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シャザム!&他にもこれ観ました
2019年06月03日

T0023716p.jpgマーベル・ムービーの本気を見せつけられたらDCも頑張らにゃあいけませんな。

DCエクステンデッド・ユニバースの第7作目として登場する「シャザム!」。
スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンに比べると、お戯れが過ぎるヒーローで、マーベルでいえば「デッドプール」的な位置。

14歳の少年ビリー・バットソンが、おもいっきり怪しい魔術師から一方的に魔法の勇者の後継者に指名され、スーパーヒーロー、シャザムになる能力を与えられる。
精神はクソガキのままでありながら、見た目は筋骨隆々のボディスーツ&マントのオッサンという「逆コナン状態」であるが、能力はマジ。

手からサンダーボルトをビーッ!
アホほどの怪力とアホほどのスピードを兼備したスーパーヒーロー。
ガキンチョがそんな能力を手にして、大いなる力がナンタラ、大いなる責任がナンタラと冷静にいられるはずがなく、いかにもアルアルなドタバタを繰り広げる。

七つの大罪の邪悪な力を手にしたゲーハーのオッサンとの壮絶な戦いが展開し、意外にも家族愛や友情というテーマにシフトするという、ちょっと意外な感動をもたらせてくれる。


ぶっちゃけ聞いたこともない、まったくノー知識のヒーローだった。
「シャザム」と最初に聞いた時、「シャザーンのことか?」と思ったくらいである。

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そうそう、これこれ。 『大魔王シャザーン』。
子供の頃、テレビでは「トムとジェリー」とか「チキチキマシン猛レース」、「スーパースリー」など洋モノのアニメがけっこう放送されていた。
『大魔王シャザーン』もその一本。

主人公の男女がウルトラマンエースの北斗と南みたいに、それぞれの指輪を合体させて「出てこい、シャザーン!」と叫ぶと、「アイアイサー、ご主人様」とシャザーンが現れる。
「パパラパー!」と呪文を唱える魔法で問題解決してくれる、エスニック満載のヒーローだった。

まもなく公開される「アラジン」のジニーとカブりまくっているが。

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「ちょっとちょっと。 そんなことはどうでもいいから。 僕の話はどうしたの?」
 そうだったな。
「そんなことやってっから、ブログが進まないのよ」
 へいへい。
「観た映画のこと書かなきゃいけないんでしょうが」
 これから書くんだよ。
「じゃあ、まずは僕の映画から」
 さっき書いただろ。
「もっともっと」
 ちょっと聞くけど、オッサンの体になったらアッチの方も大きくなるのかな?
「知らない。 見たことがないんだよね」
 なんで? 一番気になる所だろ、フツー。
「だからあ、そんなことより感想、感想」
 主人公の少年ビリーと悪役のシヴァナ。 どちらも親の愛に恵まれなかったことで共通するが、正義と悪の分岐点になるのが、血のつながりを越えた愛情や連帯感なのだね。
「ふんふん」

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 シヴァナがパワーをすべて我がものにしようとするのに対し、ビリー少年はみんなでシェアするというところも、社会が試されてる部分を表している。
「ほおほお」
 ビリーは遊園地で母親に捨てられたんだけど、シヴァナとの最終決戦の場が遊園地になる所も深い。 この映画は確かにオフザケが大半なんだけど、さりげなく絆の重みといったテーマを潜り込ませてるよね。 DCはネアカの映画でもキチンとストーリーを描けることを証明したね。
「ありがとうございます」
 こんなところでいいかね。 「アベンジャーズ/エンドゲーム」の記事で半月近くも要したので、ここからは溜まってる映画を高速でレビューしていくぞ。
「アイアイサー、ご主人様」

