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犬猿
2018年03月11日

T0022304p.jpg 「犬さん、お疲れー」
 「ああ、猿さん。 いやあ今日も疲れましたねえ」
 「桃太郎のダンナは人使いが荒くてしょうがないよ」
 「そういえばキジ君は?」
 「先に上がったよ。 うちは裁量労働制だしね」
 「我々もそろそろ帰り支度しますかね」
 「犬さん、ちょっと聞いていい?」
 「なんでやんしょ?」
 「犬さんって兄弟いるの?」
 「いますよ。弟が。 それが何か?」
 「仲いいの?」
 「う~ん、普通じゃないっすかねえ」
 「ケンカとかしない?」
 「小さい時以来じゃないっすかねえ」
 「そりゃいいや。 こいつムカつくわぁとか、不満に思ってるところとかないの?」
 「どうかなあ? そりゃまったく思わないってこともないけど」
 「兄弟って、いろいろお互いに知ってるからこそ、あんな風になりたくないって思ったり、逆にうらやましいって感じたりすることもあるよね」
 「猿さん、なんかあったんすか?」
 「似ているようで似ていない。 似てないようで似ている。 最大の理解者にして最も厄介なライバル。 それが兄弟・・・」
 「猿さんって、一人っ子ですよね?」
 「そうだけど」
 「こわいこわい。 今日の猿さんどうしたの?」
 「いや、実はこないだ映画を観てさ。 『犬猿』ってタイトルに思わず反応しちゃってね」
 「そりゃ反応するわ。 反応しない方がどうかしてる」
 「タイトルに“キジ”が抜けてるじゃないか、キジ君が気を悪くするんじゃないかと、忍びない気持ちになったね」
 「いや、その反応の仕方はおかしい」
 「でも観てみたら、これがなかなか面白かったんだよね」
 「ほほぉ。 それが兄弟の話って訳ですね」
 「よく分かったね」
 「さっきまで、さんざん前フリしてたじゃないすか」
 「監督が『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔でね」
 「ああ、あれは面白かったっすね」

 「今度は監督のオリジナル脚本の映画でね。 ある兄弟と姉妹の愛憎劇なんだ」

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金山和成(窪田正孝)
印刷会社の営業マン。
真面目に働き地道に生きていくことがモットー。
争い事を極力避ける腰の低い好青年である。
父親が友人の連帯保証人になったばかりに背負ってしまった借金を肩代わりしている。

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金山卓司(新井浩文)
和成の兄。 強盗で服役していたが刑期を終えて出所。
凶暴が服を着て歩いてるような男で、彼の行くところトラブルは絶えない。
気に入らないことには即暴力で反応し、半殺しの怪我人の山を作るならず者である。
金もないのに金遣いが荒く、逆に他人を気遣うことを知らない。

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幾野由利亜(江上敬子)
病気で寝たきりになった父の印刷所を引き継いだ長女。
頭の回転が早く、家事も父親の介護もテキパキとこなし、仕事もマメ。 英会話もできる。
恋愛とは無縁の人生を消費してきたせいか、色恋ごとに免疫がない。
ムダ食いがやめられず、痩せる気配は一切なし。

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幾野真子(筧美和子)
由利亜の妹。 印刷所の事務を手伝っているが、頭がにぶくて要領が悪い。
仕事はできないが、異性ウケするトークはできる八方美人。
顔とスタイルの良さをいかして芸能事務所と契約し、グラビアモデルの副業もしている。

