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ミスター・ガラス
2019年02月10日

T0023621p.jpgM・ナイト・シャマラン監督の2000年公開作「アンブレイカブル」。
その17年後に公開された同じくシャマラン監督の「スプリット」のラストシーンに「アンブレイカブル」の主人公デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)が登場したことで、この2作が世界観を共有していたことが判明。


本編終了後には『「アンブレイカブル」と「スプリット」の世界が激突する!』と題し、「2019年に続編公開予定」というメッセージが流れて、“シャマラー”はザワつき、「アンブレイカブル」を観たことがない御仁の方々はチンプンカンプンという事態になっていた。

「アンブレイカブル」は元々ずいぶん昔から続編の可能性がささやかれていたが、シャマラン自身が「ヤル気あるよ」と言ったかと思えば「興味ねえよ」と言ったり、アッシも含めてシャマラーにとってはヘビの生殺しのような「どないやねん状態」で長年モヤモヤしていたのだ。

ようやくか!という思いである。
「アンブレイカブル」と「スプリット」は実は3部作のユニバースであり、今回の「ミスター・ガラス」でそのシェアワールドは完結する。

まずは「アンブレイカブル」(00)を軽~く解説。
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ニューヨークからフィラデルフィアへ向かう列車が脱線事故を起こして乗員乗客131名が死亡するという大惨事が発生。
しかし、たった一人だけ、警備員の仕事をしているデヴィッド・ダンだけはカスリ傷一つ負わずに生還する。

そんなデヴィッドのもとに、イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)というコミック蒐集家の男が接触してくる。
イライジャは、ほんのちょっとのことで骨がポキッと折れてしまう、気の毒な特異体質なのだが、こんな身体の自分がいるということは、それとは真逆の、怪我も病気もしない人間がいるはずだと考え、コミックのヒーローのような人物を長年探し続けていたのだ。

イライジャからヒーローだと言われたデヴィッドは戸惑うが、今まで一度たりとも怪我や病気をしてこなかったことを思い起こす。
並外れた身体能力と、それまで気のせいだと思っていた、危険人物を察知する能力が本当なのだと気づくデヴィッド
やがて自身に秘められたヒーローの力を確信した彼は、少女誘拐監禁犯を倒して事件を解決。 世間は正体不明のヒーローの話題で持ちきりとなった。

イライジャに会いに行ったデヴィッドはその時、驚愕の真実を知る。
デヴィッドが乗っていた、あの列車の大惨事は、どんな事故に遭おうとも無傷で済む人間を探し出すためにイライジャが仕組んだものだったのだ。

デヴィッドの通報により、イライジャは精神病院に入れられ、デヴィッドは正体を隠しながら犯罪に立ち向かうヒーローへの道を歩み出す。


続いては「スプリット」(17)。
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女子高生のケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)が2人のクラスメイトと共に、男に誘拐される。
その男ケビン(ジェームズ・マカヴォイ)は解離性同一性障害を患っており、実に23もの人格が次々と顔を出すのであった。

青年、女性、子供など性格も多様であり、中には巧く説得すれば、監禁されてる自分たちを助けてくれるかもしれない人格があることにケイシーは気づく。
しかし、ケビンを支配している副人格もまたしたたかであり、脱出を試みるケイシーたちは幾度も翻弄されては逃げる機会を失うばかりだった。

一方、ケビンの主治医である精神科医のフレッチャー博士(ベティ・バックリー)は、最近の彼の言動に疑問を抱き、女子高生行方不明事件にケビンが関わっていることを察知して行動を起こすのだが・・・。

様々な人格と駆け引きをしながら脱出を窺うケイシーの前に、ケビンの24番目の人格“ビースト”が姿を現す。
銃弾も貫通しない鋼の肉体と、俊敏な動きで、まさに野獣と化した“ビースト”のケビンがケイシーを追いつめる・・・・・

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ラスト。 とあるダイナーでテレビのニュースが誘拐監禁事件を報道。
それを観ていた女性客同士が「15年前にも同じような事件が。 あの車椅子の犯人はなんてアダ名だったかしら?」という会話をする。
カウンターに座っていた男、デヴィッド・ダンは呟く。
「ミスター・ガラス」

★★★★★★★★★★★★★★★

「スプリット」の最後のセリフをタイトルに配した3部作のラストチャプター。
“壊れない男”デヴィッドと“野獣の人格”ビースト“。 そして壊れやすい男”ミスター・ガラス。 この3人が、とある施設に集められる。
精神科医のステイプル(サラ・ポールソン)は、彼らが自分のことを人間を超える存在だと信じていることに対し、すべて妄想であることを証明しようとするのだが・・・。


世のシャマラーが刮目する注目作であるが、アッシは「どうせ必要だろう」と、鑑賞前にパンフレットを購入しようとした。
しかし。 なんとこの映画。 パンフレットが作成されていないと来たもんだ。

Σ( ̄ロ ̄lll) なんですとぉ!