 急にシャザーンになったな。

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「希望の灯り」

東西統一された旧東ドイツの巨大スーパーマーケットで働く青年と周囲の人々の孤独と希望を描いたヒューマンドラマ。
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首のあたりにタトゥーがちらりとのぞく、内気で無口なクリスティアンはライプツィヒ近郊の巨大スーパーマーケットで在庫管理担当として働き始めた。
飲料担当のブルーノが親身になって仕事を教えてくれ、クリスティアンはやがてフォークリフトの免許まで取得するまでになった。
お菓子担当の謎めいた女性マリオンに惹かれていくクリスティアンだが、マリオンは既婚者である。
それでも彼女と職場で一緒にいられる時間はクリスティアンにとって何よりの安らぎだった。
だがマリオンはぷっつりと職場に姿を見せなくなった。
居ても立っても居られないクリスティアンは彼女の家にこっそり忍び込んだりするが憂鬱は治まらない。
そんなクリスティアンを心配したブルーノは自宅に彼を招くが、ブルーノ自身も問題を抱えていたことをクリスティアンは知る。
まもなくしてマリオンは出勤してくるが、やがて思いがけない悲劇が起きる。
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ベルリンの壁が崩れて、東西ドイツが統一されたと言っても、実際のところは西による東の併合。
“統一”が特に旧東ドイツの人にとってはいいことばかりでなく、社会の変革に置き去りにされて孤独感や閉塞感を募らせている人々は多い。
この映画はそういった人々を一歩引いた視線で見守りながら、絶望に負ける者や希望を見出す者の淡々とした日常を描いている。
スーパーマーケットの倉庫内は、物が溢れてる社会のメタファーで、それでも満たされない孤独が、作業をする人たちの姿に投影されている。
どこかアキ・カウリスマキっぽいタッチながら、ドイツ統一の負の部分を考えさせられる作品。
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「リーチリフトって座って運転するタイプもあるんだね」
 アッシも初めて見た。 外国では主流らしい。
        


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「ザ・フォーリナー/復讐者」

ジャッキー・チェンの主演による、娘を爆弾テロで失った男の復讐劇。

ロンドンでレストランを営むクワン(ジャッキー・チェン)は、高校生の娘と二人だけの家族だった。
だがその娘が無差別爆弾テロの犠牲になってしまう。
クワンは犯人の名前だけでも知りたいと警察に日参するが叶わず、ある手掛かりから北アイルランド副首相ヘネシー(ピアース・ブロスナン)に探りを入れていく。
ヘネシーはかつて過激なテロを行っていた時期があり、今回の爆弾テロも彼が所属していた急進派「UDI」の仕業だった。
イギリス政府から犯人の特定を命じられて頭を悩ますヘネシーに対して、娘の復讐に駆られたクワンもまたテロリストの名前を明かすことを要求。
元特殊部隊の経歴を持つクワンは、ヘネシーの行くところ、爆弾を仕掛けては圧力をかけていく。
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ニコリともしないジャッキー・チェン。 今後、こういう役の割合が多くなっていくのだろう。
新境地というには大げさだけど、娘の理不尽な死にメンタルも少々壊れかけで、暴走と言っていいほど犯人探しと復讐に駆られる男を演じるジャッキーの鬼気迫る感じも見応えあり。
ピアース・ブロスナン演じる元過激派の現副首相が、昔の仲間とイギリス政府との板挟みになる微妙な立ち位置に設定してあるのも物語の面白さ。
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「でも、なんだかんだで申し訳程度にカンフーのシーンもあるよね」
 複雑だな。 余計だと思う半分、ジャッキーのカンフーが見れると嬉しくもある。
        


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「ドント・ウォーリー」

自動車事故により、半身不随で車椅子生活を送りながら、辛辣なユーモアを決して失わず、"世界で一番皮肉な風刺漫画家"といわれたジョン・キャラハンの実話を映画化。
今は亡き名優ロビン・ウィリアムスが映画化を熱望していた企画をガス・ヴァン・サントがその遺志を継いだ。

