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三度目の殺人
2017年10月01日

T0021814p.jpg 「そして父になる」、「海街diary」の是枝裕和監督の最新作は初のサスペンス。

真実は二の次で、裁判に勝つことだけを重んじてきた弁護士が、強盗殺人を犯した男の裁判に臨むことになる。
しかし、たびたび証言を変える被告の男の底知れぬ闇に呑み込まれていく弁護士は真実への欲求を抑えられなくなっていく。

なぜ殺したのか。
本当に彼が殺したのか。
真実を追えば追うほど、真実は遠ざかる。

心と言葉が伴わない人の闇を吐き出しながら、人が人を裁くという「法廷」の陰。
「そして父になる」の福山雅治、「海街diary」の広瀬すずとの再タッグに加え、是枝作品初参加となる名優・役所広司とのアンサンブルが放つ心理サスペンスの大作。

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フナコシさんとマツイさんの会話

「なあ、いいかげん俺と別れてくれよ~」
「お断りします。 私は徹底的にあなたと戦います」
「なんなんだよ。 これだけ夫婦関係が破綻してるのに離婚には応じないって、意味が分からんよ」
「あなたの好きにはさせたくないだけよ」
「まあ、離婚調停に出てきてくれたのは有難いけどさ」
「期待しないでちょうだい。 言ったでしょ。私は最高裁まで争うって」
「おまえね、どうでもいいけどさ。 胸に手を当てなきゃ喋れないのか?」
「うるさいわねえ。ほっといてよ」
「そんなポーズで喋るの、フランシスコ・ザビエルとおまえだけだぞ」
「あなた、ザビエルと喋ったことでもおありなんですか」
「ねえよ」
「ねえのかよ」
「はあ~・・・やっぱ裁判までもつれこむのかぁ。 うっとおしいなあ」
「フフン、楽しみね。 私を怒らせたことを後悔させてやるわ」
「裁判っていやあ、つい最近、面白い映画を観たけどな」
「なによ急に」
「是枝裕和監督の『三度目の殺人』だよ。 これ、なかなか良かったぞ」
「そお?私は観てないけど、もうひとつよく分からなかったって意見も聞くけど?」
「まあ、けっこう深い話だからな。 少なくとも、おまえのYouTubeの動画よりは全然面白いぞ」

「マツイ棒で目んたま突いてやろうかしら」

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被告人・・・三隅高司(役所広司) 58歳
罪状・・・強盗殺人・死体損壊

2017年10月11日
神奈川県川崎市の河川敷にて、元勤め先である食品加工会社「山中食品」社長・山中光男を背後からスパナで殴って殺害
被害者の財布を奪い、死体にガソリンをかけ火をつけて損壊せしめる

会社での待遇について不満を持っていた被告は被害者とたびたび衝突しており、解雇を通告されたことに腹を立てて殺害を計画し、犯行に及ぶ
警察・検察の取り調べにおいて全面的に自供

30年前にも強盗殺人の罪で起訴され、服役
出所して一年足らずの犯行

「こんなもん、死刑に決まってるじゃないの。 前にも同じことやってるのに、またやるなんて、あなたといい勝負の極悪人ね。 しかも自白してんでしょ? 決まりよね」
「ところがな。 弁護士との接見のたびに、細かいところの供述がコロコロ変わるんだよ。 罪自体は認めてるんだけど。 なんとか減刑に持っていきたい弁護側としては困るよな。 凶器とか動機とか、そういう部分の細部はきちんとしないと弁護方針の立てようがないもの」
「いろんな人がいるもんよ。 あなたみたいな」
「何を聞いても、二言目には『どうだったかなあ・・・』だからな」
「困ったチャンね」

