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2017映画ベスト:二十選~邦画の巻
2018年01月14日

 「一昨年は『君の名は。』という怪物がいましたから、それに比べれば昨年の邦画は大人しかったでやんすね」
 「例年通りだな。 相変わらずアニメが強いし」
 「昨年の邦画の興行収入ナンバーワンは『名探偵コナン から紅のラブレター』
 「観てねえなあ」
 「2位は『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』
 「ドラえもんは好きだけど観てねえなあ」
 「3位は『銀魂』。 実写邦画はこれが興行収入1位ってことですね」
 「観てねえなあ」
 「4位は『劇場版ポケットモンスター 君にきめた!』
 「観てねえなあ」
 「5位は『君の膵臓をたべたい』
 「観てねえなあ」
 「いつから“観てねえなあ教の教祖”になったんですか! なんも観てねえじゃねえっすか」
 「うるっせえよ! まだ他にもあるだろがよ」
 「6位は『メアリと魔女の花』
 「おぉ、それは観た」
 「親分、そこは“観てねえなあ”って言わなきゃ」
 「なんで嘘ついてまで流れを重視しなきゃなんねえんだよ」
 「しょうがないなあ。 7位は『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』
 「観てねえなあ」
 「そうそう。 そうこなくっちゃ」
 「趣旨がおかしくなってきてないか?」
 「8位は『劇場版 ソードアート・オンライン』
 「観てねえなあ」
 「9位は『忍びの国』
 「観てねえなあ」
 「一体なに観たんですか!」
 「じゃかましい! その先を言わんかい」
 「10位は『22年目の告白-私が殺人犯です-』
 「ほら来た。 それは観たぞ」
 「11位は『海賊とよばれた男』
 「それも観た」
 「12位は『関ヶ原』
 「それも観た」
 「つまんね。 もう飽きたんで、そろそろベスト10の発表に参りましょう」
 「俺をもて遊ぶとはいい度胸だ」


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10位 「三度目の殺人」

 「是枝監督の初のサスペンスにして、一筋縄ではいかない心理ドラマでやんす」
 「殺人事件の謎解きものじゃない。 人を裁く法の場で、真実を追うことへの価値観が破壊されていく、実に怖い話だ」
 「依頼人の利益の弁護の盲点というか限界というか、覗いてはいけない闇を見てるような映画ですね」
 「福山雅治VS役所広司。 この演技バトルが凄すぎる」


無題 kha 
9位 「彼らが本気で編むときは、」

 「荻上直子監督のこれまでの作品に比べると、社会性寄りの作品でやんす」
 「トランスジェンダーの人々にとって偏見だらけの社会を、主人公と暮らすことになった少女の目線で見つめた所がいい」
 「そういう境遇の人の気持ちに触れられる機会って少ないですけど、男のアッシらでも少しは近づけるんじゃないかって気にさせられますよね」
 「邦画ではなかなかない題材ながら、重苦しくならない程度に真摯でほのぼのとした語り口にしたのもいい」


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8位 「彼女がその名を知らない鳥たち」

 「ミステリー映画としてラストにサプライズがあるんだけど、観てる途中で真相に気付いちゃったのが不運。 個人的にはそこがハマってればもっと上位の映画だったんだけどね」
 「ミステリー慣れしてると、かえって損でやんすね」
 「それでもこの映画は、役者の汚れ演技が物語をぐいぐい引っ張っていて、こちらを圧倒してくる。 クズキャラ話を撮ればさすがは白石和彌だ」
 「蒼井優の崩れっぷりも凄いですが松坂桃李のクズ男もいい味」


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7位 「ビジランテ」

 「閉鎖的な地方都市の闇に呑み込まれていく三兄弟の悲劇。 人間の業のむき出しとバイオレンス描写が凄まじいでやんす」
 「持ちつ持たれつの社会ほど怒らせると怖いもんはない。 一人が利権を主張したらこうなるんだ。 自己保身で覆ったトゲが互いに刺し合いをする地獄を描いた力作だ」
 「ガラの悪い奴がわんさか出てましたね」   「やだな、極道ってのは」   「ホントホント」
 「お箸はオマンマを食う道具であって、人の手を刺すためのもんじゃねえぞ」   「ホントホント」


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6位 「3月のライオン」 (前・後編)

 「この映画の公開直後くらいですかね、藤井四段の連勝が注目され出したのって?」
 「偶然にしてはタイムリーな「将棋キター!」だな」
 「主人公に限らず脇役も魅力的なキャラが揃っていて、感動するのはもちろん、観ていて楽しさを覚えるくらい」
 「自分の居場所、生きていく道を見出す幸福。 人生はまさに将棋を地で行く、人間成長譚の傑作だ」