酒びたりの生活を送るジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)はその日もパーティーに出て陽気な酒飲みのデクスター(ジャック・ブラック)と知り合い、泥酔した彼の運転する車に乗って事故に遭った。
命は取り留めたものの、胸から下が麻痺して車椅子での生活。
セラピストのアヌー(ルーニー・マーラ)との交流で笑顔とユーモアを取り戻していくが、介護人に頼るしかない生活は生易しいものではなく、次第に自暴自棄になっていく。
そんな時、禁酒会の主催者ドニー(ジョナ・ヒル)との出会いをきっかけに自分を憐れむのを辞めたキャラハンは、やがてイラストを描くことに目覚め、風刺漫画家になっていく。
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良くも悪くもガス・ヴァン・サントかなと。
時間軸は飛びすぎるし、やや自己啓発的な点も気になるといえば気になる。
それでも観終わってみれば不思議と気分はホッコリ。
障害を持つ身になったことはないけれど、ジョン・キャラハンが自身で状況に向き合い、人を赦し自分も赦していく感情にどこか共感してしまう。
ホアキン・フェニックスが上手い! そこに引きずられてるのも確か。
まあ、周りの人がみんな素敵すぎるけどね。 そうでなければ、ジョン・キャラハンはそんなにちゃんとした人にはなれんかったかも。 特にジョナ・ヒル演じるドニーさんは素晴らしい人。
車を運転していたが、かすり傷程度で済んだデクスターと対面するシーンがウルウルもの。
無題 x 
「僕もママのことを恨んじゃいない。 ママの今の人生を祝福したい」
 大人になったなあ。いや、もうなってるのか。 いや、子供か? ややこしいな。
        


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「ハイ・ライフ」

死刑囚たちだけを乗せた宇宙船内で行われる禁断の実験を通して、人間の怒りや欲望をサスペンスフルに描くSFスリラー。

太陽系から遥か離れた宇宙空間を進む宇宙船"7"の中で、モンテ(ロバート・パティンソン)はまだ赤ん坊の娘ウィローと二人だけで孤独に暮らしていた。
"7"には出発した時には9人の乗組員がいた。
全員が死刑囚もしくは無期懲役の重罪人だが、ある科学実験に参加することを条件に刑を免除されたのだ。
その実験とは宇宙での生殖。
放射線などの影響で宇宙での生殖の可能性確率は非常に小さいが、医師のディプス(ジュリエット・ピノシュ)は執拗に実験を繰り返していた。
そしてもう一つの実験の目的地であるブラックホールに接近するうち、彼らを悲劇が襲う。
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SF映画ってたまに観念的なストーリーの作品があるよね。
期待していたシチュエーション・スリラーとはほど遠く、さりとて作家主義というほどの重さもない。
ともかく、先読みする気すら沸いてこない、お経を読んでるようなストーリーを追うだけで苦行。

地球から遥か上空での生活、“ハイ・ライフ”。
宇宙空間の、それも宇宙船内の密室の中で性のタブーが取っ払われ、生存競争に散っていくように乗組員が退場していく。
残された父という男と、娘という女。 二人が行き着くブラックホールの先には・・・
これって、宇宙船が精子で、ブラックホールが女性の膣っていうメタファー?

なんにしても、眠気のあまり、途中数分間ほど意識がワープ。 それくらいに入り込めなかった、お手上げの一本。

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「行きたいなあ、ブラックホール。 パチスロファンなら新台入替は逃せないね」
 そのホールじゃない。 行ったら帰れないぞ。
        


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「轢き逃げ -最高の最悪な日-」

水谷豊の監督デビュー作「TAP -THE LAST SHOW-」に続く2作目は、自身の初脚本による完全オリジナルのサスペンスドラマ。

大手ゼネコンのエリート社員・宗方秀一(中山麻聖)は3日後に副社長の一人娘・早苗(小林涼子)との結婚を控えていた。
式を挙げるホテルでの打ち合わせの日。 ホテルへ向かうために車を運転していた秀一は少し焦っていた。
司会を務める予定の同僚で親友の森田輝(石田法嗣)も同乗していたが、彼が所用で遅れてきたために、早苗が待っているホテルでの約束の時間には間に合いそうもない。
そこで幹線道路から住宅街に入って抜け道を走っていた秀一だが、喫茶店の角を曲がった時、若い一人の女性を撥ねてしまう。
「人生が終わった」と呆然とする秀一に、輝は動揺しながらも「誰も見ていない」と逃げることを懇願する。
こうして現場から立ち去った二人はホテルで打ち合わせを済ましたが、いつかバレるのではと怯える日々を過ごす。
結婚式を終え、なんとかあの日のことをなかったことのように考えてやり過ごそうとする秀一と輝のもとに、事故のことを知っているらしい何者かの脅迫文が来る。
生きた心地のしない日々を送る二人に遂に警察の捜査の手が・・・・

