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他にもこれ観ました  ~1月編(下)
2018年02月06日

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「パディントン2」

2年前の前作は観るかどうか迷いつつも、主人公のクマのかわいさに釣られて観に行ったら予想外の傑作にビックリ。
一応はファミリー映画だけど、多様性への寛容さというメッセージもある、楽しくてハラハラさせてホッコリさせる極上のエンタテインメント。 超拾い物の映画でした。

本国イギリスで作り手さえも予想してなかったスマッシュヒットを飛ばしたのが2014年。
2年遅れの日本公開は正月シーズンも過ぎてたし、「子供向けでしょ?」という先入観があったのか、さほどのヒットではなかったのが残念ですね。
続編はどうでしょうか。

今回も期待にたがわぬ面白さですよ。 心がささくれだってる人はぜひとも観てちょうだい。
監督は前作と同じポール・キングなんですが、この人は観客を楽しませるツボを心得てますね。 ちょっと感心してしまいました。
流れ的には前と変わらないんですけど、だからといって同じアプローチをしていませんし、人間社会にこなれてきた所もありがら、ゴーイング紳士道のパディントンが知らず知らずのうちに周囲を巻き込んでいく楽しさや、他の登場人物の描写も、時の流れを加味した微妙な変化を添えて掘り下げられています。
前作の悪役はニコール・キッドマンでしたが、今回はヒュー・グラントがノリノリの怪演。

見どころの多いエピソードがてんこ盛りなのですが、列車アクションも刑務所のシーンも楽しすぎ。
囚人服ってピンクにすると、いかつい囚人までも可愛らしく見えてしまうのは不思議ですねえ。
飛び出す絵本の中でパディントンがルーシーおばさんをロンドン見物させる想像のシーンは超絶的に素晴らしい。
この飛び出す絵本のシーンの感動があるから、ラストシーンは爆泣きしてしまいました。 ブラウン・ファミリー最高だ!
ぜひとも、パート3製作求む。
        

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「ルイの9番目の人生」

9年間で9回死にかけた少年の運命に隠された衝撃の真実とは・・・
10年前に他界した巨匠アンソニー・ミンゲラが生前温めていたリズ・ジェンセンのベストセラーの映画化がようやく実現。
先読み不可能な展開が一筋縄ではいかない心理サスペンス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の名前はルイ・ドラックス。 9歳です。
今、僕は病院のベッドで昏睡状態です。
崖から海に転落して死にかけています。
思えば僕の人生は死にかけの連続でした。
生まれた時は逆子でシャレにならないような難産だったらしいです。
ベビーベッドで寝てるとシャンデリアが落下して全身の骨がバッキバキ。 赤ん坊心に思いました。「マジか」
その後も、コンセントをいじって感電。 クモに噛まれる、ハチに刺される・・・
食中毒もしょっちゅうでした。
毎年死にかけるんですから、8歳の時にはさすがに自分でもおかしいなと思いましたよ。 いずれヤバいなと。
「アンビリーバボー」のネタにされる前に僕ヤベーなって思いました。
そして9歳の誕生祝いにパパとママと一緒にピクニックに行って、崖から落ちたという訳。
しかも、この時からパパは行方不明。 ママはただただ、うろたえるばかり。
担当医のパスカル先生がママを慰めながら、僕の災難続きの謎を独自に調査してくれるんだけど・・・

そもそも僕は学校時代は友だちもいない問題児で、カウンセラーのペレーズ先生の所に行ってよく話をしたもんだよ。
僕って嫌な性格なんだよね。
「先生は“それで?それで?”しか言わないね。 楽な仕事だね」
「パパとママは愛し合ってなんかいない。 離婚したいんだろうけど僕がいるから」
「動物は平均寿命を過ぎたら殺してもいいんだよ」
パスカル先生はママに気があるね。 ヤリたがってるね。 勝手にすればいいさ。