「担当していたヤメ検の摂津(吉田鋼太郎)が根を上げて、泣きついたのが同期の弁護士・重盛(福山雅治)だ」

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「かっこいいわぁ。 私にもこんな弁護士がついてくれないかしら」
「重盛という男はな、非常にプライドが高くて、勝てる裁判しか興味のない弁護士だ」
「でも、引き受けたのよね。 被告は死刑確実だってのに」
「まあ、同期から頼られたからだろうけどな。 そこで死刑のところをなんとか無期懲役に持っていこうと考える」
「それが弁護士の仕事だもん」
「調査したところ、三隅が財布を盗んだのは死体にガソリンをかけた後だということが分かる」
「それがなに?」
「お金目当てで殺したんじゃないって見方も成り立つだろ? つまり強盗殺人より罪が軽い「殺人と窃盗」だと主張できる」
「なるほど」
「でも、弁護士としては被告に会って、いろいろと聞きたいよな」
「そりゃ、そうした方がいいわよね」
「しかし、三隅というおやっさんが、なかなかのクセモノでね」
「言うことがコロコロ変わるって言ってたわね」

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「最初はな、「私が殺しました。間違いありません」と、正直な依頼人だったんだ」
「否認しだしたの?」
「いや、殺したのは認めてるけれど、「被害者の奥さんに頼まれたから」と言い出した」
「あらま」
「保険金目当てで殺したんだと」
「殺された社長の未亡人が黒幕? 凄いことになってきたわね」
「いや、だけどな。 そんなの信用できるか? 弁護士に相談もなく、先に週刊誌の記者にペラペラ喋ってんだぜ」
「意図がつかみにくいわね」
「週刊誌に記事が出て、これはどいうことかと問いただすと、「実はそうなんですよ」みたいなことを言い出すんだよ」
「う~ん・・・・ 罪を逃れるために、あることないこと言い出してもおかしくないわね。 そう思われてもしょうがないわね」
「三隅のケータイに社長の奥さん・美津江(斉藤由貴)からのメールが残ってたんだよ。 『例の件よろしく』みたいな文面が」
「れいのけん? 南斗水鳥拳ね」
「それはレイの拳だ、アホ。 俺が言ってるのは『例の件』だ。 しかもだ。 三隅の銀行口座には給料とは別に50万円が振り込まれている」
「はい決定!と言いたいところだけど・・・」
「メールにしてもハッキリと殺人を依頼してる文面じゃないし、第一、週刊誌に先にリークするのがそもそもおかしいだろ」

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「殺された山中という社長が経営していたのは食品加工の会社で、刑務所の出所者を積極的に雇っていたと言えば聞こえはいいが、弱みに付け込んで人使いがかなり荒かったらしい」
「他の従業員はなんて?」
「社長について、いいように言う者はいない」
「保険金はともかく、怨恨の線も捨て切れないわね」
「それにな。 この食品加工会社、なにやら裏では食品偽装みたいなことをやってたらしい」
「ああ、じゃあ“例の件”っていうのは、クビになった三隅に社長の妻が『偽装のことは黙っといてね、よろしくね』って意味でメールして、50万は口止め料だと」
「そういうこと。 保険金とは関係ないことも考えられる」
「じゃあ、弁護士さんの方針としては?」
「そこなんだよな。 依頼人の利益に沿うのが弁護士の基本」
「週刊誌の記事を鵜呑みにするわけ?」
「主犯格は社長の妻・美津江だという主張で裁判を争うんだと」
「無茶ね。 そんな裁判勝てっこないじゃないの。重盛さんらしくないわね」
「もともと真剣にやってないんだよ。 少しでも減刑のチャンスがあったらそれに賭ける。 何が真実で何が嘘なのかは彼にとってはどうでもいいことなんだ」


