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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
2017年08月15日

T0021432p.jpgしばし妄想にお付き合いください。(ジョジョを知らない人には御免なさい)

【映ヲタの奇妙な冒険】

私の暮らす街はOS府OS市。
人口270万人。 江戸の頃より「天下の台所」と言われて栄えた商人の街は、21世紀の今も活気があって、むしろ少々かしましくもある。

そんなOS市で長年暮らしている私だが、とにかくこの先ずっと穏やかに平々凡々と過ごしていきたいと思っている。
なんの争いごとにも巻き込まれず、目立つことなく、つつましく、静かな余生を死ぬまで送りたいのだ。
ただ、好きな映画を観て暮らせればそれでいい。

ところが・・・
そうはいかないのがこの世の無情。
ここで私の秘密を明かそう。

実は私は・・・・スタンド使いなのだ。
私にはスタンド能力がある。 私はこの能力で世の中をややこしくしてやろうとか、私利私欲を満たそうなどとは思っていない。 できればそんな能力などいらない。
ただただ静かに暮らしたいのだから。

だが、スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う。 これは本当だ。
そっとしておいてくれればいいものを、一歩外に出るとどこからともなく、めんどくさい輩が寄ってくるのだ。
まあ、そんな時は遠慮なく潰すまでだ。 私のささやかな日常を妨げる奴は誰だろうと容赦はしない。


8月4日。 一斉有給取得日で会社は休み。 実にグレートなタイミングだ。
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の公開初日ではないか。
これは観に行かねばなるまい。 バッチリ予約を取り、当日の朝、私は自宅を出た。
すると・・・
少し歩いた角にコウモリ傘を持ったオッサンが立っている。 空は鬼のようなピーカンだというのになぜ傘がいる?
まさか、こいつ・・・
無題
傘野郎が近づいてきて声をかけてきた。
「やあ旦那、いい天気ですねえ」
「真夏の時期にカンカン照りになるのを“いい天気”と表現するのはどうかと思うがな」
「面白いことをおっしゃる旦那だ」
「何か用か?」
「お出かけですかい?」
「おまえはレレレのおじさんの親戚か?」
「あいにく戸籍謄本をじっくり見たことがないんでね」
「回りくどいことはナシだ。 おまえはスタンド使いだな」
「分かってんなら話は早え。 旦那を映画館に行かす訳にはいかねえ」
「私に向かって映画館に行くなと言うのは死ねということと同意だぞ」
「その通りさ。 くらえ!『フール・イン・ザ・レイン』!」
「おおっ!なんと、私の半径1mの周りだけがどしゃ降りだ!」
「俺様のスタンド『フール・イン・ザ・レイン』はどんな場所にでも雨を降らせることができるのさ」


どうやらコウモリ傘に見えてたアレはスタンドだったのだ。 ホル・ホースの『エンペラー』や、ペッシの『ビーチ・ボーイ』と同じタイプのモノ形のスタンドだ。
「ただズブ濡れになるだけの攻撃など屁でもないぞ」
「旦那は分かっちゃいないな。 体温が低下するぐらい雨に濡れ続けると肺炎を起こすぜ。 それにこの雨は部屋の中だろうとどこだろうと降り続く。 狭い場所に入ればあっという間に溺れ死ぬぜ。」
「フッ、貧弱貧弱ゥ! じゃあ、こっちの番だ。 おまえごときなど一瞬でメメタァしてやる」

「へ?」
『ノー・ボーン・ムービーズ』!」
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「私のスタンドは、相手の24時間前から今の瞬間のゼロタイムまでを518万4000コマの映画のデジタルフィルム状に分割して見ることができる」
「な、なにそれ?」
「そしてその中の1コマに入り込んで何かひとつを付け足すか、何かひとつを消すという“編集作業”ができるのだ」
「はぁ・・・?」
「肉体への直接攻撃ができないのは難点だがな。 編集された出来事はその後のコマに影響せず、ゼロタイム時点で発動する」
「というと?」
「上を見てみろ。面白いもんが落ちてくるだろ? 600コマ前のおまえの頭上にCGで岩石を書き加えておいた」

