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ワイルド・スピード ICE BREAK
2017年05月24日

T0021627p.jpg 2001年にスタートしたシリーズも、これが8作目。
16年前の時は、ここまでシリーズが続くとは予想だにしていなかった。

1作目は低予算だった製作費の5倍以上を稼ぐという鬼ヒットを記録したけど、日本での反応はイマイチだったように記憶している。
日本での興行収入は4億5千万。
同年に公開されて、世紀の大失敗作としてギネスにも載った「ファイナル・ファンタジー」でも日本国内の興収が10億いったことを思えば、5億割れはサブい。

どうせヤンキー映画だろ?と敬遠されたのだろうか。
確かにカー・アクションは気合が入っていたが、車が好きな人じゃなかったらムリなほどストーリーは平凡で面白みに欠けていたとは思う。
日本車いっぱい出てきたなあ。 まあ、平均点な映画だろうね、ぐらいな感想を持った映画が、よもやの続編を重ね重ねて16年。 なんだかんだで観てしまうのである。

今となっては「X3 TOKYO DRIFT」(06)のゲテモノぶりに意識が飛びそうになったことや、「MAX」(09)のヤッツケCGにハラワタがボイルしそうになったのはいい思い出だ。
そして故ポール・ウォーカーのリスペクトが炸裂した前作「SKY MISSION」(15)も記憶に新しい。

このシリーズのファンならば重々承知だろうが、「ハチャメチャ」とか「何でもあり」は逆に"お約束"であって、ツッコミは御法度。
シリーズを重ねるごとに、アクションがハメを外す度合いというのか、大人の悪ふざけは天井知らずのエスカレートを見せる。
とにかく楽しまねば損である。

「先生、○○君がさっき廊下を走ってました」とつまらんことをチクる女子のような野暮ったいツッコミはしない。 それがワイスピ愛というものだ。

「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲーリー・グレイがメガホンをとった新作「ICE BREAK」も、これまた「何でもあり」に一層拍車がかかり、誰も止められないノーブレーキのアクション大作となっている。
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1作目は当時ペーペーだらけだったキャストも今やスターとなり、さらに新作のたびにゴージャスさが加わっていく。
「MAX」からドウェイン・ジョンソン加入で一気に厚みが増したかと思えば、「EURO MISSION」のアフター・エンドロールでジェイソン・ステイサムが現れた時にはド肝を抜かれたと同時に、このシリーズが巨大化していく息吹を誰もが感じたはずだ。
カート・ラッセルが加わり、トニー・ジャーやジャイモン・スンフー、ロンダ・ラウジーまでゲストにお呼ばれした前作の「SKY MISSION」のパーティー状態は、一介のアクション映画の域を超えたものになっていた。

さて今回の第8弾は、ヴィン・ディーゼルに、ザ・ロック、ステ様というゲーハー3本柱の暑苦しさに少しでも清涼感を加えようと、なんとシャーリーズ・セロン、ヘレン・ミレンという二人のアカデミー賞女優が参戦。
ドッキリなのかと思うほど、急激に高級感がアップした「ワイスピ8」。
さあ、みんなで楽しもう。 たまげよう。 そしてちょっとだけ苦笑いしよう。


1作ごとにどんどんスケールが大きくなっていくワイスピの今回のお話は突然の急展開を迎える。
ワイスピ・ファミリー不動のセンターである我らがドム兄ぃことドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)が命よりも大事なファミリーを裏切るという青天の霹靂。
これにはよんどころない事情があるのだが、かつてない危機に直面したファミリーの絆が試されると同時に、シリーズ史上最も強大なヴィランと、最も厄介な難事が待ち受けている、ワイスピ最大のエクストリーム巨編である。

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肝心なところをサクッと説明してしまった方が早いだろう。
なにゆえにドム兄ぃがファミリーの敵になるのか? このパツ金の美女に、なにか弱みでも握られたのか?
「あなた、下の毛もツルッツルね」 「なぜそれを!」などという会話は今のところ確認されていない。

答えは簡単。 大事な人を人質を取られているから。
実はドム兄ぃは、恋人のレティ(ミシェル・ロドリゲス)が死んだと思われていて不在だった頃に、ブラジル警察の女性警官だったエレナ・ネベス(エルサ・パタキー)とお熱い仲だった時期がある。
レティが生きていたことで身を引いたエレナだったが、実はドム兄ぃの子を出産していたのだ。
おめでとうごぜえやす、兄貴! おむつを換える練習をせにゃあなりませんなぁ、ヘッヘッヘ~などと呑気な事を言ってる場合ではない。
そのエレナと赤ん坊が悪党の人質に堕ちていたのだ。