 「放蕩者の兄と真面目な弟。 デキるブスの姉とデキない美人の妹。 対照的な兄弟姉妹ですね」
 「由利亜の印刷所は和成の勤める印刷会社の下請けなのですよ」
 「なるほど。 この姉妹と仕事を通じて和成が関わることで、なんやかんやとある訳ですか」
 「お察しの通り。 そこにやくざものの兄貴もからんでドラマが交差する。 やがて兄弟姉妹の溜まりに溜まった感情が爆発して、ワチャワチャ~っとなる話です」
 「ワチャワチャ~ですか。 要するに兄弟喧嘩の話ですね」
 「ざっくり言えばそうです。 でも雨降って地固まると言いますか、互いに衝突することで彼らは兄弟姉妹の絆を振り返るのです。 文句が出るのは心配しているからこそです。 兄弟姉妹という関係のイビツで繊細でエモーショナルな美しさをリアルに描いた人間ドラマです」
 「面白そうですな」
 「吉田恵輔監督ですから、エッジが効いてるというか殺伐とした話がギリギリまで進行します。 そこからガラッとプラスに転じるクライマックスに心が和みます」
 「ハッピーエンドなんですね」
 「と、思うでしょう?」
 「違うんですか? 気になるなあ」
 「今度、キジ君を誘って観に行ってください。 犬とキジで観る『犬猿』。 乙ですねえ」
 「乙って言うんですかね?」


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金山和成にとっての天敵は兄の卓司だった。

お兄ちゃんが服役中の刑務所から出所してきた。
ユンボを使って建設現場事務所の金庫を壊して金を盗もうという、まことにお兄ちゃんらしい強盗をしようとしたが、張り込んでいた警察にあっけなくパクられたのだった。
これからする強盗のことを誰彼となくペラペラ喋ってるからチクられたのだ。 カッコ悪いお兄ちゃんだ。

お兄ちゃんは刑務所から出てくるなり、さっそく僕のアパートに転がり込んできた。
さも当然のように金を無心して遊びに行く。 人の部屋にデリヘル嬢を呼んで溜まってたモノを解消している。
反省するどころか、自分のことをチクった奴を捜し出してボコらないと気が済まないらしい。

お兄ちゃんはさっそく林さんという人を半殺しにした。
お兄ちゃんとはそれなりに付き合いのあったチンピラさんで、今はキャバクラを経営している人だった。
ついでに用心棒の人も鼻をへし折られていた。

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昔から、何かと手が出る、足が出る、物を投げる。 暴力を振るわないとコミュニケーションが取れないのか、常に上から人を見て、気に入らないことがあれば殴る蹴るで挨拶する。 野蛮を絵に書いたような、それがお兄ちゃんだった。

僕はというと、仕事は得意先と下請けの板挟みになっている状況が続いてなかなかしんどい。
いちいち細かいダメ出しをする得意先もそうだが、印刷所の女性経営者の幾野さんが何を勘違いしてるのかストーカーのように付きまとってくるのがうっとおしい。
お兄ちゃんはそんな僕の気も知らずに、部屋に住みついて毎日ダラダラダラダラ・・・
今度知り合いと一緒に健康食品を輸入してそれを売る事業を始めると言っていた。
金儲けなど簡単にできると思っているのがおめでたい。 相変わらず頭の悪いお兄ちゃんだ。

物事の好き嫌いがハッキリしているので思考も短絡的なお兄ちゃんは『計画』や『忍耐』という言葉など知らないんだ。 ・・・ああ、もうこの辺にしておこう。



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金山卓司は弟や両親を守りたかった。 ただ、やり方を知らない男だった。

やっとこさムショから出てきたが、和成の奴は相変わらずだな。
ヘーコラヘーコラしながら生きてて何が面白いんだ。
言いたいことは言わなきゃ損だぞ。
「地道に働くことの何が悪い?」だってよ。
悪くはねえけどよ、それでこの先きっといいことがあるって保証できるかよ。 つまんねえんだよ、おまえはよ。

和成はちっちゃい頃からいじめられっ子で、そのたびに俺が出て行って、弟を泣かしたボケナスを逆に泣かしてやったもんだ。
「なんかあったら俺に言え。守ってやる」って言ったら、嬉しそうに俺を見上げてた子供時代の和成の顔は忘れられない。