無題 yv 


服がズブ濡れだ。 困ったことになった。
どこかの洋服屋に飛び込むか。
しかし、こんな朝の時間ではユニクロもあいてないだろうし・・・・・・あいてるな。
こんな所にユニクロがあったか?
いやちがう。・・・・・「ユニシロ」? 大丈夫か、この店。
でも見たところ、ちゃんとしたアパレルショップのようだ。 これは助かった。 ここで服を買ってついでに着替えさせてもらおう。

「いらっしゃいませ。 おや、お客様、泳いでここまで来られましたか?」
「いや、これにはちょっと事情が。 適当に上下を選んで着て帰るからよろしく」
「どうぞご自由に」
「先にお金を払っておく。 ではこのポロシャツとチノパンとブリーフとソックスの4点を」
「どうぞ、こちらの試着室へ。 終わりましたら声をお掛け下さい」


着心地のいい服だ。 このボトムも申し分ない。
・・・・・・・うかつだった。
気がつくと私の体は7つのパーツ状に分解されていた。
頭・右手・左手・上半身・下半身・右足首・左足首。 切断面はツルッツル。
私は死んでいる訳ではない。 意識はハッキリしている。 ただバラバラになってしまってどうにもならない。 壊れた人形に感情があったらこんな気持ちなのだろう。
しかも目の前に転がっている私の足の皮膚がだんだんデニム状に変化しているぞ。 なんだこれは?
無題 
「お客様、試着を終えられたようですね」
「貴様、やっぱりスタンド使いか」
「私の『マックルモアー』は相手の体を分解してそれぞれを衣服に変えてしまうスタンド。 いやあ、あなたのスラッとした両脚はいいスキニーが作れそうだ。 上半身はカットソーにでもしておきましょうか」
「せめてカシミア素材で頼むぞ」
「軽口を叩いてる余裕などないでしょう? 私に触れないとあなたの『ノー・ボーン・ムービーズ』は使えないはず」
「あこぎな商売をしている奴はもう少し頭が回ると思っていたがな」
「なんですと?」

無題 tsdesign_img_f_1469683_s.jpg
「さっき私が払ったお金におまえは触れている。 私のDNAがべっとり付着した紙幣をな」
「えっ?で、でも、もうその時からスタンド攻撃を?」
「当たり前だ。 訴訟沙汰丸出しの店名を怪しまれないと思ったか」
「む、無敵すぎる。 触れた物を介して攻撃できるなんて」
「18000コマ前のおまえの足元の床に黒い丸を書いておいた。 つまりは落とし穴だ。どこに落ちていくかは知らん」

無題 yv 

結局、服は乾いた。
まったく、人生とは無駄の積み重ねだな。

つまらない道草を食ったが私は映画館に到着した。 どうやら間に合ったようだ。
上映までまだほんの少し時間はある。 トイレは済ました。 さて・・・
そういえば喉が渇いた。 ドリンクでも買うか。

「御注文お決まりの方どうぞ~」
「お嬢さん、コーラのMをひとつ」
「かしこまりました。 ・・・・お待たせいたしました、350円です」
コーラを受け取ったものの、無性に今すぐ飲みたくなってその場ですぐ飲んでしまった。 やけに喉が渇く・・・
「お嬢さん、済まないがもう一度コーラを。 Lサイズで頼む」
「かしこまりました」
「ああいかん。 我慢できない。 なんだこの尋常じゃない喉の渇きは?」
「お客様、映画など観ずにどうぞドリンクドリンクゥ~!」

無題
「勘弁しろよ、おい・・・」
「ウフフフ。 私のスタンドは『リル・ジョン』 人間の体中の水分をジワジワと奪うスタンドよ。 1時間ほどであなたはカピカピのミイラになっちゃうわよ、フフフ」
「お嬢さん。私は忙しいんだがな」
「なあに、簡単なことよ。 助かりたければ水分を不眠不休で永遠に摂り続ければいいだけのこと。 さあお客様、次は何になさいます? ウーロン茶?それともビール? あっ、ごめんなさい。ビールじゃあ逆効果よね、ホホホホ」
「てめーは俺を怒らせた」