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ドム兄ぃのタマをキュッとつかんでしまったその悪党こそ、美しすぎる国際サイバーテロリストのサイファー(シャーリーズ・セロン)。
「EURO MISSION」でナイト・シェードを狙っていたオーウェン・ショウや、「SKY MISSION」でゴッド・アイを開発したラムジーをラチッたジャカンディも彼女の差し金。
世界を自分にひれ伏させる野望に人生をかけている氷の女であり、高度なハッキング・スキルを武器にする。

目的のためには手段も選ばない冷徹さと、やると決めたらチャチャッとやってしまう決断と行動力。 女性の悪党にこういうのはなかなかいない。
自家用スーパージェットで常に移動しており、早い話が住所不定。
メチャクチャ金を持っているのは間違いないが、なのになぜ世界を敵に回したがるのか、どこであんなハッキングの才能を身につけたのかなど、いろいろ謎が多い。
「サイファー(暗号)」という名前も、通称を使っているのか、単なる苗字なのかは分からない。 この点にも何かあるはずだが。

サイファードム兄ぃを陥れてまで実行したい悪さは、核ミサイルの発射コードを手に入れ、ロシアの原子力潜水艦をジャックし、ミサイルを飛ばして世界をギャフンと言わせたろうというもの。
北のぼっちゃん将軍が泣いて喜びそうなことを、この姐さまがやったろうやないかというのである。
エレナと赤ん坊を人質に取られて協力を迫られたドム兄ぃは、ファミリーを守るためにファミリーを敵に回すという選択を迫られる。
この手も足も出ない状況をドム兄ぃをはじめワイスピ・ファミリーがいかに逆転をかまして悪党を成敗するかを、どっしり構えて楽しんでいただきたい。

例によってどころか、今まで以上にかなり無茶なシーンやツッコミどころはある。
繰り返すが、そこをいちいち気に病まないことだ。 逆にそこを特に楽しんでいただきたいのである。
アキラ100%の裸芸ぐらいでBPOに苦情を寄せるようなヒマなクレーマー根性などワイスピ・ファミリーが叩き直してくれるわい。
ここからはワイスピの「何でもあり」なところの魅力を紹介しよう。


【ワイルドすぎるぜ、ドム兄ぃ!】
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ワイスピ名物の公道レースはいきなりオープニングから始まる。
レティと一緒にキューバのハバナにバカンスに来ていたドム兄ぃ
キューバにはフェルナンドという従弟が暮らしているのだが、その彼が借金の肩に車を差し押さえられようとしていた。
「人様から借りたもんを返さんおまえがアホじゃ」と説教を垂れるのかと思いきや、ドム兄ぃは金貸し屋のラルドというオッサンにレース対決を持ちかける。

そりゃあデキの悪い従弟でもドム兄ぃにはやっぱりかわいいのだ。
もうハナっから借金を踏み倒してやろうという気満々で自分の得意分野での勝負をけしかけるのだから、さすがは元強盗団のボスである。
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キューバでも赤のインパラを乗り回していたドム兄ぃだが、レースでは自分の車は使わない。
「おまえのを貸せ」と従弟が乗ってるシボレーの50年式フリートラインをふんだくり、少しでも軽量化しようと、なんとボンネットもフェンダーもバンパーも、ついでにドアまで外してしまうのだ。
兄貴・・・人の車ですぜ・・・。
ただし、エンジンにはちょいと細工がしてあるのだが。

相手のラルドさんはフォードの56年型カスタムライン。
往年のアメ車が現在でもたくさん走っているキューバらしさ満点だ。
もちろんドム兄ぃがレースで負ける訳もないのだが、ラジエーターむき出しのフリートラインがオーバーヒートで火を噴きながらカッ飛んでいくファンキーなシーンには笑いと感動が脳内をフルスピードで駆け巡る。
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俺の熱い走りを見てくれぇ~っ! いや、火ぃ吹いてますよ、兄貴ぃーっ!

火が出る前にエンジンが止まるはずだが、ドム兄ぃが乗ったらそんな理屈は関係ない。
苦情は一切受け付けません。 走るものは走るのだ。
しかもこのあとドム兄ぃはバック走行でニトロをズドンとかましてレースに勝っちゃうのだ。
おもろい! なんておもろいんじゃ!