「アンブレイカブル」と「スプリット」の配給会社が違うから、活字媒体にすると権利上の何かややこしい問題でも発生するのだろうか。
なんにせよ、どこに伏線があるか分からないシャマラン作品であるから、これは相当集中して、見逃しや聞き逃しのないようにせねばならないぞと、視聴覚フル稼働で鑑賞したのだった。


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『ネタバレ視点のサイドストーリー』

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こまわり君は、このほど、某秘密結社にスカウトされた。
これまでの変態活動が高い評価を受けたからかどうかは定かでないが、どうやら彼が誘われた結社は、人類の歴史に関わるような壮大な活動を密かに行っているらしい。

こまわり君は秘密結社の一番偉い人と顔を合わせた。

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「ようこそ、こまわり君。 私はエリー・ステイプル。 精神科医をしている者です」

「いい女だ。 多少年季は入ってるが年増もたまには悪くない」

「何か、おっしゃったかしら?」

「こっちの話でやんす」

「本題に入りましょう。 こまわり君、あなたのチカラを貸してほしいのです」

「チカンをしてほしい? なんて嬉しい頼みだ。 じゃ、遠慮なく」

「チカンじゃなくてチカラよ。 あなたは我々がどんな活動をしているか、まだ説明を受けておられないでしょう。 今からそれをお話しいたしましょう」

「手コキで。いや、手短にお願いします」

「あいにくだけど長くなるわ。 いきなり質問するけど、この世にスーパーヒーローは存在すると思う?」

「スーパーヒーロー? ええっと、そのままの意味ですか?」

「そのままの意味よ。 普通の人間では有り得ないようなパワーや特殊能力を持ち、人々の平和のために貢献する正義の味方です。 そんなヒーローが本当に実在するかどうか。 こまわり君の御意見は?」

「実在するって答えたら変態扱いされる。 わしは変態になりたくない」

「心配しなくてもあなた、すでに変態よ」


「そういや、そうだった。 なんでしたっけ? ああ、スーパーヒーローね。 そんなのいる訳ないじゃないですか。 マンガの読みすぎだよ、オバチャン」

「私はマンガは読まないし、オバチャンでもありませんわよ」

「えっ?マンガ読まないの? 面白いマンガあるよ。 『がきデカ』ってのが」

「あ~もうっ、話が進まないわね。 あなた、スーパーヒーローは存在しないって言ったわね。 それは間違いよ。 実は本当にいるのよ、スーパーヒーローは」

「チンチン硬い、あっ、いや、信じ難い話だな。 今まで見かけたこともないし」


「そうでしょうね。 そんなにウジャウジャいないしね。 ほんの一握りの者たちのほとんどは自分がそういう存在であることに気がついていないか、ついていても慎重に身を潜めて活動しているのよ」

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「そのスーパーヒーローと、我々のやろうとしてることと何の関係が?」

「スーパーヒーローをこの世から根絶やしにするのが我々の目的なのよ」

「ええっ、なんで? 平和のために尽くしてくれるのに。 もしかしてアンタら、地球征服を狙っているショッカーとかデストロンとか鷹の爪団とか、そういうカテゴリーの方々なの?」

「当たらずとも遠からず。 ただし、地球を征服なんかしないわ。 我々の組織の基本コンセプトは世界の均衡を保つことよ」

「世界のチンコ?」

「キンコウよ。 あんたの耳は腐ってるのかしら? とにかくね、スーパーヒーローがこの世にいると世界のバランスが崩れるの。 それを防がないといけないのよ」

「どうも、よくわからんな」


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「スーパーヒーローのいるところ、その対極にある悪役のスーパーヴィランもいるということよ。 つまり必然的に両者の間で争いが生まれる。 この世で生きていくのに、それ以上必要のないスーパーパワーを持った少数の異分子の存在というのは、大多数の一般人の平穏な暮らしに悪影響を及ぼすの。 ヴィランはもちろんだけど、ヒーローもまた害なのよ」

「そうかなあ? ヴィランしかいなかったら大変だけど、そこにヒーローが来て戦ってくれるからいいんじゃないの?」

「肝心な問題は特殊な能力を持ってることと言い換えた方が良いのかもしれないわね。 そういった能力を持った者は、自分個人ではなく他人に対してその力を行使してしまうものよ。 これが最も悪いパターンね」