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「まさか美津江が「ハイ、保険金目当てで殺害を依頼しました」なんて言うはずがないわよね」
「もちろんだよ。 裁判ではきっぱりと否定し、メールの件についても夫が勝手に自分の携帯を使って送信したんだと証言した」
「それも言い訳がましいわね。 この奥さん、食品偽装のことも知ってるようだけど、それを隠そうと必死ね」
「でも、重盛にとってはどうでもいいことだ。 殺人に関して関与してるかどうかだ。 まあ、重盛も眉ツバだと思ってるんだがね」
「ちょっと待って。 私、とんでもないものを見てしまったわ
「また、言い出したぞ」
「この人・・・斉藤由貴じゃないの」
「今頃気づいたか」
「やっぱりこの人は嘘をついてるわよ」
「演じてる女優で判断するなよ」
「演技力あるのに、もったいないわよ、この人」
「ひとつ聞くけどさ。 女性って家の中でもピアスやネックレスをつけっ放しでいるものなの?」
「そういう人もいるんじゃない? 私は外すけどね」
「この美津江という社長夫人がそうなんだよなあ。 夫が殺された後でも耳や首をキラキラさせてるんだよなあ。家の中で」
「何が言いたいのよ。 それは考えすぎよ」

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「山中夫妻には高校生の娘・咲江(広瀬すず)がいるんだが、今度は彼女が新たな秘密を暴露する」
「この被害者家族、どうなってんの?」
「咲江は中学生の頃から父親に性的虐待を受けていた」
「なんですって」
「君が僕を長年、虐待してきたように」
「いくらでもおっしゃい」
「まあ、それはさておき。 咲江は従業員の三隅と仲が良く、父親のように慕っていた」
「ああ、それで三隅が虐待のことを知って、咲江を守るために社長を殺したっていうことね。 よく彼女そんなことを告白したわね」
「そうなると、裁判の争点も違ってくる。 だが三隅は「そんな話は嘘ですよ」という。 「あの子、よく嘘をつくんですよ」とまで言う」
「難しいわねえ。 互いにかばい合ってるのかしら? そもそも、この子のこと、信用していいのかしら?」
「黙ってると、このままなら三隅は確実に死刑になるからな。 助けたかったんだろう」
「三隅は笑い飛ばしたけど、嘘を言ってようには見えないわね」
「彼女は左足が悪くて、引きずるように歩く。 これは「工場の屋根から飛び降りたから」と彼女自身が言っている」
「へ?何それ? ふざけてて? それは虐待の後遺症なんじゃないの? いまさら何でかばうのよ?」
「美津江によると娘の足は生まれつきだと言う。 いずれにしても「屋根から・・・」なんて見え見えの嘘を言う彼女の真意は別にあるように思う」


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「すると今度は、三隅が「自分は本当は殺してない」と言い出す」
「はぁ? 本気で言ってんの? 今さらそんなこと誰が信用するのよ」
「最初の弁護士さんにアドバイスされたから取り調べで形だけ自白したんだとか何とかブツブツ言い出すんだ」
「どうかしてるわね。 じゃあ、週刊誌に告白したのはなんなのよ。 この人ダメよ。 こんなに言う事が変わったら裁判官の心証が悪くなるだけじゃない」
「そうなんだよ。 実は彼の狙いはそこなんだ」

「どうしても死刑になりたいわけ? そうか、そこまでして咲江ちゃんを守りたいわけね」

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「裁判を円滑に進めるために公判前整理手続きと言うのがある」
「裁判官と弁護側と検察側が一緒に打ち合わせするのよね」
「それまでの裁判の争点が強殺かただの殺人かの量刑が争点だったけど、重盛ら弁護側が三隅の犯人性を争点にすると言い出すんだ」
「それじゃ振り出しに戻るようなもんじゃない。 検察側が納得しないわよ」
「いや、犯人性を争ったって、今さら三隅の主張など信憑性ゼロだろ? 勝ち負けは決まってるようなもんだから、その方が裁判を早く終わらせれるんだよ」
「今さら何を言おうと“強盗殺人の犯人は三隅”が決定してるようなもんだから裁判官は「死刑」の判決を出すだけでいいもんね」
「裁判官もこなさなければならない公判をいくつも抱えているし、出世にもかかわってくるからね。 検察だって形が変わろうとも「勝ち」が決まってるんだから、裁判官との目くばせひとつで争点変更を呑んでしまうんだ」
「で、三隅には死刑の判決が出てチャンチャンという、そんな話?」
「いやいや、これは事件についての謎解きが主眼になってる話じゃない。 そもそもハッキリとした真相が明かされることなくこの映画は終わるからね。 これは人にとって価値ある真実と、価値のない真実が奇しくも法に携わる者の手で取り捨てされる、真実の意義についてのミステリーなんだ。」
「重盛さんが三隅を死刑に追いやることに加担してしまうんだもんね。 なんでこうなってしまったのかしら?」
「物語の肝はそこなんだよ。 真実を軽んじてきた合理主義のような彼が、命を賭してまで真実を葬ろうとする三隅に感化されていき、真実に触れることへの重みの前に、彼の矜持が大きく崩れてしまうんだ」