「あ~ら急に“俺”って言いだしたわよ。 ま~怖いわね。 でも私のスタンド攻撃からは逃れ・・・あら?なんだか体がスースーするわ?」
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『ノー・ボーン・ムービーズ』! おまえの36000コマ前に行って着ているものを全部消しておいたぞ。」
「ひえ~っ」
「レディを痛い目に遭わせるのは忍びない。 スッポンポンの辱めを与えるだけで勘弁しておいてやる。 お嬢さん、少々胸が寂しいな。 楽しい時間をグラッツェ」


それにしても私にどうしても映画を観せたくない奴がいるらしい。 黒幕は誰だ?
ひょっとして・・・監督の三池崇史か? 彼もスタンド使いではないかという都市伝説があるのは知っているが、まさか・・・

劇場に入場し、シートに座った。
客の入りは平日の朝だからこんなもんだろう。
さあ、映画の始まりだ。

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私は原作の大ファンであり、今回の実写化は非常に興味深い。
しかし、いい意味で期待はしていない。 あくまでもいい意味でだ。
面白い漫画というのは「漫画」だから面白いのであって、映画やドラマになっても面白さがそのままだということは絶対に有り得ない。
元から負け試合なのだ。
よって、こういう場合は観る側がどれだけハードルを下げれるかにもよる。

漫画の実写化を批判するのは物すごーく簡単なのだ。
比較しやすいからだ。 漫画とは違うのが当たり前のことを、ココが変だ、ココがおかしいと言えばいいだけのことである。
あーでもない、こーでもないと言うのも、映画を観たアフターの楽しみの一つの形ならいいが、別にそんなに怒ることでもなかろうにと思うほどの意見も聞く。 想像してたのと違うのがそんなに不満かね。

そうではないだろうと思う。
実写化にしたらこうなるのかあ、という違いを楽しめばいいのだ。 どんな名監督が作ろうが原作漫画に勝てっこないのだから。
学芸会でも大いにけっこうだし、そんな作風になるぐらいの予想は原作ファンだからこそ予想がつく。
「この役をこの俳優がやるのか、へーっ」、「あのシーンがこういう映像表現になるのか、へーっ」、「ストーリーをこういう風に変えたのか、へーっ」・・・それでいいではないか。
怒るんじゃなくて楽しんでくれ。

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東方仗助役は山崎賢人。 すまないな、賢人くん。 山崎の「崎」はもうひとつの「立」の方なのだよな。 便宜上「崎」にさせてもらうぞ。
さて、今回は今までやったどんな役よりもプレッシャーであろうが、なかなか頑張ったなとは思う。
入念に仕上げられたビジュアルがナチュラルにハマっている。 仗助が彼で良かったと本当に思うよ。

一つ言うなら、もう少し表情にメリハリが欲しい。 どんなシーンでも同じような顔をしていたぞ。
まあ、ここらへんはキャリアを積んでいけば良くなるだろう。

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キャスティングで一番物議をかもしたのが空条承太郎の伊勢谷友介だ。
みんなが戸惑う気持ちは分かる。 私も最初の予告編を観た時に寒気を覚えたものだ。

空条承太郎と東方仗助は年齢差が12、3歳差。 
伊勢谷友介と山崎賢人は18歳差。 それぐらいの差なら大したことはない。
思っていたよりは悪くないじゃないか。 
しかし、原作通りとはいえ、やはり白の学ランは笑ってしまう。
漫画だと気にならんかったが現実に出てくると・・・・面白い格好だな。

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広瀬康一は神木隆之介だが、彼は髪の毛を上げると老けて見えるな。 山崎賢人と1歳差なのだが不思議なものだ。
それにしてもやっぱり神木君はうまいな。 あの「やめろー!」が良かったな。

山岸由花子を演じた小松菜奈は今回顔出し程度に終始しているが、次回作への期待が膨らむ。
『ラブ・デラックス』が発動した時のキレっぷりをどう見せてくれるかが楽しみだ。