一人娘の望を轢き逃げ事件で失った時山光央(水谷豊)と妻の千鶴子(檀ふみ)は二人の容疑者が逮捕されたと聞いても、特に憔悴しきった時山はなかなか日常を取り戻せないでいる。
準抗告で釈放された輝に事故直後の娘の様子を聞こうと詰め寄ったり、娘と仲が良かった友人たちの元を訪ねては、事故の日になぜ娘があの場所にいたのかを時山は知りたがった。
やがて警察から娘の遺品が返され、「携帯電話が見当たらない」と聞いた時山はわずかな違和感を覚え、再び娘の足取りを探る。
そして事件は予想だにしなかった意外な素顔を覗かせ始めるのだが・・・・・
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事件が急にサイコ・サスペンスな方向に転がり出すのは、一筋縄ではいかない意外性を作品に与えた点では面白いと言えば面白いけど、轢き逃げをした秀一の罪は結局変わらないしね。
あのサイコネタを付け加えなくても、轢き逃げを犯した加害者と同乗者、被害者とその家族という関係性の心理ドラマをもっと掘っていったら、言葉も出ないような凄い映画ができてたと思う。

いや、これはこれで十分にササる。
気丈な態度で夫を支えてきた妻が堰を切ったように慟哭するシーンは、やり切れなさで涙腺がヤバい。
このシーンやラストシーンも含めて妻・千鶴子役を演じた檀ふみは見事の一語。
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「悲惨な事故が多い。 今やどこでもかしこでも車が突っ込んでくる」
 高齢化社会だから、もちろん高齢ドライバーが多くなるのは当然で事故の割合も多くなるわな。 それと、「ながらスマホ」で車を運転するボケナスがどれだけ多いことか。 車という凶器を持ってる人間の質が落ちてる、恐い世の中だ。 なんとかせんとのぉ。
         


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「オーヴァーロード」

ナチスドイツは実際に非人間的な人体実験を数多くやってきた。 だもんで、イジられ半分で映画のネタにされるのもやむを得ない。
なんでもやってみたがるナチスが、まるで「冷やし中華はじめました」のごとく、「ゾンビを造ってみました」というB級風情が炸裂しまくるサバイバルホラー。
製作はJ.J.エイブラムス。

1944年6月。 第二次世界大戦末期。
連合軍はノルマンディー上陸作戦(暗号名オーヴァーロード作戦)を決行。
同時にドイツ軍の電波塔を破壊するため落下傘部隊を降下させる。
敵機の攻撃で仲間が次々と命を落とし、兵士たちはバラバラに。
二等兵のボイス、リーダー代わりのフォード伍長、狙撃の名手ティベット、カメラマンのチェイスら4人は森で出会った女性クロエの案内で村に辿り着く。
彼らはクロエの家でひとまず身を潜めるが、突然我が物顔で家にやってきた親衛隊将校ワフナーを拘束したのを機に電波塔破壊の任務を早める。
しかし、ボイスたちが迷い込んだある教会では恐ろしい人体実験が行われていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゾンビを扱えばそれだけでB級のカテゴリーに振り分けられる。
それを見越して開き直ったかのように、B級映画はこうでしょ!みたいな面白さを存分に追及。
史実の戦争を舞台にトンデモな設定。 男ばかりじゃ面白くないので、「とりあえずヒロインは一人いれとけ」みたいな色付けも実行。
人体破壊も遠慮なく、ラスボス的な分かりやすい悪役と、いじられキャラの二等兵の成長や兵士たちの暑苦しい男気もちゃんと描かれる。
傑作というにはどうかと思うが、退屈はしない真っ当なB級娯楽作。
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「勘弁しろよ。 マジふざけんなよ、ナチスのアホ~。 ゾンビなんか造りやがってよ~」
 そんなに恐いのか。
        