さて、こう何度も死にかける僕の人生って一体どうなってるんだろう?
大酒飲みだったパパの虐待? それとも僕自身の自傷行為?
さて皆さん、この真相が分かるかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
監督はあの「ピラニア3D」を撮ったアレクサンドル・アジャであります。
そのあと「ホーンズ 容疑者と告白の角」という風変りなスリラーも撮ってるとはいえ、なんだかつかみ辛い監督さんです。
抑えた語り口のサイコサスペンスですが、厄介なのは視点がコロコロ変わる上に、フラッシュバックや夢のイメージ映像もしつこいところ。
ついてはいけなくはないですが疲れますねえ。
さもありなんな真相への辿り着き方も御都合的。
ただ、ミステリーの真相追及というよりも、ルイを救おうとする担当医のように、観客もいかに少年の傷ついた心に触れれるかがミソ。
        

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「ジュピターズ・ムーン」

突然、空中浮遊能力を身につけた難民の青年。 片や医療ミスで病院を追われ、難民キャンプで違法入国に手を貸して訴訟の示談金を稼いでいる落ちぶれた医師。
この二人が運命的な出会いを果たして、国境警備隊の男の執拗な追跡を振り切りながら逃避行を続ける、衝撃と感動のハンガリー映画。
・・・・・・・・・・・
故郷シリアを捨ててハンガリーの国境を目指していた青年のアリアンは国境警備隊の銃撃を受けて難民キャンプに担ぎ込まれる。
瀕死の重症を負ったアリアンを診察した医師シュテルン。
酒に酔ったまま執刀して有望なアスリートを死なせてしまい、病院を追われた彼は現在難民キャンプの医師をしながら、元同僚と結託して難民を違法に入国させて金を稼いでいた。
アスリートの遺族に訴訟を取り下げてもらうためには、相当な金が彼には必要だった。

シュテルンがアリアンを診察しようとした時、アリアンが「体が変だ」と言いながら突然空中に浮き始める。
驚きのあまりに部屋を出たシュテルンは国境警備隊のラズロと出会う。
ラズロは自分か撃ってキャンプに運ばれたはずの青年の様子を探りに来ており、難民に発泡するという違法行為の揉み消しをシュテルンに頼むが断られ逆上するが、その間、アリアンは国境付近ではぐれてしまった父を探しに診察室を脱け出してしまっていた。
追いかけたシュテルンはアリアンを見つけて合流。 彼の空中浮遊の力を利用して一儲けを企んだシュテルンは父親探しを手伝うことを口実にアリアンと行動を共に。
一方、保身に必死になるラズロもアリアンを殺すために二人の後を追う。
・・・・・・・・・・・
難民青年が特に主人公のポジションにいるわけではなく、空中浮遊がどうのというSF的なことも殊更に全面に出していません。
これはハンガリーの難民問題が全面に出た、れっきとした社会派作品。
ハンガリーという国は難民に非常に厳しい国でして、欧州諸国からも批判されるほどの反難民政策を取っています。
そんな背景を匂わせる描写も逐一盛り込みながら、青年の自由への逃避行と、ゲスの塊のような男だった医師が人間性を取り戻していく過程を力強い筆致で描いています。
コーネル・ムンドルッツォは「ホワイトゴッド 少女と犬の狂詩曲」の監督さんですが、前作には見られなかった長回しが今回は随所に採り入れてますね。
もともと長回しが持ち味の人で、本作でも臨場感を煽る躍動的な長回しを見せてくれます。

安住の地を失くした民に踏みしめる大地はなく、ひたすら天へ天へと、国境のない空を流浪する。
どこに行けばいい・・・ 翼のない天使に自由の朝陽はあたるのか・・・
        

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「ガーディアンズ」

ロシア映画でごわす。
マーベルに対抗意識を燃やしたのか、これは差し詰めロシア版「ファンタスティック・フォー」。

1940年代のソビエト連邦では、遺伝子操作で特殊能力を持つ兵士を生み出す「パトリオット計画」が進行していた。
計画の責任者である科学者クラトフは組織を裏切り、自ら超人となったまま姿を消して50年後。
かつて自分の研究を否定し、抹殺命令まで下した政府に復讐するため、そして自らの力でこの世界を手中に収めようとクラトフが動き出す。
クラトフの野望を阻止すべく、再結成された秘密結社パトリオットは、50年前にスーパー戦士となったメンバーを召集する。