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今回一番良かったのが彼らだ。
特に岡田将生の虹村形兆の作り込みは見事だ。
悪役のデキはある意味、主役より重要だからな。
岡田君がこの一作で終わりなのが残念だ。 『アース・ウインド・アンド・ファイヤー』の宇宙人役あたりで出てこないだろうか。

億泰は新田真剣佑。 アクションの生ける伝説、サニー千葉の御子息であることぐらい、あまりよく知らないのだ。
「ちはやふる」や「ピーチガール」のビジュアルからすれば、この振り切れようは只事ではない。
最初はかなりのDQNキャラだが、兄への複雑な思いがもたげてくる難しい役なのだ。 彼は本当によく頑張った。

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山田孝之が安十郎の役だが、さほど前に出る役でもなく、どちらかというとザコキャラに近い役なのでこんなものなんだろう。
それゆえに山田孝之は使い方としてはもったいない。
自作にぜひとも出してほしい『レッド・ホット・チリペッパー』の音石明が適役だったと思うが。

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やはり、スタンドをどういう風に描写するのかが一番注目されていた点である。
なるほど。 半透明にするのを選択したか。
確かに、着ぐるみにせよ3DCGにせよ、完全にそこにいるようなクッキリしたビジュアルにしたら却ってアクションを描きづらいかもしれない。
ただ、もう少しハッキリと見えればなあ。
しかし、実写表現された『クレイジー・ダイヤモンド』が意外にカッコいいし「ドララララララ!」も良かったな。

原作では「ゲゲゲの鬼太郎」にも出てきそうな妖怪っぽい、ヌルヌルの『アクア・ネックレス』がメタリックボディになっている。なるほど、これもなかなかシブい。
『ザ・ハンド』『エコーズ』も期待通りのビジュアル。 これは素晴らしい。

メインのバトルを張る『バッド・カンパニー』はあえて半透明にしていない。 これはこれで正解。
ちっちゃい軍隊がぞろぞろ出てくる異様さは実体化させた方が活かされる。

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ストーリーは時間の制約上、多少はイジっているが、基本は原作にある程度忠実に沿っている。
原作を知らない一見さんが観た場合はどうなのだろうか。
“スタンド”の解釈がどれほど伝わったのだろう。
そもそもあの弓矢って何よ?って思った人は多いかもしれない。
多少の予備知識はいるだろうが、それでもついていけるぐらいの構成にするための良心的な工夫をしてあるのではなかろうか。
「一度漫画を読んでみようかなあ」と思っていただければ幸いである。 原作は100倍面白いぞ。

もちろん私はなんの不満もない。 大満足と言ったらそれは嘘であるが。
映画にも出来ることと出来ないことがある。
これ以上は望むことはない。 しっかりとこの調子で「第二章」、「第三章」とキバッていただきたい。
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次回作に向けて、ヲタの急所を思わせぶりにくすぐっているのもズルさのある巧さというべきか。

卵から孵化しただけに終わった『エコーズ』だが、次回作で発揮されるであろう能力をどう表現するかも気になる。
特に『ACT2』の擬音を実体化させる映像は面白いことになりそうだ。
『ラブ・デラックス』で小松菜奈の髪もどえらいことになるのであろう。

観月ありさ演じる仗助の母・朋子が、「近くに「トラサルディー」という美味しいイタリア料理店ができた」というセリフを言っていた。
これはもう間違いなく、トニオ・トラサルディーが登場する。
『パール・ジャム』の「メッシャァー!」が聞けるのだろうか。

あとは何と言っても岸辺露伴であろう。 まさか「第三章」まで引っ張りはしまい。
演じる役者さんが誰かが大いに気になる。

あと登場希望は重ちーの『ハーヴェスト』 これは半透明にしないでくれ。
『ハイウェイ・スター』『レッド・ホット・チリ・ペッパー』『エニグマ』はどうか。 『ストレイ・キャット』までは無理だろうか。

最後に出てくる『シアー・ハート・アタック』や、エンドロール途中に挿入されるカットからして、吉良吉影登場は決定。 これも役者さんが気になる。
tumblr_ocjeywmpPS1sj3j7go1_1280.jpgキラークイーンッ! 
「“命”を“運ぶ”と書いて『運命』!」