「ヴィランになるきっかけだな」

「あくまでも個人的に能力を使っているつもりでも、実は社会のバランスを崩していることに気がつかない。 これも厄介よ。 学校でいい成績を残すのも、会社で出世するのも、金持ちになったり、幸せな家庭を築くなど、自分の人生だけのために能力を行使しても、その陰には踏みつけられたり、はじかれたりしてる人がいるものなの」

「要は、能力を使うことなく大人しく人生を全うしてくれればいい訳だよな」

「それが理想だけど、そんなにうまくはいかないわ。 さっきも言ったけど、ヒーローがいればヴィランもいる。 そこに争いが生まれ、世界はカオスに陥るの。 スーパーパワーを持った者を排除して世界に均衡をもたらせないと秩序は維持できないわ」

「でも、ヴィランだけを排除すればいいのでは?」

「いいえ。 ヒーローとヴィランはセットなのよ。 この世界はね、必ず相対するものが同時に存在するの。 それが摂理なのよ。 光ある所に影が生まれる。 善があれば悪がある。 生があって死がある。 昼もあれば夜もある。 男がいて女がいる。 炎があれば氷がある。 勝者がいて敗者がいる。 資本主義があれば社会主義がある」


「なるへそ」

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「それは神の御業か悪魔の企みかは分からない。 超自然の手が加えられたかのように、世界は表と裏がある一枚のコインのごとく、双対立したものが常に生まれる摂理が存在するの。 スーパーヒーローとスーパーヴィランもね。 確かに他の組み合わせも争いの種を孕んでるけれど、ヒーローとヴィランの存在はあまりに危険なコンビネーションなの」

「だから、排除せねばならんのですか」

「そういうこと。 こういった世界の均衡を保つ活動は1万年以上に渡って行われてきたの」

「1万年!? 『はじめ人間ギャートルズ』の時代じゃないか」

「もちろん、ちゃんとした組織のような形態はなかったわよ。 でも、本能的に“出る杭”を打って、集団生活のコミュニティの秩序を守ってきた歴史はコツコツと積み上げられてきたの。 おそらくスーパーパワーを持った突然変異は太古から出現したのでしょう。 そのたびに、力のない大多数が力のある少数に滅ぼされないようにと、均衡を保つための組織が必然的にできあがっていったのよ」


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「話は分かったよ、オバチャン。 そのスーパーヒーロー狩りのお仕事をわしも手伝えばいいんだな?」

「ぜひ、お願いするわ。 それから次にオバチャンと言ったら市中引き回しの上、打ち首獄門だから、そのつもりで」

「遠山の金さんみたいだな」

「さっそくだけど、すでにもう3人の要注意人物の身柄を拘束してあるわ。 彼らの処遇は目下のところ流動的だけど、自分がスーパーヒーローだと思い込んでることを単なる妄想だと言い聞かせると同時に、スーパーヒーローなど存在しないことをまずは分からせねばならないわ。 それがダメなら、残念だけど死んでいただくことになるわね」

「資料を拝見」


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デヴィッド・ダン (監視人)

★ 131名が死亡する事故を起こした列車に乗り合わせながら、ただ一人無傷で生還したことと、イライジャ・プライスの助言によってスーパーヒーローであることを自覚
★ スーパーマン・レベルまではいかないが、常人の域を遥かに凌駕する爆発的筋力を発揮する
★ 事故などの災難に遭っても怪我一つ負わずにいられる驚異的な全身持久力により、不死身の肉体を実現。 もちろん病気もしない
★ 人に触れることで危険人物を察知することができる特殊なリーディング能力
★ 弱点は「水」。 水中ではほとんど無力で、水を飲み込むとすぐに肺に入って命に関わる
★ 妻と死別後、一人息子のジョセフと共に表向きはホームセキュリティの店を営みつつ、能力を生かして自警活動を行っている。
★ “ヒーロー”としての活動時は濃緑のフード付きレインコートをまとい、巷では“監視人”と呼ばれている

「いいなあ、病気もしないなんて。 でもさ、この人、年を取ってるってことは細胞が死んでるってことじゃないの?」
「そこらへんはノーコメント」


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ケビン・ウェンデル・クラム (ビースト)

