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謹賀新年&昨年末これも観ました
2018年01月02日

 あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


「新造人間キャシャーン」でおなじみのロボット犬、フレンダーはアセっていた。
今年の干支は戌年であるというのに、世間のノリは全く違う方向にアンテナが向いていることにイラついていた。
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「集合ーっ! おらーっ!集合っつったら集合じゃーっ! もたもたすんなーっ!」

無題 pat d
「ちぃーっす」

heidi16 d           
「お呼びでやんすか?」

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「 え? こんだけ? パトラッシュと・・・ええっと・・・いや、おまえの名前が出てこんわ!」
heidi16 m       
「ヨーゼフでやんすよ」
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「ハイジの犬の名前だけはどうも覚えられんわ。 それにしても集合したのが『世界名作劇場』の2匹だけとは。 他にもっといるやろ。 スヌーピーはどうした?」
無題 pat m       
「ユニバの営業で忙しいっすからね」
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「SoftBankのお父さんは?」
heidi16 m
「あれはもっと忙しいでやんしょ」
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「ハチ公は?」
無題 pat m
「渋谷にいるけど、動けと言っても無理っしょ」
heidi16 m
「それより、なんでやんすか? 急に呼び出して」

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「おまえら、今年は戌年だぞ」
無題 pat m
「ウケる~」
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「なにがや! 呑気なこと言うとる場合ちゃうぞ。 もっと危機感を持たんかい!」
heidi16 m
「そんなこと、サッカー日本代表に言ってくんなまし」
無題 pat m
「何をそんなにピリってるんすか?」
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「おまえら知っとるか? 遂に日本全国の飼い猫の数が飼い犬の数を上回ったぞ」
heidi16 m
「さっそくお祝いするでやんす」
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「祝福を捧げとる場合か! 悔しくないんか、おまえら」
無題 pat m
「だって、しょうがないじゃないっすか。 それに猫ってかわいいし。 うちも一匹飼おうかな」
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「おまえが猫の飼い主になってどないすんじゃ! ええか、このままやと世界は猫に支配されてしまうぞ」
無題 pat m
「そんな大げさな」
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「我々の仕事もなくなるぞ。 そのうち、警察猫とか盲導猫とか麻薬探知猫とか救助猫の時代が来て、わしら犬の肩身はどんどん狭くなっていく」
heidi16 m
「時の流れは移ろいゆくもの。 諸行無常でやんすよ」
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「遠い目をしながら嘆かわしいポエムをつぶやくなよ。 戌年の今年は必ず人気を挽回せなあかん。 何かええ方法はないか?」
無題 pat m
「みんなにウケるようなギャグを考えて流行らせるとか」
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「おっ、ええやん」
無題 pat m
「僕らが縄跳びしながら途中で変な踊りをするんで、フレンダーさんが『飛ばないのー!?』って突っこんでください」
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「それ、にゃんこスターな! わしらが一番やったらあかんこと!」
heidi16 m
「わんこスターって名前変えても?」
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「あわれみの目で見られるわ! ・・・あかん。 犬の時代が終わる。 お先真っ暗や」
無題 pat m 
「フレンダーさん、もっと自信を持っていいんじゃないですか?」
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「急にどうした?」
無題 pat m 
「数なんて気にしても無意味ですよ。 そんなことを言えば人間が愛するもので多いのは結局同じ人間の異性ですから」
heidi16 m
「僕らが人間に愛されてきた歴史は他種よりも遥かに長いんでやんすよ。 ただただ可愛がられるだけでなく、たくさんの人々の公私の営みをサポートしてきた。 受け身だけの寵愛でなく、対等とまでは言わないけど、お互いに通じ合える友愛の絆を築いてきた歴史の重みはそう簡単には消え去らないでやんす」
無題 pat m 
「犬も猫もパンダも鳥も虫も花も、海や山や季節や、いろんな万物を愛してくれる人間を僕らは大好きだ。 それでいいじゃないですか」
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「そ、そうやな・・・。 なんや、この突然のきれいなマトメ方は」
heidi16 m
「映画のブログなのに『なんで犬の漫談書いてんのかな』って、管理者がようやく気付いたんで、ここらへんでシメないと」
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「そういうことかい。 じゃあ、さっさと映画の話に行けや」