それにしても俺が金庫強盗をするってどこから漏れた? 確かに和成にも喋ったが、まさかアイツじゃなかろう。
それ以外なら、今はキャバクラの店長をしている林の野郎しかいねえ。
林のアホは必死に否定していたが、そんなもんは関係ねえ。 誰でもいいから無性にボコってやりたいだけだ。
それと、俺の弟と知らずに、車のドアが当たったのヘチャラだのと因縁つけやがった向井のボンクラも足腰立たねえようにしてやった。
俺の弟の顔くらい知っておけっての。

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和成も確かに苦労は多いよ。
親父がこしらえた借金を自分の稼ぎからコツコツ返済してやってんだもんな。
いいカッコしやがってよ。 おまえばっかり苦労しなくてもいいだろうに。
まあ俺だってそのうちでっかく儲けて、弟や両親に楽させてやる。
何があろうと弟を守るって約束したんだ。
それができなきゃ兄貴じゃねえ。

友だちだと信じていた人間に裏切られた親父も、あれはあれで自業自得かもしれないが、善い人だってことは間違いないんだ。
親父にもちゃんとしてやりたい。 が、その「ちゃんと」っていうやり方が分からねえ。

そういや、和成の奴、最近きれいなカノジョができてたな。でも、そのカノジョ、こないだラブホで・・・ おっと、これは内緒。


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幾野由利亜は妹にはないものを持っていたが、それ以上望めない人生に嫌気がさしていた。

父さんが倒れてから、引き継いだ印刷所だけは絶対守ろうと頑張ってきたの。
下請け会社の苦労も多いけど、なんとか切り盛りできている。
仕事が終われば母の家事を手伝い、父さんの介護もして、気の休むヒマなんてないわね。
だからつい、間食ばっかりしちゃうのよね。
普段の三食だけでもけっこう食べるけど、仕事の合間のスナック菓子もまた美味しいのよ。

でも仕事だけは完璧にやる。 それだけのスキルを私は持っている。 
父さんの会社を守るために。 父さんを安心させてあげるために。

それに引き換え真子って本当に私の妹かしら?
なんであんなにバカなの?
昨日今日入ったばかりの新人でももうちょっと要領よく仕事するわよ。
大人でしょ? そこまで言わないとダメ?ってことまでいちいち言わさないで。
エクセルぐらい、いいかげん覚えたら?
だいたい、やる気がないんじゃないの。 言い訳ばっかりして。

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仕事ができないんだったら、せめて家事の手伝いぐらいしたら?
「忙しい」? どこが? 
寝ながら聞くだけで英会話が身に付くテープを聴く? それのどこが忙しいの?
それで? ペラペラ喋れんの? 「Pardon?」だけしか言えないのを英会話とは言わないわよ。
楽することばっかり考えてるとダメになっていく人間の見本よ、アンタは。

確かにアンタは美人でスタイルもいいし胸もあるし。
だからモデルみたいなこともやってるんだろうけど。
母さんや叔父さん叔母さんには、女優を気取って幼稚な嘘ついてるけど、裸に近い格好でカメラにケツ振ってるだけじゃない。 女優が聞いてあきれるわ。

私、金山さんとね、デートもしたんだからね。
あの人は、女は顔とかスタイルとかじゃなくて、「フィーリング」って言ってくれたわ。
もうすぐ私の誕生日だからって、手ぬぐいをプレゼントしてくれたの。 その手ぬぐいの刺繍が赤い菊の花。 スプレーマムって言うんだけどね。
知ってる? 花言葉が「あなたを愛します」よ。 
こんな私にも来たのよ、春が。
そうよ、フィーリングよ。 フィーリングが大事なのよ。


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幾野真子は姉にはないものを持っていたが、何の役にも立たない空っぽの自分に嫌気がさしていた。

そりゃ私は頭が悪くて、何をさせてもトロいし、自分をごまかすようなことばっかり言ってると思うわよ。
お姉ちゃんは頑張ってるよ。 お父さんの会社を一生懸命に守ってさ。
私、悪いけどお父さんのオシッコの世話なんて絶対できないわ。 尿瓶をソロソロと持ってるお姉ちゃんの姿は尊敬に値するよ。 あんなこと私にはできない。