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「ラ・ヨローナ ~泣く女~」

ラ・ヨローナとはメキシコの伝わる女の妖怪で、日本で紹介される場合は"泣き女"と翻訳される。
子供を亡くしてしまった母親が死後に妖怪となり、泣き声と共に出没して子供たちをさらうと言われている。
メキシコでは子供に対して「言うことを聞かないと、ラ・ヨローナが来るよ」と、しつけをするのだそうだ。

そのラ・ヨローナに祟られたシングルマザーの恐怖を描くホラー映画。 製作は「死霊館」シリーズのジェームズ・ワン。

1970年代のロサンゼルス。
警官だった夫を亡くし、二人の子供を育てているアンナ(リンダ・カーデリーニ)。
ソーシャルワーカーである彼女は、パトリシアという母親が息子たちを虐待してると思い、子供たちを保護する。
だがその子供たちは川で溺死し、パトリシアは"ラ・ヨローナ"の呪いを防ごうとしたのにアンナが邪魔したのだと彼女を恨む。
ほどなくして女の泣き声を聞いたアンナと彼女の子供たちは次々と恐ろしい現象に襲われる。
プールやバスタブ、トイレであろうが水のある所に出現する泣く女ラ・ヨローナ。
追いつめられたアンナは神父の助言でメキシコ出身の呪術医ラファエルに助けを求める。
果たしてアンナと子供たちはラ・ヨローナの恐怖から逃れられるのか・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、ホラー映画を観る時は「さあ、恐がらせれるもんなら恐がらせてみんかい」という上からの態度で構えて観る。
近年のホラーは本当に恐くなくなったし、オバケ屋敷方式の演出が目に余るので、どうしても「恐がらせ方」を審査するように観てしまう。
この映画の場合、どんな手を使うのかと観ていたが、まあまあ以外に正攻法が多い。
こう見せかけて、こう来ますみたいなものは少なく、けっこう真っ当に恐怖を仕掛けてくる。 
泣き声が聞こえてきたら「出ますよ」の合図だから良心的。 でも予想がつく分、恐さは「こんなもんですか」で終始する。
ラ・ヨローナ自体、手に負えないほどの悪霊でもないしね。 ヒロインが余計なことをしなけりゃ、20分で話が終わってたのでは?
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「ゾンビの次は妖怪? へへへへへ。 水があるところに出るの? 別にトイレ行かなきゃいいじゃん。 へへへへへ。 たいしたことないね。 へへへへへへへへへへへへ」
 恐さのあまり壊れたか。
        


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「レプリカズ」

キアヌ・リーブスが禁断の実験に挑む暴走科学者に扮する近未来SFアクション。
クローン技術がいよいよここまで来たかとなれば、家族を失った科学者もそりゃ倫理を超えたくもなりますわな。

プエルトリコのカリブ海に面した街アレシボ。
医療開発企業の研究施設に勤務する神経学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、人間の意識をコンピューターに移植する研究をしているが、実験はもう少しのところで失敗続きだった。
片腕の主任科学者エドは落胆を隠せず、上司のジョーンズは結果を出さなければ研究を中止すると通告する。
気分転換のため、ウィリアムは妻モナ(アリス・イブ)と三人の子供たちを連れて休暇に出発する。
だが悪天候の夜道で事故に遭い、家族は全員亡くなった。
悲観に暮れるウィリアムは、エドに遺体を運ぶのを手伝わせ、倫理と道徳の一線を踏み越えた計画を実行する。
死んだ家族をクローン化し、その体に生前の意識を埋め込もうというのだ。
実験は成功するが、やがて思わぬ事態が待っていた・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
記憶や意識を抽出する作業として眼球に針をブシュッと刺す、キワなシーンがいかにも作り手の「これがやりたかった」という意図がアリアリ。
監督をはじめとしたスタッフのクセの強さは侮れんぞと観ていたら、その通りにキアヌ・リーブス演じる科学者は相当にヤバいキャラで、コメディ半分くらいの気持ちで観た方が丁度いいくらいのイロモノ映画。