★ 母親から虐待を受けた影響により、解離性同一性障害を患っており、24もの多重人格を持つ
★ 本来の人格であるケビンは平凡な好青年であるが、普段から常に副人格に乗っ取られたままの状態である
★ 誘拐事件を主導した潔癖症の"デニス"や少年の"ヘドウィグ"、女性の"パトリシア"など23の人格を確認していた主治医のフレッチャー博士は24番目の人格“ビースト”に殺害される
★ 凶暴な“ビースト”に人格が変わると、体つきまで変化し、その屈強なボディはショットガンの銃弾さえも貫通させず、さらには超人的なパワーと瞬発力を繰り出す
★ 本人格に強制的に戻すキーワードは「ケビン・ウェンデル・クラム」という本名で呼びかけること
★ 幼少の時に父親は列車事故で死亡。 131名が犠牲になったイーストレイル177の乗客だった

「わしのアソコもコロコロとチン格が変わる。 硬くなったりフニャフニャになったり、寒くなると、とんがりコーンのようになるし」
「だまれ」
 
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イライジャ・プライス (ミスター・ガラス)

★ 生まれつき、骨折しやすい難病「骨形成不全症」を患っており、生涯で94回も骨折している
★ 非常に高いIQを持ち、洞察力とプランニングは人より一枚も二枚もうわてで、人を出し抜く天才である
★ コミックのコレクターであり、自分とは真逆の強靭な身体と超人的なパワーを持った“スーパーヒーロー”を捜し求めることに取り憑かれている
★ 目的のためには手段を選ばず、“スーパーヒーロー”を見つけるために多くの人命を引き換えにしてまで列車を転覆させた。 つまりデヴィッドがヒーローになるきっかけや、ケビンが人格障害になったのも彼の仕業である
★ 現在はレイブンヒル記念病院に収容され、薬物の投与により極度の陰性症状の状態にある

「骨でお困りならカルシウムを取れ、カルシウムを。 カルシウム不足は勃起不全にもつながるから怖いのだぞ。 カルシウムは男の味方なのだ」
「じゃあ、あんたはカルシウムを抜きなさい」


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「当面我々がやることは、自分が特別な力を持った存在だと認識しているデヴィッドとケビンに対し、ディスカッションを通じて、そんなのはただの妄想だと信じ込ませることよ。 あなたたちは心の病気なのだと」

「そんなにうまくいくのかねえ」

「モノは言いようよ。 怪力の持ち主なんて別に珍しくもないでしょ? “火事場の馬鹿力”ってのがあるじゃない? 身体能力を制御するリミッターが外れるってやつ。 それが精神の異常によって容易に外れてしまうことだって有り得る話でしょ。 そういう風に言えばいいのよ」

「デヴィッドが持ってる、犯罪を犯した人を読み取る能力は?」

「彼は元々スタジアムで警備員をしてたんでしょ? つまり人をそういう目で観察してしまう癖がついてるのよ。 対象人物の挙動や、出くわした状況など、あらゆる条件を瞬時に推理・精査できるのでしょう。 それは特殊能力ではなくて単なる特技よ・・・・と言い聞かせてもいいわね」


「精神科医というより詐欺師だな」

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「イライジャは別にスーパーヒーローでもないんだし、むしろ超虚弱の逆ヒーローだから、放っておいても無害なんじゃ?」

「スーパーヒーローは実在するなんてことを世間に吹聴されたら困るのよ。 それだけは避けないとね。 まあ、誰も信じないだろうけど、動画を撮られて公表でもされたら、収集をつけるのが相当厄介になるわ」

「ああいうのは世界中に拡散したらアッという間だしな。 全員が信じなくても、最初のわずかな人数ってもんが後々からジワジワと効いてくるんだ」

「だから彼は絶対に外に出してはならない。 ヒーローを信じてるのを妄想だと洗脳するのもおそらく時間がかかるでしょう。 現在は薬物をずーっと投与してるので、一日中ボーッとしてて無気力な感じになってしまってるから、大丈夫だとは思うけど」

「このまま大人しくしてるとは思えないな。 なんか、こっそり企んでるような・・・」

「3人ともこのまま施設内で一生監禁出来れば越したことはないけど、現実ムリでしょうね。 どのみち3人には死んでいただくことになるわ。 彼らを戦わせて相討ちにする方へと持っていけるかどうかね」

「つまり・・・」

38930339_827805504275492_895337025782153216_n.jpg「・・・ですな」
 

「そういうこと。 ところでこまわり君。 あなたは日本初の少年警察官だそうね」

「そうなんですよ。 すごいでしょ」

「自分でそう思ってるだけなのでは?」

「まさか、これも妄想だと言いたいのかな?」

「そりゃ、そうでしょ。 そんな頻繁にチンコとケツを開帳する警官なんていないわよ」

「少年ですからな」

「少年でもダメに決まってるでしょ。 とにかく、少年警察官なんてのは実在しないのよ」

「言い換えます。 わしは大人です。 大人警察官です。 チンコに毛の生えた立派な大人です」

「生えてないわよ」 「あっ、ほんとだ」

「世界の均衡を維持するためにあなたも処分させてもらうわ。 実はあなたを呼んだのはこれが目的だったのよ」


「ううっ・・・なんてドンデン返しなんだ。 シャマランの奴め」


こまわり君の運命やいかに・・・


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時系列的には「スプリット」の続編なのであろうが、『スーパーヒーローは実在するのか?』という命題を引き継いでいる点からしても、位置付けとしては「アンブレイカブル」の続編という感覚の方がしっくりくる。