もちろん従弟の車は見事にオシャカ。
ドム兄ぃはニッコリとさわやかに微笑んで「悪いな、つぶしちまったよ」。 従弟も笑ってすませるこの大らかさ。
まあ、インパラを代わりに従弟にプレゼントしたからいいのだが、あまりにワイルドすぎるドム兄ぃの走り屋魂には感服するしかない。


【ワイルドな鉄球ミッション】
大量破壊兵器電磁パルスがドイツの反体制派の武器商人に奪われたのを取り返せという指令を受けたファミリーはベルリンへGO。
それを奪還するまでのなんやかんやは省かれているが、追っかけてくる敵を振り切るやり方がこれまたワイルド。
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クレーンで巨大鉄球をブイーンと振り回して、後続の追手の車をグッシャー!ドッカーン!
メカ系担当のテズが仕掛けた、大がかりにもほどがある「カーチェイス強制終了作戦」。
これはタイミングをミスってしまうと、前を行く味方が割を食いかねない、おっそろしい作戦である。

いやいやいや。 追っかけてくる車を足止めさせるんなら、忍者が使うマキビシみたいなもんでパンクさせたらよろしいやん。 その方が安くつきますやん。 現地に乗り込んで、どんだけの準備の手間がかかりますのん? その間に大量破壊兵器持った悪党さんたちがどこかに行ってしまいますって・・・・・という御意見はあるでしょう。 それにお答えしましょう。
おもろいから、いいの。 以上だ、諸君。 

だって、すんげぇ迫力ですやん。
こんなの見たことないでしょう?
鉄球が物を壊すシーンといえば、我々世代には懐かしい「あさま山荘事件」だが、あの鉄球は全然ちっちゃい。
ワイスピ・シリーズのアクションの醍醐味は「コレでアレをやったらどうなるか」というのを実際にやってしまうという面白さなのだ。
以上です。
苦情は一切受け付けません。


【規格外れすぎるホブス】
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前作では妻子持ちだったという驚天動地の事実が発覚したルーク・ホブス捜査官(ドウェイン・ジョンソン)。
今回の最初の顔出しでは、なんと女子サッカーのコーチとして登場する。
捜査官の職はただいま休職中。
寸暇を利用して、娘のサマンサちゃんも所属するサッカーチーム「ドラゴンズ」を熱血指導。
「勝ったらネイルサロンに連れてってやるぞぉーっ!」 「キャーッ!」

試合前にはラグビーのオールブラックスがやるHAKAダンスを一緒に踊って相手チームをビビらせる(ドン引きさせる)。
試合中に仕事の話を持ってきたお上のパシリ君にブチ切れ寸前。
「おまえも一緒に応援しろ。負けたらおまえのせいだからな」

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前作で、骨折した腕を力技で治す、北斗神拳伝承者の様なことをやってのけたホブス
今回はさりげなく描かれているが、腕にはめられた手錠をプチっとちぎってしまうというターミネーター芸を披露する。

ベルリンでの任務で、よもやドム兄ぃの裏切りに遭って電磁パルスを奪われてしまったホブスは、逆に電磁パルスをパクッた罪を着せられて刑務所に入れられてしまう。
その際に、政府管轄下の秘密工作組織のミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)と、その部下のリトル・ノーバディ(スコット・イーストウッド)が現れて、仕事の条件と引き換えに出所の取り引きを持ち掛けてくる。
何も知らないリトル・ノーバディの無礼な態度にキレたホブスは、まるで割り箸を折る程度の動きで手錠の鎖を切って、新顔の若造をお仕置きするのだ。
これで彼が新型ターミネーターである可能性が何割か増した。

通常、ニッケルメッキされた手錠は250キロの荷重にも耐えられる。
とてもじゃないが250キロの重さを動かすような動作でもないのに手錠をちぎってしまうホブス
え? 何かおかしいですか? ホブスだから当たり前。
苦情は一切受け付けません。


【そんなわけ・・・あるかもね】
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アメリカのニューヨークを訪問中のロシアの国防大臣が核ミサイルの発射コードが収められたスーツケースを持っている。
それを狙ってサイファードム兄ぃを使って、大臣の乗ったSUV車を襲撃させる。
これに大人しく黙ってるロシア人ではない。
なんと! SUV車のルーフからM134ガトリングガンが出現。
そんなわけ・・・あるかも知れんわな。 要人が乗った車なら。
うん、きっとそうだ。 国の偉い人が乗ってる車にはなんだって積まれてるに決まってる。
苦情があるならロシアの大使館へ行け。