....ここで「50年前って?」と疑問を感じた人に説明しておこう。
遺伝子操作によるスーパー戦士になると、肉体の老化スピードが極端に遅くなり、約30年で肉体年齢が1歳ぐらいしか経過しないという副作用に見舞われるのだ。 うらやましいっちゃあ、うらやましいが、歳を取らないのもまたそれなりに辛いらしい。

打倒クラトフのために編成されたスーパー戦士チーム「ガーディアンズ」。 そのメンバーは・・・
★ 念動力の使い手レア。 ただし動かせるのは石や岩のようなケイ素物質だけ。 本気出したら山も動かす。
★ 300メートルぐらいなら光速移動できる能力を持ち、三日月形の大型ブレード二刀流で敵を斬り裁くハン。
★ 周囲に水があれば身体を透明化できる紅一点の戦士クセニア。 過去の記憶を失っている。
★ ヒグマの遺伝子を注入されているアルススは、強靭なパワーを持った獣頭人身の姿に変身する。

パチもん、猿マネ、二番煎じなどという外野の声などどこ吹く風。
プーチンも飛んで逃げるロシアのスーパーヒーローユニット、ガーディアンズ。 ボルシチ魂炸裂のたくましきアクションB級ムービーをご堪能あれ。

悪い方に想像していたので、思ったよりはマシな映画でしたね。 これ以上を求めるのは酷。
予算(6憶円)だってマーベルムービーとは比較にならんでしょうし、精一杯がんばったと思いますよ。
(「ファンタスティック・フォー」(2015)=130憶円)
ただ気になったのは、聞き慣れていない言語のぎこちなさですね。
洋画を山ほど観てますと、英語をはじめとした外国語も耳に馴染み、それなりに演技度も伝わるもんです。
しかし、このコッテコテのロシア語の映画に慣れていないせいか、セリフが棒読みに聴こえてしょうがないんですね。 演者はちゃんとやってるとは思いますが。
        

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「ダークタワー」

スティーヴン・キングのライフワークとも言うべき長大なシリーズ小説の映画化。
キングの小説って、昔なんだったっけ?読んだことありますけど、その一冊だけ。
基本的に洋モノ小説の長いのは苦手。
本屋でいつも目にしていた「ダークタワー」の全7巻のボリュームには読破する人に敬意さえ覚えます。
なので、映画化された「ダークタワー」の上映時間が、なんと95分というミニマムなサイズになったのはビックリ。
おそらく巷の低評価もそこに起因してますね。

原作はもちろん未読ですからオリジナルの世界観などの魅力は分かりませんが、キングの小説って映画化の際は大胆に脚色されることが常なので、既読でも未読でも同じこと。
設定そのものは分かりやすい。(分かりやすくしたのかも)
時間を考えれば、人物の数は丁度いい。 キャラクタースケッチもまずまず。
スケールの割にはストーリーはこじんまり。 でも、つまらなくはないですよ。
キングの特色であるジュヴナイル感をもっと押しても良かったけど、結局それも時間が足らんということかね。
ダークファンタジー・アクションとしてはそれなりに面白いじゃない?
「ジオストーム」がウケるんだったら、これだってアリでなきゃね。

マシュー・マコノヒーの"黒衣の男"の存在感もエグい。
「息を止めろ」と言われたらオダブツですもんな。 おっそろちぃ~。

イドリス・エルバのガンさばきがカッチョいい! ニューモデルアーミーの2丁拳銃。 高速の弾込めも含めてのダイナミックな銃の舞いがエクスタシー。

我は手で狙い定めぬ。 手で狙う者、父親の顔を忘却せり。 我は目で狙い定める。
我は手で撃たぬ。 手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。 我は気で撃つ。
我は銃で殺さぬ。 銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。 我は心で殺す。
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