    


そんなわけで参りましょう。 『昨年末これも観ました』。

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「ビジランテ」

「22年目の告白 -私が殺人犯です-」で、さすがの演出力を見せた入江悠監督。
今回は監督の手によるオリジナル脚本の映画なんですが、やっぱり凄い人ですな。
埼玉県の田舎町を舞台に、“業”に囚われながらそれぞれの人生を歩んできた3人兄弟が辿る過酷な末路・・・・・
生まれ持っての環境が、場合によってはいかに人を狂わせるかを描いた衝撃作です。
“ビジランテ”とはゴジラに出てきた怪獣ではなく(それはビオランテ)、簡単に言えば『自警団』という意味。
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まだまだ田園地帯も多いが、アウトレットモールの誘致計画が進んでる、とある地方都市。
一郎、二郎、三郎は幼い頃から、町の発展の立役者でありながらも家族を暴力で支配してきた父親に苦しめられてきた。
母親の死をきっかけに、幼い兄弟たちは父親を殺そうとするが発覚し、激しい折檻をされた一郎は弟たちを残して家を飛び出していった。

30年の歳月が流れ、二郎(鈴木浩介)は嫌っていた父の跡を継ぐかのように市議会議員となっていた。
父親ともつながりが深かった最大会派の長老議員・大泉に目を留められつつ、妻の美希(篠田麻里子)に尻を叩かれながら出世コースを目指している。
三郎(桐谷健太)は地元のヤクザに雇われる形でデリヘルの店長をしているという日蔭の道を歩んでいた。

父親が亡くなり、遺した土地がアウトレットモール建設予定地の一部であることから、大泉から相談を受けた二郎。
誘致プロジェクトに一枚噛めば出世は約束されたも同然。 忌まわしい記憶しかない父親の遺したものなどなんの未練もない。
父親の葬儀にも出なかった三郎も同じ意見だった。
しかし、30年間音信不通だった長男の一郎(大森南朋)が突然帰郷する。
公正証書を見せびらかしながら「遺産は俺がもらう」とふてぶてしく言う一郎に、どうすることもできない二郎は大泉会派の信頼を失いつつあった。

大泉の右腕である岸(嶋田久作)は、一郎に相続を放棄させるために闇の勢力の手を借りる。
その勢力が手先として使っていたのが、三郎が雇われてる組だった。
一郎を説得して相続放棄させなければ立場が危うくなる三郎。 組を脱けることもできず、デリヘル嬢たちを監禁・人質にされた三郎はどんどん追い詰められていく。

二郎がリーダーを務める町の防犯会と、中国人コミュニティとの対立が深まり、事態は取り返しのつかない方向へと転がり出す、その一方で、一郎が横浜でこしらえた借金を取り立てるためにやってきた別のヤクザも一郎を追い込みに現れ、三郎の組と一触即発の状態へ。
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村社会の弊害のような縮図の話。
そこには法的手段とかモラルなどの概念などハナから存在していないような、己のテリトリーは自力で守り、利益は手段を選ばずに奪いにゆくという、凄まじいオーラを伴った「自警」の地獄絵図が展開される。
兄弟は暴力から逃れようと父親を殺そうとする。
長男をめぐって、政治家とヤクザがなりふり構わぬ拳を振りかざす。
次男は己の歩む道と利権に群がる共同体を守るために、過去も血も涙も捨てる覚悟を選択する。
その次男の妻も夫のために最大限の武器で持って闇に踏み入っていく。
中国人を目の敵にする二人の若者という小さな存在も、邪魔者はホコリでも払うかのような感覚で葬る裏社会の黒幕という巨大な存在も、すべて同等の歪んだビジランテの自己正義でうごめく。
ただ一人。 預かってるデリヘル嬢以外は何も守るものなどない三男が、最後に起こした行動は果たして何を守りたかったのか。
ルールもモラルも飛び越える、閉ざされた社会の無慈悲が兄弟に悲劇をもたらす。
年末に駆け込みでぶち込まれた怒涛の傑作。
        