ニューヨークのど真ん中だろうが、そんなことはおかまいなしに「ナメたらあかんで」と銃撃戦を展開してまでボディガードの仕事を全うしようとするロシア人の心意気は感動すら覚えてしまう。


【そこまでしなくても】
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サイファーはロシア国防相の乗った車の逃げ道をふさぐために、ニューヨーク中の車のECUをハッキングして遠隔コントロール。
車が生き物のように群がり、道路でグチャグチャーっとなって暴走するシーンは凄すぎるの一語。
これぞ「ムチャクチャ」の極み。
駐車場ビルから車がポロポロ飛びだして落下していくシーンなんかは作り手のストレス解消の趣向としか思えない。

カーアクションもここまで来たかと思わせる、ニューヨークのシークエンスはあまりに現実離れしていて、この世の終わりさえ思わせる。
とはいえ、スーツケース一つ奪うのに、そんなことまでしますかな。
ドム兄ぃに何か動きがあったことを察知したファミリーたちも車で駆けつけるのだが・・・・ あれ?ちょっと待てよ。
車がハッキングされてるってことは、ファミリーたちの乗ってる車もハッキングして無力化してしまえばいいじゃん。
え? しないの? なんで?

まだ言わせますかな。 その方がね・・・・
おもろいから。
ワイスピのみならず、やっぱ非現実表現こそが映画の魅力なんだよ。
苦情は一切受け付けませんとこれ以上言うのも、もうしんどい。


【それでどうするの?】
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サイファーの指示のもと、ドム兄ぃはロシア国防相から核ミサイル発射コードの収められたスーツケースを奪って逃走を図る。
そうはさせじと、ワイスピ・ファミリーがドム兄ぃのロードランナーを五台の車が包囲し、五方向からワイヤーをブチ込んでの綱引き状態。
エンジンがブゥオン、ブゥオン! タイヤがキュルキュルキュル!
あのぉ・・・・ すいません・・・・・
この状態って、オチはあるんでしょうか?
どうなったら正解なんでしょうか?

上からの光景を見た限りでは、ローマンの乗ったヴォルシュタイナー・ベントレーが引っ張るフロントグリルがバッチーンと真っ先に外れそうだ。
だが、そうなるとドム兄ぃのすることは簡単。
アクセルを踏み込めば、前方サイドのホブスのMXTとデッカードのジャガーは後方に持っていかれて横転するか、角の建物に激突するかである。 ワイヤーが外れるかどうかは疑問だが。

だがドム兄ぃのすることはもっとワイルド。
その程度か、オメエら。 100年は早えぜ!と、ドム兄ぃはこの状況からあっという間に脱出してみせる。
ロードランナーは犠牲になってしまったが。


【水に流すのが男ですね】
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前作のヴィランだったデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)は刑務所でオツトメ中。
そこに収監されてきたホブスと感激の再会を果たす。
「ゲーハーにヒゲのビジュアルがベタかぶりなんじゃ! ヅラかぶるかヒゲ剃るかどっちかせんかい!」
「誰がするか! おまえの方がしろ! だいたい、そのキショいタトゥーを消せ! このゴリラ!」
「おおっと・・・キショいって言ったな。 これはサモアのマオリ族の伝統的なタトゥーなんじゃ! 『モアナと伝説の海』を観とらんのかい!」
「観てないわい! 第一、公務員がタトゥーすな! ジャパンやったら即アウトじゃ!」
「アメリカはいいんだよ~だ」 「アメリカでもダメな地域もあるんだよ~だ」

「ハイハイ、お二人さん。 漫才はそこまでだ」と、ミスター・ノーバディに仲裁され、デッカードはワイスピ・ファミリーに強制加入させられる。
元々はイギリス軍の諜報部員だったが組織に抹殺されそうになって逃亡生活を送っていた時期がある。 ゆえに、そもそもが悪党ではないのだ。
渋々ながら協力することになったデッカードだが、そりゃ他のメンバーにすれば複雑だ。
なんせワイスピ・ファミリーの一人、ハンを殺した男でもあり、ドム兄ぃの自宅に爆弾を送りつけて全損させる悪行三昧をやっている。
普通なら、おいそれと水に流せれる訳はない。