死んだ家族は4人で、クローンを造るポッドが3つしかなく、誰をあきらめるかを決めるのに、紙に名前を書いてドラフト会議のくじ引きみたいなことをするシーンはちょっと引いてしまうが。 めそめそ泣くんだったら、そこで引き返せ。
だいたいこの手のクローンもののSFは、クローン自体になんらかの欠陥が出てきて問題を起こすのだが、この映画の場合はノープロブレム。
そりゃ、こんな完璧な技術だったら、家族がいっぺんに死んだ科学者はその気になってもおかしくはない。
しかもラストが・・・。
え~っ! いいの? それでいいの? クローンだよ? "器"は大事じゃなくて、意識は本人だから割り切れるの? そういうものなの?
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「なんか所どころプロットが破綻してる映画だよね。 魔法じゃあるまいしさ」
 魔法のことを君が言っちゃいかんだろ。
         


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「ガルヴェストン」

組織に切り捨てられた殺し屋と、生きるために身を売るしかなかった少女の逃避行を描くクライム・スリラー。
監督は「イングロリアス・バスターズ」や「複製された男」などの女優メラニー・ロランで、これが長編監督作5本目。
ガルヴェストンとはテキサス州東部の島内都市。 ハリケーンに何度も見舞われる地域でもある。

故郷を捨て、裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)はボスの勧めで行った病院で肺に影の映ったレントゲン写真を見せられ、命の終わりが近いことを悟る。
あきらめを滲ませながらも、死の恐怖に怯えるロイ。
だがその夜。 ボスの命令で行った仕事先で彼は何者かに襲われる。
自分が切り捨てられたのだと知ったロイはとっさに相手を射殺し、その場に囚われていた若い女ロッキー(エル・ファニング)を連れて逃亡する。
体を売って生きてきた彼女を、ロイはなぜか見捨てられず、孤独な二人の危険な逃避行が始まる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原作はニック・ピゾラットの「逃亡のガルヴェストン」で、ピゾラット自身が本作の脚色を担当したが、メラニー・ロランが脚本をいじったために、クレジットを拒否。
本作の脚本は『ジム・ハメット』という架空の人物名でクレジットされている。

脚本に手を加えられてなかったらどうだったかは、原作を読んでないので何とも言えないが、少なくとも悪い映画にはなっていない。
終末感を引きずる、明日のない二人の逃避行は、自らの生の証を刻み込もうとするタフなきらめきがある。
ロイがロッキーに感じ取っているのは捨てた故郷の母親の面影だろうかとも思ったが。
やがてこの逃避行は予想外の痛ましい悲劇を迎えるが、その先はハリウッド映画に有りがちな復讐譚に走らずに、意外な感動を持ってくる。
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「僕だって一人ぼっちじゃない。 今は大切な家族がいて幸せさ」
 きれいにまとめたな。
        


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「おつかれ~。 電気マッサージしてあげようか?」
 絶対いらないよ。
「映画ばっかり観てたらバカになるぞ」
 その逆だ。 勉強になるぞ。 そういえば君、宿題は済んだのか?
「あっ、いけね。 そうだ、二人のイジメっ子どもにやらせよう。 文句を言ったらケツの穴から稲妻注入だ」
 こいつ、だんだんツケあがってきたな。 ヒーローにあるまじき奴だ。
「僕、まだ子供だから分かんないよ、毛利のおっちゃん」
 誰が毛利のおっちゃんだ。
「えっ?じゃあ蘭ねーちゃん?」
 ねーちゃんでもない。 おまえ、どっちのキャラだ?
「フッフッフ。さあて、どちらかな? 真実はいつもひとつ!」
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