 「ベスト5の前に、11位から20位でやんす」

11位 「光」(河瀬直美監督)
12位 「おクジラさま ふたつの正義の物語」
13位 「勝手にふるえてろ」
14位 「火花」
15位 「無限の住人」
16位 「散歩する侵略者」
17位 「愚行録」
18位 「サバイバルファミリー」
19位 「アウトレイジ 最終章」
20位 
「おじいちゃん、死んじゃったって。」


 「11位の『光』という映画は河瀬直美監督作の後に公開された、大森立嗣監督の全く同じタイトルの映画がありましたね」
 「それも同じ年にな。 普通なら後発の作品側がタイトルを変えるとか考えてもいいんだろうけど、あいにく原作ものだしなあ」
 「ああ、原作があるんだったらタイトルは変えにくいですねえ」
 「なんでこんなややこしいことになったかは不明だが、まあ、それはさておき、今年の邦画のランキングはミニシアター系映画がかなりがんばった。 ベスト5はオールそっち系だからそのつもりで」
 「へい」


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5位 「ブルーハーツが聴こえる」

 「ブルハ好き以外はハマらないかもしれませんね」
 「監督も製作会社も異なる短編映画が6本のオムニバス。 一本多い気もするが3時間というほどの長さは感じないな。 6本全部が良かったという人はなかなかいないだろう」
 「そこはしょうがないでしょうね。 アッシは『ハンマー(48憶のブルース)』と最後の『1001のバイオリン』が好きだなあ」
 「ここを観てほしいというか感じてほしいのは、この映画全体に一貫して通じているブルーハーツのスピリッツなんだ。 どんな苦境につまづいても立ち上がれる人間の強さへの賛歌がこの映画のモチーフでもある」
 「確かに。 どの主人公も己を持って前へ前へというひたむきさと、上へ上へという奮起を最後に見せますからね」
 「だからエンドロールは『青空』を見上げるんだ。 どうだ、聴こえるだろ?ブルーハーツが」


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4位 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」

 「詩集が原作ながら抽象的な語りではなく、都会の孤独の中にいる人物たちの息づかいをリアルに描いた大傑作だ」
 「詩を映画化って「どうやって?」と思いましたが、さすが石井裕也監督ですね。 役者も巧いし、石橋凌の娘さんは掘り出し物」
 「セリフで心情をいちいち説明しないのがいい。 多くを語らなくとも、些細な行動や出来事のひとつひとつに、誰もが経験する人生の息苦しさを振り返って考えさせてくれる」
 「都会暮らしの重たさって、時には感じますけどね。 でも東京ってそんなに住み辛いかなあ」
 「大阪も似たようなもんやで」  「そうでおまんな」
 「青春ラブストーリーではあるが、好いた惚れたを一切語らずに愛の物語を実感させる。 芸術性も兼ねた凄い映画だ」


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3位 「At the terrace テラスにて」

 「東京では一昨年秋の公開ですが、大阪では昨年の正月公開なので選考対象でやんす」
 「一週間限定のそれもレイトショーのみという超小規模公開。 観て一年たってるのに3位に食い込むとは奇跡」
 「宣伝もほとんどなかったのに、観るのをチョイスしたのは実に幸運でしたね。 これはホント面白かったなあ」
 「ハイソな一軒家のテラスという舞台だけで進行し、色んな人物が入れ替わり立ち替わりする会話劇だが、こういう富裕層の連中は金も貯めてるが腹の中にも黒いものを溜めてるという醜態が露わになってくるコメディだ」
 「話が変な方向にエスカレートし、収まったと思ったら些細な一言で蒸し返す。 見栄や嫉妬や取り繕いや揚げ足取りなどで収拾がつかなくなる修羅場は目が離せなくなります」
 「平岩紙と石橋けいの女優ツートップがミラクルな芝居。 2人のホメ殺し合いは映画史上に残る論戦」


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2位 「彼女の人生は間違いじゃない」

 「東北の震災以降、それを題材にした劇映画は何本か作られましたが、これもその一本」
 「それらを全部観たわけじゃないから比較はできないが、それでもこの映画は卓越した語りで感動させてくれる珠玉作だ」
 「被災者や被災地の、きれいごとじゃない部分をあえて肯定しつつ懐の深い目線で観た人間ドラマでやんす」
 「我々は簡単に「がんばってください」とは言うが、その分、傷ついた人々の心情に触れるのを避けてきたことを仄めかされる」
 「瀧内公美が凄い存在感で圧倒しますが、父親役の光石研が名脇役を超越した演技で本領を見せます。 船のシーンは泣けるなあ」
 「憐れみを受けたり同情されたいんじゃないけど、かと言って再出発のための背中を押してくれる何かを見つけようともがいている。 そんな人々の魂が静かに泣いているのを感じる。 もっとこういう題材の映画が観たい」