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「鋼の錬金術師」

荒川弘原作の人気コミックの実写映画化。
アッシは原作まるで知らないんですよ。
予告編観てたらなかなか良さげだったし、なによりホンツバが出てるのが高ポイント。

まあ、どうなんでしょうかねえ。
コミックの実写は例によって例のごとく、原作知ってる人の誰もが満足できるはずはないので賛否両論は予想通り。
だからよぉ。 原作と比べんなって。

アッシは面白かったですよ。
多分、原作からかなりのディテールを端折ってるんだろうけど、ビギナーにとっては世界観に触れるには十分。
多少説明は多いけども、ストーリーはほど良くまとまっているし、展開のラッシュも心地いい。
やっぱり「ピンポン」の曽利さんですね。

衣装がまたカッコいいよね。
軍服のあの色とイカつさが萌えます。

キャストでは松雪泰子のラストが抜群の怪演。 胸の谷間ばっかり見てました。

悲惨な姿にされてしまった女の子と犬。 あれ、どうなったの? 放置? 元には戻せんのかね? かわいそうでかわいそうで。
        

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「フラットライナーズ」

人間は死んだらどうなるか。
自分の心臓を1分だけ停めて臨死実験に挑んだ医学生が恐怖の体験をするというサイコスリラー。
これは1991年に公開されたジョエル・シュマッカー監督・キーファー・サザーランド主演の同名作のリメイク。
監督は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のニールス・アルデン・オプレヴ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
幼い妹を助手席に乗せて車を運転していたコートニー(エレン・ペイジ)は、自分の不注意から事故を起こして妹を死なせてしまう。
それから10年。 医学生になったコートニーは臨死体験に並々ならぬ興味を持っており、4人の仲間を誘って禁断の臨死実験に挑む。
コートニーの推察は、臨死体験とは死んだ瞬間、臓器は通常機能を失うが、脳だけが反応している状態だという。
1分間心停止している間の脳のデータを記録すれば、医療に革命をもたらせるのではないかと主張する。
興味津津で協力する者や、“人を死なせる”ことに協力できないと拒む者もいる中で、コートニーは自ら薬品を投与して自分の心臓を停める。
そして1分後に協力者が蘇生の処置をとるという段取りだったが、1分経ってもコートニーは蘇生せず、なんとか2分を経過した所で息を吹き返した。
実験後、コートニーは記憶力が格段に向上し、一度だけ読んだ医学書も暗記し、12年前に習っただけのピアノも鮮やかに演奏して見せる。
そんなコートニーの変化に触発された裕福な野心家のジェイミー(ジェームズ・ノートン)や、スパルタな母親に苦悩するソフィア(カーシー・クレモンズ)らが次々と「今度は自分」と、臨死実験を体験する。
しかし、コートニーをはじめとした臨死体験者はその日以来、自分の犯した過去の罪が様々な形となって目の前に現れる現象に襲われる・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オリジナル版のキーファー・サザーランドが教授役で出演し、何かを知っているような雰囲気をチラッと見せるんですけど、役名自体違うので続編ではないのですね。
製作当初は続編の方向も検討されてたらしいですが、結局はリメイクに。
だけど、これ、なんですかね。 物語としては興味を惹かれるものですが、ヒロインを含めた5人の医学生が揃いも揃ってピントがずれてるので反感を持ちっ放し。
コートニーの実験に対する真の魂胆はさもありなん。 他の学生は研究ではなくて個人的欲望で我も我もと心臓を停めたがる。 それでも医者の卵?
実験に成功すれば呑めや歌えやで盛り上がり、自然とカップルもできてイチャイチャしだすその軽さ。
女を遊びで孕ませて堕胎させた男や、学校で人気者の同級生を陰湿なイジメで追い込んだ女、医療ミスで患者を死なせたことを黙ったままでいる女など、どいつこいつもそれでよく「ごめんなさい」でチャラにしようというのも信じがたいですな。
思ってた以上に妹に恨まれてたヒロインが物語から途中退場するのは意外でしたが、彼女が一番バカを見てるのでは?
        