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「重盛朋章という男は、ある意味、弁護士としてはプロだ。」
『理解とか共感とか弁護に要らない。友だちになるわけじゃないんだから』
(殺人犯を)なんでかばうんですか?って言われても、そういう仕事だっつうの』
『本当のことよりも依頼人の利益』
『減刑ありき。 それが弁護士ですから』

「身も蓋もないような、これら一連の言葉を堂々と口に出すぐらい、自分の仕事に信念を持っている。 依頼人の罪を減刑させるためには真実には目をつぶることも戦略に取り入れる男だ」
「少し履き違えてる気もするけど、そこまで冷徹になってまで“減刑させてナンボの弁護士”の理想にこだわるのね」
「現実でもあるんだろうな。 罪が重くなりそうな真実を知ってしまった弁護士が法廷にそれを持ち込まない選択をすることを」
「まあ2回も強盗殺人を犯す男を弁護するにはうってつけの人かもね、この重盛って人は」
「そんな彼が三隅の弁護に当たり、調査を進めていく中で、三隅一人だけに留まらない複数の人の人生がかかっている(かもしれない)真相がうごめいていることに彼は慄きはじめるんだ」

「真実なんか軽んじてきた人がね」

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「重盛の父親・彰久(橋爪功)は元裁判官で、30年前の三隅の強盗殺人を裁判長として裁いたんだが、その時に死刑の判決を下さなかったことを今も悔いている」
『人を殺す奴と殺さない奴との間には深い溝がある。 あいつは楽しむために殺す、獣みたいな人間だ』
『人間が更生できるなんて思う方がそれこそ傲慢だよ』

「う~ん。 三隅が止むを得ない事情で犯行に走ったとしても、やっぱり前科があるのはきついわね。 裁判官をやってた人間にそこまで言い切られるほど、三隅は以前から少し変わっていたのかしらねえ」
「父親の話を聞いて、今まで他人に共感しようとしなかった重盛には逆に三隅の人となりを知りたいと思いだす。 同じ法の道を歩んだ息子として、父のできなかった「三隅という男を見抜く」ことに興味を惹かれていくんだ」
「まず、お父さんの印象では“ケダモノ”だと」
「三隅を逮捕した元刑事も、感情のない“空っぽの器”のような人間だったと振り返る」
「サイコパスには見えないけどね」
「会社をクビになったからという動機が薄すぎるんだよ。 強殺にしても、財布の中の金なんてたかが知れてるだろ。 百歩譲ってそんなハシタ金欲しさに殺したとしても、死体に火までつけるのが異常だしな」