本作のキャストにはブルース・ウィリスやサミュエル・L・ジャクソンをはじめとした「アンブレイカブル」の出演者が、おそらく可能な限りだろうがゴッソリ顔を出している。

ブルース・ウィリスの息子ジョセフを演じていた当時13歳のスペンサー・トリート・クラークやイライジャの母親役のシャーレイン・ウッダードも当然19年の歳を重ねて再登場するが、その他にもコミックストアの店員や事故を起こす列車の乗客、テレビのアナウンサー(「アンブレイカブル」ではラジオ)なども当時の役者が起用され、“アンブレイカブル・愛”のようなシャマランのこだわりがうかがえる。

巷では「アンブレイカブル」には「ミスター・ガラス」につながるシーンや人物が映り込んでるのが多々あると騒がしいが、あいにくそこまでは神経は届かない。
「アンブレイカブル」を目を皿のようにして観なおした人が相当数いるのだろう。
筋がね100本入りのシャマラーだ。

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シャマランの映画は謎めいたシチュエーションのままストーリーを展開させながら、最後には「実はこんな背景が・・・」という種明かしをするのだが、それらは大抵、誰もが腑に落ちるオチではない。

「ハッタリ」と言ってもいいほど、「なんじゃそりゃ」のオチがかまされるので、これを受け入れられないとシャマランの映画は楽しめない。
この「アンブレイカブル」から「スプリット」、そして「ミスター・ガラス」へとなだれ込むユニバースも壮大すぎてブッ飛びレベルもハンパない。

「スーパーヒーローは実在するか」は、ストーリーの中でほぼ答えが出ているが、オチ的には「スーパーヒーローはなぜ今まで現れなかったのか?」の真相が明らかになる。
そっちか!である。

デヴィッドケビンがどうなる、イライジャがどうなるではなく(3人とも死んでしまうが)、過去2作でウンともスンとも言及しなかった、あと出しのような角度から意外なネタの風呂敷をおっ広げる。
そこがシャマランのハッタリの凄いところだ。

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シャマラン映画で過度に期待されるドンデン返しは、さほどではないにせよ、タイトルロールであるミスター・ガラスの頭脳プレイが炸裂するカタルシスは十分に味わえる。

実はケビンの父が「アンブレイカブル」での列車事故の131名の犠牲者の一人だったという驚愕のつながりもブッたまげるが、全宇宙の頂点にいる支配者は人間ではない真実を白日の下に晒すという“世界の均衡崩し”を敢行するラストもこれまた、「やってくれやがったな」である。

思えばタチの悪い大量殺人鬼であるイライジャであるが、この本作では不思議にクールでシブい印象を残す。


それにしても、三つ葉のクローバーのタトゥーを入れたメンバーたちの秘密結社があまりにも気になる。
「ヒーロー実在動画」を公開された彼らはその後、どう事態を処理するか。
そして、新たなスーパーヒーローは出現するのか。

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「賢人のお言葉」[emoji:v-81]
 
「もっとも偉大な人々は人に知られることなく死んでいった。 人々が知るブッダやキリストは、第二流の英雄なのだ」
 ロマン・ロラン
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コメント

初めまして。福井市在住の王島将春(おうしままさはる)と言います。

間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イランがイスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めてください。

映画「ミスター・ガラス」に描かれているように、世界が真実を知る日が来ます。エゼキエルやダニエル、イザヤやキリストが預言した事が成就する日が来ます。イルミナティが必死に隠してきた事は数多くあります。「悪魔は存在しない」「地獄は存在しない」「神は存在しない」「イエス・キリストは救い主ではない」「聖書は真実ではない」。しかし全てが覆る。クリスチャンが消えて、偽りの救世主(反キリスト)が現れて、七年間の患難時代を迎え、終わりの日にキリストが再臨して、千年王国を建国する。神の計画を隠し続けることは出来ない。イルミナティの思い通りにはいかない。最後には全ての被造物が、神の御子イエス・キリストに跪く。

全ては主イエス・キリストの栄光の為に。

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Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

なんとも返しようがございません。

静観。


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