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「勝手にふるえてろ」

綿矢りさの同名小説を映画化した暴走女子のラブストーリー。
「脳内片想い」と「リアル恋愛」の狭間でもがき倒す、ラブコメ史上最もイタいヒロインの魅力が爆発しております。
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ヨシカ(松岡茉優)。 24歳。 OL。 経理課。 独身。 雪国育ち。
好き→アンモナイト。 絶滅危惧種のウィキペディアを見ること。 「タモリ倶楽部」。
特技→「視野見(しやみ)」(顔が真っ直ぐ向いてても視野に入るものは細かい所まで認識するぅぅっ!) 人にあだ名をつける。
口癖→「ファック」。

中学時代の同級生"イチ"に10年間片想い中。
黒板に反省文を書かされていたイチ。 運動会で「こっちを見て」と言ったイチ。
決して多くない思い出は常にヨシカの脳内で再生されて、行く先々の人々に妄想恋愛をぶちまけてエールをいただく。

会社の同期、"ニ"(渡辺大地)から交際を申し込まれて、「人生初告られた!」とテンションが上がるが、正直タイプの男ではない。
今まで男と付き合ったことのないヨシカにとってリアル恋愛は"ザッツ・ビューティフル・サンデーだよー!"なことではあるが、やはりイチも忘れ難い。 いや、叶うのならもちろん絶対イチの方であって、ダラダラと会ってるニとはどうも乗り切れない。
そしてボヤ騒ぎをきっかけに、「前のめりに死んでいこう」と思ったヨシカはSNSでアメリカに行った同級生の子の名前を騙って同窓会を画策。
今は豪奢なタワーマンションで暮らすカッチョよくてクールなイチ(北村巧海)と再会したヨシカ。
アンモナイトの話で盛り上がったのに、直後イチから発せられた言葉にヨシカは打ちのめされる・・・・
「絶滅すべきでしょうか~ 教えてよアンモナイト 生き抜くすべを~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こじらせ女子」というのはいつの時代から出てきたんだろうね? いや、昔からいたんだけど、男には気づかれないのか、そもそも昔のTVドラマや映画では決して主人公になるキャラクターではなかったのは間違いない。
男には感情移入不可。「めんどくせ~な」と思う反面、なのに、このイタさがちょっとしたシーンでキュンとなるのはなぜなのだろうか?

ここ近年のドラマでも、女子の主役率が上がり、しかもステレオタイプなアイドル・キャラではなく、ひとクセふたクセあるヒロインが多い。
きれいな女優さんが「こういう子っているいる~」みたいなキャラを演じてくれれば鉄板の用にハマる。
かといって、そう簡単ではない。 ストーリーはもちろんのこと、キャラの細かい造形と演じる女優さんのキャパは高度なモノを要求される。
それに見事応えた松岡茉優。 名前ぐらいは知ってる程度の人だった。
この女優さん自身、映画初主演であり、ガッツリ拝見してみて「この子、天才じゃなかろうか」と思ったお客さんはアッシ一人だけではなかろう。
素晴らしいの一語に尽きる。
原作がいいのだろう。 脚本とキャラの肉付けもいいのだろう。 そこを飛び越えてベテランのような円熟味さえ見せる22歳の松岡茉優にアッシは度肝を引っこ抜かれて、勝手にふるえる年末を過ごしたのだった。

いやホント、名前を知られてなかったぐらいで泣くなよとは思いながらも、アパートの玄関でうずくまって慟哭する彼女にはグッときますわな。
でもそれはヨシカちゃん、アナタもでしょ。 人を本当の名前で覚えようとしないんだもの。 その報いですよ。
オカリナを吹く隣人の岡里奈さん(片桐はいり)も「名前って大事よね」って言ってた重みが最後に分かるのよね。
「イチは消去。 ニは保存」
君の名前を叫ぶ者を視野で捉えろ! 好きだの嫌いだのという言葉は重要ではない。 名を呼ぶことに愛が込めれているのだ。

