそれはそれとして、このサスペンスで明らかになる政府の恐るべき計画は、あまりにも突飛過ぎるというか、およそ日本らしくない、テロ支援国家のような一大陰謀。 ちょっと現実離れしすぎてるんじゃ・・・

むしろこの映画での攻めているポイントは「内閣情報調査室」、通称「内調」のハッキリとは知られていない実態に踏み込んでること。
政権を安定させるために世論をコントロールするのが主人公・杉原の勤める部署の任務。
都合の悪い問題から世間や野党の目をそらさせるために、わざと元官僚のスキャンダルをねつ造したり、マスコミに誤報を打たせる罠を仕込んだ情報をリークしたり、ネットのスレにあることないことの書き込みをしまくっては世論を誘導していく。
本当にこんなことやってんだろうか? 陰湿な仕事!

政権を守るためには手段を選ばぬやり方に対して己の正義感と葛藤していた杉原は恩師の自殺をきっかけに女性記者と共に真相を探り、やがて人生最大の決断を迫られることになります。
妻と生まれたばかりの子供がいる自分の家庭を犠牲にしなければならないかもしれない。 いや、それとも国民に対して本当のことをさらけ出すか。
彼がどう決断したかは分からないまま映画が終わるのですが、う~ん・・・・果たしてこれはどっちなのか・・・。
・・・・・・
ブルートーンで描かれる内閣情報調査室の描写が不気味だけど、参事官役の田中哲司の顔がコワすぎだ!
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「そりゃ悪かったね」

        


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「ハッピー・デス・デイ」

誕生日に殺されるヒロイン。
しかし殺された瞬間にハッと目覚めたら、また誕生日の日の朝に逆戻り。
同じ日を何度も繰り返しては、何度も殺されるという激クソなタイムループにハマり込んだ女子大生の闘いを描く新感覚ホラー。

「ラ・ラ・ランド」の“緑のねえさん”、ジェシカ・ローテが演じる女子大生ツリーは性格ブスの判で押したようなビッチ。
人の気持ちなど、なんじゃそーれな自己チューの彼女は男遊びもお盛んでいらっしゃる元気なお方。
前夜のパーティーでかなり派手に酔ったらしい彼女は、よく知りもしないクラスメイトのカーターの部屋で、誕生日の朝を迎えた。
部屋を出て女子寮へ朝帰りし、ルームメイトが作ったささやかな誕生祝いのカップケーキをゴミ箱に捨て、大学に出て、単位欲しさに教授と不倫する。
父親との食事をすっぽかし、夜になってパーティー会場に向かっていたツリーはベイビーフェイスのマスクをかぶった人物に殺されてしまう。
ところが、「あっ、死んだ」と思った瞬間またツリーはカーターの部屋で目を覚ます。
彼女の誕生日である9月18日がまた朝から始まっている・・・。
そしてまた彼女はベイビーフェイスに殺される。 そして9月18日の朝にカーターの部屋で目覚める。 そして殺される。
彼女も分かってはいるが殺される時の場所やタイミングだけが違うのだ。
その日を繰り返す度に弱っていくツリーは、半信半疑のカーターに相談し、殺人を回避しようとするが神出鬼没の殺人鬼に苦戦。
「誕生日=死ぬ日」のスパイラルから果たして彼女は脱出できるのか。
・・・・・・・・・・・・
ホラーではあるのだけれど、一人のクソ女の成長を描く青春コメディになっているところがミソ。
何度も繰り返す同じ日の中で、自分を殺す奴の正体を探りつつ、人と話をし、話を聞くことで、他人に対する自身の言動を省みるようになっていくくだりが意外な感動エピソードも盛り込みながら描かれています。
最初は右往左往するヒロインですが、同じ日の繰り返しを経て、パターンをつかみ、対策も徐々に強化。 次第に殺人鬼よりも立場が有利になっていくのがユニークですね。

クライマックスではベイビーフェイスの正体が二転三転。
しかし、何ゆえにツリーに「バースデー・ループ」の現象が起きるのかは謎のまま。
 
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「ハッピー・デス・デイ 2U」

「ハッピー・デス・デイ」の続編がほぼ同時と言っていいほどの連続公開。
アメリカでは前作(2017)と続編(2019)の間隔が2年ですが日本では2作とも立て続けの公開。
これは結果的に吉ではないでしょうか。

前作でやっとこさ苦労してループから脱け出したツリー嬢ですが、気の毒なことにまたしても同じ災難に巻き込まれます。

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「なんでぇーっ!?」
それはね。 製作者が続編も作ると決めたからです。 以上。

とはいえ、もちろん同じ話をやるわけではありません。
カーターのルームメイトであるアジア系の青年ライアンが、ツリーの経験した「ベイビーフェイスに殺される一日を繰り返す」というループにはまりこんでしまいます。
現在はカーターと恋人同士になったツリーは、相談してきたライアンを救おうとするのですが・・・

実はライアン青年、大学内で仲間と共に「実験的量子反応炉」の研究をしてるほどの秀才。
ところがこの量子反応炉こそがループを引き起こす要因だったようで、ベイビーフェイスの恐怖にパニクったライアンが反応炉を作動させた際のエネルギーパルスのせいで、そばにいたツリーは違う次元に飛ばされてしまいます。
そんなわけで、彼女はまたもや嫌というほど味わった「9月18日」を再び繰り返すことに。

「何さらしてくれとるんじゃ!」 巻き込まれ事故もいいところ。
すでに経験者ですので勝手を知ってるツリーはさっさとベイビーフェイスを倒してやろうと、前回で正体を突き止めた相手のもとへと直行するのですが・・・

なんと、どうやら今いる次元ではベイビーフェイスの“犯人”が違っているらしく、そればかりかカーターは自分の恋人ではなくなっているという設定に。
さらに、すでに他界しているはずの母が当たり前のように生きている!
愛する母と思いがけない再会を果たしたツリーは心が揺れます。

ベイビーフェイスを倒して元の世界に戻るのか、母の生きている世界に留まるのか。
そんな葛藤とツリーが闘うのが今回のストーリーの山場になるのですが、彼女が下す決断は、違う世界を体験したからこそ。


相変わらず二転三転する目の放せない話ですがエンドロールのあとにオッタマゲな展開に。
どえらいスケールになってきたなと思いきや、残念ながら本作のアメリカでの興業成績が芳しくなかったようで、3作目は作られない模様。
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コメント

お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

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Re: タイトルなし

少々だけ拝読させていただきました

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