でもさ、ずっと根詰めてばっかりじゃない。 仕事でも家庭でも。
楽しい? 楽しくないよね? だから、やたらに食べるんだよね。 そりゃブクブク太るよ。
今まで男と付き合ったことないでしょ。
そういうロマンスに憧れてるのも、金山さんとの接し方で分かるよ。
でもさ、男を意識するんだったらちょっとは痩せなきゃ。 お姉ちゃんこそ努力しないとさ。
フィーリングで女を選ぶ男なんかいないよ。
それからね、笑う時、鼻を鳴らす癖なおした方がいいよ。

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男性を意識しすぎるお姉ちゃんは、仕事の話とかは普通にできるけど、さりげない世間話することさえ緊張してさ、見ててバカみたいだよ。
お姉ちゃんが「ステーキ食べたいですねえ」なんて言っても、食いしん坊の独り言にしか聞こえないよ。 そんな男の誘い方ないよ。 わたし的にはウケたけどね。
だから私が助け舟出して、食事のセッティングもできたんでしょうよ。 二人っきりとはいかなかったけどね。

みっともないのはさ。 デートしたっていう、あれは仕事の無理を言ってきた金山さんの「なんでもしますから」を利用して無理やり遊園地に引っ張っていったんだよね。 サイテーだよ。 ホント、みっともないよ。
そして、私が金山さんと付き合ってることを知った途端、あの手のひらの返しようはなんなの?
「うちは慈善事業じゃないんですよ」ってナニさまよ。
私は金山さんのこと、そんなに好きって訳でもないよ。
私よりなんでも持ってるくせにさ、叶いもしない変な夢みてるお姉ちゃんはただただ痛いんだよ。
どうせ手に入らないんだから、私が先に金山さんを取ったのよ。

私だってね、女優になりたい夢があるの。 でも事務所はグラビアの仕事ばっかりで、演技の仕事が来たと思ったらAVだもん。
思い切って枕営業に手を出したら、ラブホで金山さんのお兄さんとバッタリ。
「このことは内緒に」って頼んだけど・・・


 
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 「たとえば金山兄弟だと、兄は変わりたいと思ってて、弟は兄が変わろうとすることを受け入れられない」
 「ダメなお兄さんが更生しようとするのが嫌なんですか?」
 「ダメなままでいてほしいんですよ。 幼い頃から腕っ節には兄に頼ってきた弟は、自分一人で親の面倒も見れるほどたくましくなっていると思いたい。 それでも日々がきついんでしょうね。 営業の車を運転しながら凄く冷めた恐い目つきするんですよ、この弟は」
 「ハハァ・・・。 さすがは兄弟」
 「いかがわしいとは言え、兄が始めた輸入業が成功し出すと、ますます彼は卑屈になる。 今まで通り、自分よりダメな兄でいてくれと。 成功なんてするなと。 アンタが変われるはずないんだからと。 兄のように強くなりたいけども、兄を目障りに思ってるんですね」
 「まあ兄という人物が彼の苦手な人種だからしょうがないか」
 「金庫強盗をチクったのは実は弟ですしね。 兄がそれに今まで痛めつけたチンピラに復讐されて死にかけてる時なんかは見殺しにしようとしますから」
 「病んでるな~」
 「そうですね。 金山兄弟の場合は兄はそのままのストレートな描写ですから、これは弟の闇をじっくり観るべきですね」