「じゃあ、咲江ちゃんか美津江さんがいっちょ噛んでるとしか・・・」

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「重盛が事件を調べていく範囲には、三隅をはじめとして、誰もが本当のことを話していないようなモヤモヤ感を出す人物であふれている。 山中の妻・美津江、娘の咲江もしかり。 前の担当だった弁護士・摂津にしても」
「そこなのよ。 何か裏があるのはなんとなく匂うんだけどね」
「重盛は目下、離婚調停中だ」
「なんですって。 この男もバイアグラばっかり飲んで浮気してるのね」
「やめろよ、それ言うの。 別居中の妻が引き取っている中学生の娘・ゆか(蒔田彩珠)が万引きをして捕まり、重盛が迎えに来るシーンがあるんだけどな」
「お父さんの気を惹こうとしてるのね。 かわいい所があるじゃない」
「そういうことじゃないんだよな。 父親の前でこの子は自分が嘘泣きの特技があるのを自慢して見せるんだ。 『大人はすぐ騙される』とか『弁護士ってこういう時使えるよね』などということをしゃあしゃあと言ってのけるんだ」
「前言撤回」
「この嘘泣き娘が作品の象徴のようにもなっている。 重盛は我が娘の件も頭にあってか、事件の調査の過程で、人は嘘をつくことで自分のテリトリーを守る生き物であり、必ずしも世の中が真実を中心にして回っていないことを思い知らされるんだ」

「と同時に、弁護士である自分が三隅に利用されるということね」

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「恐ろしいのは、重盛と三隅のキャラクターの境目が薄れていくところだ。 他人への理解を避けていた重盛が弁護士の立場を忘れて、被害者を『殺されて当然』と言い放ったり、真実を知りたがる彼を三隅が『真実なんてどうだっていい!』と恫喝するところなんかは、似た者同士のような二人のシンクロニシティに戦慄せざるを得ない」
「重盛は三隅でもあり、三隅は重盛でもあるってわけか」
「自分の目的のためには真実さえも封殺する二人の顔がアクリル板を通して重なるショットが秀逸だ」
「それにしても結局、本当のところは分からない映画だけど、これこそ『真実なんてどうだっていい』というセリフにつながるのね」
「真実こそすべてのはずの法廷という現場でも、真相解明なんてきれいごとに過ぎない。 訴訟経済を理由に理想が骨抜きになるシーンもぞっとするな」
「すべてはそれらを承知で利用した三隅の勝ち」
「そうだな。 映画のタイトルからして一度目も二度目もあるということに当てはまるのは三隅しかいないから手を下したのは三隅でいいのだろう。 そして「三度目」というのは三隅がいかに自分自身を殺すか。 そのために自分に似たところのある重盛を利用する」
『弁護士はこういう時に使える』ってことね」
「三隅は早くから重盛のことを気づいていた。 『あなたは、ただの“器”だ』」
「感情を否定していた男こそが最も感情のない器に過ぎずに、何が真実で何が嘘であるかを測れる力がないことを露呈してしまうということかぁ」
「三隅はあからさまに下手な嘘を言い、また自分について証言する人の言葉さえも疑わせるような混乱を招いて、遂には自分自身を殺す「三度目の殺人」を達成してしまう」
「そこまでして葬りたい真実はやはり、咲江ちゃんのことかしら」
「さあねえ」

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「いろんな示唆を含んでて実に面白い映画だった。 本音と建前は社会の基本構造だけど、そこに付け込んで殺人者への裁きが形骸化していく法廷の闇や、必ずしも真実イコール美しき理想ではないニヒリズムを謳ったところは、サスペンスになっても変わらぬ是枝スタイルの真骨頂だ」
「さてと、私たちもいよいよ裁判は避けられないわね。 首を洗って待ってらっしゃい」
「今一度聞くけど、どうしても俺と別れないの?」
「くどいわね。 他の女と一緒になって私の財産を奪おうたってそうはいかないわよ」
「なんでそうなるんだよ」
「それはそうと、あなた。 そのヅラお似合いよ。言わなきゃ分からないぐらい」
「いや、こないだおまえが暴露したやないかい」
「最近痩せたわね。 気苦労でも多いんじゃないの?」
「おまえのせいやないかい」


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「賢人のお言葉」 
 
「人生の真実は、美味で、恐ろしく、魅力的で、奇怪、甘くて、苦い。 そしてそれがすべてである」
 アナトール・フランス
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