いやあ面白かった。 さあて帰るとするか。

無題 mt 
「もう少し、ゆっくりしていきたまえ」
「あっ、三池監督。 さすがに凄いオーラだな。 でもなんでここに?」
「私がラスボスだ」
「自分で言うのか」
「君はこのあと帰って、ブログで私の映画をクソミソにコキおろすつもりなんだろ?」
「そんなことしませんよ。 面白かったですよ」
「批評家の言葉ほど信用ならんものはないよ」
「私は批評家じゃありません。 自由な映ヲタの一人に過ぎませんよ」
「そうか。では『テラフォーマーズ』を100文字以上で自由に褒めてみろ」
「お断りします」
「そうれ見ろ。 君をこのまま帰す訳にはいかん。 この映画を観させないために刺客を送り込んだが、どいつこいつも頼りにならん。 私の手で直々に君を葬ってやろう」
「監督、私はあなたを尊敬しています。 誰もが尻込みするような企画でも、火中の栗を常に拾い、先頭に立って映画界を引っ張ってきた御方だ。 私はあなたとは戦いたくありません」
「お世辞はけっこう。 私がこのグラサンを外した時、君は地獄を見るぞ」

無題
まずいことになった。 仮に私が三池監督を倒したとしても、監督がいなくなったらこの映画の続編が観れなくなってしまう。
監督なら誰でもいい? いやいやダメだ。 私は三池監督のジョジョだからこそ観たいのだ。

「ブツブツ言ってるヒマなどないぞ。 『ユーライア・ヒープ』!」
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「どこかで見たような・・・」
「細かいことを考えてるより、君の命の心配をした方がいいぞ」
「あれっ? 私が私を見ている! どういうことだ? 幽体離脱でもしたのか?」
『ユーライア・ヒープ』の射程圏に入った者は、自分自身の姿しか見えなくなってしまうのだ。 どうだ、まるで自撮りのスマホ画面とにらめっこしてるみたいだろ。」
「クッソー、ぐるぐる回ってもダメだ。 必死で動いている、みっともない自分の姿だけしか認識できない」
「言っておくが君が見ている自分自身は幻覚ではない。 君の実体だ。 網膜だけが外に飛び出して自分をずっと見ている状態だと思えばいい。 私の位置が把握できなければ成す術がなかろう。 鏡のようなもので私を映そうとしても無駄だ。 その場合、君に見えるのは自分の後ろ姿だけだ」 
「不思議すぎる世界だな」
「Look at Yourself。 『対自核』と名付けた私の攻撃は無敵だ。 さあて、このあとどうやって料理してやろうか。 手っ取り早く後ろからブスリと刺すか」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁーっ!」

「な、なにい!」
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『ノー・ボーン・ムービーズ』! 自分の目で自分の実体を見れるのなら自分自身にスタンドを使うまで」
「バカな。 自分で自分にスタンド攻撃してどうなる」
「厳密に言えば攻撃ではないのですよ。 私のスタンドは攻撃対象相手に直接の手は加えられない。 3分前の自分、すなわち今から10800コマ前の自分の時間に入ったのです」
「なんだと?」
「もちろん自分を傷つけることはできません。 だが、私の目の前にいる三池監督、あなたの姿はどうにでも編集できる。 CGできれいに消去しておきました」
「ハッ!」
「監督、心配しなくていいです。 これはあなたへの攻撃ではないのだから。 あくまでもあなたと会ってからの3分間が私の中ではなかったことになるだけです。 この直後、多分私は記憶がないでしょう。 せっかくお会いできたのに残念です」
「君を甘く見ていたようだな。 今日のところは完敗だ。 君が続編を観に来る時にまた会おう」
「楽しみにしております」


・・・・・。 いやあ面白かった。 さあて帰るとするか。
なんだ?えらく運動したみたいに腹が減ったな。
これもスタンド攻撃か?・・・な訳ないか。
それにしても三池監督はたいしたもんだな。 一度会ってみたいもんだ。

無題 yv 


「賢人のお言葉」
 
「人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある」
 プルタルコス

(「ジョジョと奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流」にてルドル・フォン・シュトロハイムが引用したセリフ)
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