無題 
 「幾野姉妹の方は、見た目は悪いが頭脳明晰な姉と、見た目はいいが頭からっぽの妹という、これまた分かりやすいライバル関係です」
 「この姉妹だけでも十分物語になるなあ」
 「姉の方はコンプレックスであるはずの容姿という現実から目をそらして、思いこみや妄想に逃避しようとします。 それが裏切られた時、一度ゴミ箱に捨てた手ぬぐいを拾い上げて、匂いを嗅ぎながら号泣するシーンは痛々しいですね」
 「残酷だよなあ。 女性にとっての見た目の問題は」
 「父親の尿瓶を運ぼうとして、つまづいて尿まみれになった彼女は、仕事ができようが頭が良かろうが、所詮容姿に恵まれない自分の人生のションベン臭さに絶望してしまうのです。 これも悲壮なシーンです」
 「がんばってても辛かったんでしょう。 仕事とは別に何か報われることがあれば良かったんでしょうね」
 「妹も自分には容姿だけしかないことに気づいてしまうのです。 世の中、芸がなくても美人は得をするように思われがちですが、結局バカは使い道が限られるのです。 そこが世間の厳しさです」

 「そばにデキる姉がいたから余計に感情がそっちに行ったんですね。 自分のことを見つめずに姉をバカにしてばっかりで」
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 「兄弟姉妹のこの4人はそれぞれいいところがあるのです。 だがすぐそばに自分にはないものを持っている“ライバル”がいる。 そこで張り合って、相手に嫉妬し、自分を見失うという、人間のおかしみが非常に面白く恐ろしく描かれている映画です」
 「血がつながっている間柄なのに、遠い存在で、似てないようで似ている、兄弟姉妹という関係の特殊性が出た話ですね」
 「映画の冒頭で、「あれ?本編まだ始まってないの?まだ予告編?」って思わずびっくりしてしまう、キラキラ系青春映画のフェイクの予告編が流れたり、ケンカと救急車のシーンがそれぞれクロスカッティングで並行描写されるなど、なかなか面白いアプローチがなされています」
 「『ヒメアノ~ル』もコメディからホラーへ移行する面白いストーリーテリングだったなあ。 吉田恵輔ってなかなかワザを持ってますね」
 「役者はみなさん良かったのですが、中でもサプライズだったのはニッチェの江上敬子ですね。 彼女の演技は素晴らしかったです」

 「この人は日本映画学校の出身ですもんね」
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 「最初にも言いましたが、ハッピーエンド?なクライマックスを迎えるのですが、ただのいい話では終わらないのがクセモノです」
 「結局、犬と猿は相容れないもんなんですね。 我々が言うのもなんですが」
 「それにしてもなぜ『犬猿の仲』は犬の字が先なんだろうか? 『猿犬』ではダメなのか? 十二支でも猿が先だというのに」
 「そんなポイントに引っ掛かりますか?」
 「大事ですよ、順番は」
 「いや、それを言うならね。 他人を無闇に攻撃したりする人を『狂犬』っていう表現しますよね」
 「ああ、極楽とんぼの加藤さんとかね」
 「なんで犬なの? いや狂犬病って病気はあるけど関係ないでしょ。 凶暴な人を犬で形容するのは辞めてほしいなあ。 猿の方がよっぽど怖いですよ。 目を合わせただけで怒りますやん。 ヤンキーですやん」
 「いや、メンチ切ってきたら、かかっていかんと」
 「それが怖いって。 『狂犬』よりも『狂猿』って言葉の方がよっぽどしっくりするよ」
 「犬さん。 それはケンカを売ってると解釈させていただいてよろしいですかな?」
 「ほら、そういうところ。 前々から気に入らんかったのよ。 この際言うけど、キジ君も『猿の奴、うっとおしいわ』って言ってたし。 おたくこそ鬼ヶ島に暮らすのがお似合いですよ」
 「言ったね」  「言ったよ」
 「ウッキー!」  
「ワオ~ン!」

しょうもないケンカをした二匹は怪我をして仕事を休む羽目になった。
桃太郎にブチ切れられた二匹は「三日間、きびだんご抜き」のお仕置きをされたのだった。
めでたし、めでたし。


「賢人のお言葉」
 
「人間の元気を減らすのに、一番力のあるものは、内輪の世話や心配だ。 外部の困難なら大抵の人が辛抱もするし、またこれがためにますます元気の出るということもあるが、親兄弟とか妻子とかいうような内部の世話には、みんな元気をなくしてしまうものだ」
 勝海舟
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