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1位 「幼な子われらに生まれ」

 「子連れ再婚の苦労話は普通に世間にあふれてますが、そこを入り口に家族の本質や在り方を真摯に見つめたヒューマンドラマ。 これは納得の1位でやんす」
 「子供のリアクションはあれで当然として、取り巻く大人たちがダメ人間だからこそ、血を越えた絆を深く問いかけてくる。 先読みをしてるヒマなどないほどワンシーンワンシーンにサスペンスのような力がある」
 「浅野忠信はもちろんでしょうが、田中麗奈がこれまでにないような熱演。 クドカンもやりすぎなほどに存在感を出してました」
 「三島由紀子監督の作品はどれも個人的にはいいイメージはないが、この映画で完全に覆した。 原作の力もあるかもしれないけど、これまでとは打って変わってリアルな人間を語った屈指の力作だ」
 「家族という概念に一石を投じると言ってもいい物語でしたね」
 「血のつながりはあくまで形だ。 絆を築くということはコレが正解というやり方もなければ突発的に生まれるものじゃない。 過ごした時間と距離の計り方一つで辿り着くべき姿に収まる。 色んな人間がいるんだから色んな家族の形があっていい」


 「ベスト10のおさらいでやんす」

 1位 「幼な子われらに生まれ」
 2位 「彼女の人生は間違いじゃない」
 3位 「At the terrace テラスにて」
 4位 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
 5位 「ブルーハーツが聴こえる」
 6位 「3月のライオン」(前・後編)
 7位 「ビジランテ」
 8位 「彼女がその名を知らない鳥たち」
 9位 「彼らが本気で編むときは、」
10位 
「三度目の殺人」


゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

 「ベスト20以外で印象に残った作品は?」
  『22年目の告白 -私が殺人犯です-』『夜は短し歩けよ乙女』、漫画の実写化では『東京喰種 トーキョーグール』が良かったな」
 「あれ?『ジョジョ』は?」
 「もちろん俺的には合格ラインだ。 もっと言うとだな、文句はないが賛辞もない。 『第2章』の早期製作公開を切に望む」
 「メメタァですな」   「クニオですな」   「メギャンですな」   「レロレロレロですな・・・って、ジョジョ擬音で盛り上がってる場合じゃないよ」

 「ええ仕事の俳優にまいるでやんす」(映画公開順)

【ええ仕事の男優20人】
生田斗真 「彼らが本気で編むときは、」
豊川悦司 「ブルーハーツが聴こえる」
神木隆之介 「3月のライオン」
木村拓哉 「無限の住人」
永瀬正敏 「光」(河瀬直美監督)
池松荘亮 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
田中哲司 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
野村萬斎 「花戦さ」
綾野剛 「武曲 MUKOKU」
光石研 「彼女の人生は間違いじゃない」
浅野忠信 「幼な子われらに生まれ」
宮藤官九郎 「幼な子われらに生まれ」
岡田准一 「関ヶ原」
役所広司 「三度目の殺人」
西田敏行 「アウトレイジ 最終章」
阿部サダヲ 「彼女がその名を知らない鳥たち」
菅田将暉 「火花」
鈴木浩介 「ビジランテ」
桐谷健太 「ビジランテ」
辻岡正人 「仁光の受難」



【ええ仕事の女優20人】
石橋けい 「At the terrace テラスにて」
平岩紙 「At the terrace テラスにて」
深津絵里 「サバイバルファミリー」
満島ひかり 「愚行録」
柿原りんか 「彼らが本気で編むときは、」
尾野真知子 「ブルーハーツが聴こえる」
有村架純 「3月のライオン」
水崎綾女 「光」(河瀬直美監督)
橋本愛 「美しい星」
石橋静河 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
瀧内公美 「彼女の人生は間違いじゃない」
田中麗奈 「幼な子われらに生まれ」
広瀬すず 「三度目の殺人」
小池栄子 「パーフェクト・レボリューション」
佐藤江梨子 「リングサイド・ストーリー」
蒼井優 「彼女がその名を知らない鳥たち」
岸井ゆきの 「おじいちゃん、死んじゃったって。」
小野花梨 「おじいちゃん、死んじゃったって。」
清水葉月 「全員死刑」
松岡茉優 「勝手にふるえてろ」



 「いやあ終わった終わった」
 「御苦労さん、帰って良し。 俺は今から『マジンガーZ』観に行くから」
 「ええ?アッシも連れてって下せえな」
 「やなこったぜ―っト!」
 「殺生だぜーっト!」

「劇場版 マジンガーZ/INFINITY」絶賛上映中。
記事は近日パイルダー・オーンだゼーっト!
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