最後のセリフ、「勝手にふるえてろ」は原作では違う使われ方をしてるんだけど、この映画ではヨシカが過去の自身に向けて言ってるんだそうで。
        

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「仁光の受難」

昔々、武州のはずれに延明寺というお寺があり、そこに仁光(にんこう)というお坊さんがいました。
厳格な和尚の元、他の修行僧と共に仁光さんは、それはそれは毎日まじめに修行に取り組んでらっしゃいました。
しかし、修行一筋のカタブツ坊主仁光さんにも実は大層な悩みがあったのでございます。
それは、女人にモテること。 それも異常にモテるのでございます。
托鉢の修行のために町に出ますと、エサを投げ込まれた池の鯉のように女人たちが群がってくる有り様。
うら若きピチピチの女人から、とうに生理の上がった婆様まで、「仁光さま~!仁光さま~!」とキャーキャー言いながら仁光さんを取り巻き、托鉢の修行にも支障を来たす始末でございます。

女犯(にょぼん)は僧侶にとっては大罪もの。
修行に仕える身でありながら、なぜ望んでもいない煩悩が己を苦しめるのか、仁光さんの悩みは深まるばかり。
「それもこれもみな拙僧の不徳の致すところ・・・」
煩悩を振り払おうとして一杯一杯になってしまった仁光さんを見かねた和尚は彼を旅に出すことにしました。
「煩悩を認め、向きあい、浄化せよ」

こうして旅に出た仁光さん。 相も変わらず女人に追いかけながらも、ある村で仁光さんは、男の精気を吸いつくして殺す妖怪(あやかし)、やまおんなの退治を村長から依頼されるのでございます。
旅の途中で知り合った侍くずれの勘蔵と共に仁光さんはやまおんな退治に森に出向くのですが、やがて恐ろしい運命が待ち受けておるのでございました・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女にモテる。 なんとうらやましいことか。
ブサメンズにとっては不倒のパラダイス。 無尽蔵の悲願。 不滅の欲望。
一般人なら大歓迎の煩悩襲来を、逆に拒まねばならぬ因果な仏職に就いた僧侶の受難劇。
前半を観てるだけでも、この映画がコメディなのかと思ってしまうのは無理からぬこと。
実は後半からガラッと様相が変わり、終わってみれば摩訶不思議な妖怪譚であったというところに着地します。

ネタバレになってしまいますが・・・・


そもそもなんであんなに仁光がモテモテなのか? あまりに度を越した町の女の狂乱ぶり自体が妙な描写でした。 これにはちゃんとした理由があったということ。
遂にやまおんなの餌食になってしまうのかという時に、「致し方ない致し方ない致し方ない致し方ない致し方ない致し方ない・・・・・・・」をお経のように唱え続けたあげく、仁光の中に眠っていたモノが覚醒します。
やまおんなもビックリ。 「おまえ、本当に人かえ?」
あれほどまでに女人を惹きつけるのは、もとより禍々しい魔性を秘めてたということ。
村の女全員をかどわかしてしまうラストからすれば、ひょっとして仁光はもとから妖怪だったのかとも受け取れますが、修行に次ぐ修行が一線を越えて、仁光の中に生まれた魔性が煩悩を呼び込み、仁光を人ではないモノに変えてしまったということでしょうか。

予算の問題でしょうか、製作から完成まで5年を費やした作品です。
浮世絵や曼陀羅、モーリス・ラヴェルの「ボレロ」をバックにしたモダンダンス(?)など斬新な演出がふんだんにあって見応えは十分。
仁光役の辻岡正人がクールにしてホット。 般若心経を読む坊さんってカッチョいいもんですな。


61uARSa9bqL__SL1500_ m 
あらためて今年もよろしくお願いします。
次回はいよいよお待ちかね、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」だ!
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