しかし、ワイスピ・ファミリーは心が広い。
ストーリーが進むと共に、デッカードの過去のあれこれはみんなすっかり忘れているかのようだ。
そ・・・そういうもんなんすかねえ?
そういうもんだ。 なぜなら・・・・
ジェイソン・ステイサムが仲間になって活躍してくれる方がおもろいからだ!
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ストーリーの途中から、ある事情でフェイドアウトしてしまうが、クライマックスでは弟のオーウェン(ルーク・エヴァンズ)と共に大活躍。
サイファーのアジトであるスーパージェットに乗り込んで赤ちゃんを救出。
意外にも子供好きであやし上手!
かごを抱えながら、赤ちゃんをまったく怯えさせずに格闘アクションに興じるステ様の生き生きした動き。
コミカルさにウエイトがかかっているシーンであるが、危機的状況を一気に打開する、カタルシス満点の大見せ場なのだ。

しかし、ショウ兄弟にはマグダーレン(ヘレン・ミレン)という恐いお母ちゃんがいる。 
もちろんデッカードも頭が上がらない。
劇中、ジェイソン・ステイサムがヘレン・ミレンにビンタされるという、おそらくこの先未来永劫ないであろう貴重なシーンをお見逃しなく。


【ロシアって本当に寒いもんですね】
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ロシアの原子力潜水艦をハッキングして乗っ取ったサイファー
いよいよ最終決戦。
ワイスピ・ファミリーも集結。
どこに行くのも絶対に車。 だから期待通りに氷上のチェイスをやってくれる。
どんなスタッドレスを履いてるのかとか色々気になってしまうが、そんなことなど、もうどうでもいいぐらいのケタハズレなアクロバット・アクションが大いに楽しめる。

車と潜水艦が競争しても、潜水艦は実際そんなに速くはないけどね。
それでも、まあ一度やってみよう、アホらしいかも知れんが、客にウケたらそれでいいじゃねえかという、作り手どもの潔さというか攻めの姿勢の映画作りが嬉しいではないか。
そんなアホなと言われてナンボだぜ。 それがワイルド・スピードだ。

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競争する相手は潜水艦だけではない。
映画史上初。 車と魚雷のレースである。
ホブスが乗るクライスラーのラムは、車輪に三角形の無期限軌道を装着させた雪上仕様。
これってそんなにスピード出る? 雪面でも100キロぐらい出るらしいが。
いやいやいや。 魚雷やで。
ホブスがドアにつかまりながらスケーティングし、雪上を滑っていく魚雷を素手でつかんで敵の車にブン投げるという超絶ハイパー・アクション。
これが笑わずにおられようか。

確かにマジメなアクションではないけども。
これを仮にヘレン・ミレンがやったら、あまりのバカバカしさに地球がひっくり返るが、ドウェイン・ジョンソンだから許されるのだ。
いやあ、アッパレアッパレ。 泰平じゃ泰平じゃ。


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面白かったねえ。
このシリーズ、本作を含めて、あと2作続くのだそうな。
これが最終章3部作の1章ということらしい。
なるほど、サイファーは逃げちゃったしね。 彼女がこの先も、またあの手この手でファミリーの前に立ちはだかるのであろう。

話がどんどん「007化」していき、スケールの広がりもどこまでいくのやら。
車をメインにしたアクションも、やれることはやり尽くしてしまったんではないかと思うが、もはや海を泳ぐか土に潜るか、宇宙へ飛ぶかしか道はない。
いずれにせよ、まずは2019年を楽しみに待とう。

キャスティングもまた豪華な人が加わるのか、それも期待したい。
その前に、本作で新たにワイスピ・ファミリーに加わった、イカしたアイツ。
そう。 ドム兄ぃと亡きエレナの愛の結晶の君だ!
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「おやおや~、ゴキゲンでちゅね~。 なんの曲を聴いてんのかなあ?」
「アルビン&ザ・チップマンクスの『ザ・チップマンク・ソング(Christmas Don’t Be Late)』って曲だぜ」
「はい、噛まずによく言えまちたね~」
「おめえ、俺が赤子だと思ってバカにしてんのか、このやろ」
「そんなことありまちぇんよ~。 ところでその歌は好きでちゅか~?」
「フニャフニャフニャフニャ、何を歌ってんのか分かんねえよ」
「音声加工した歌でちゅからね~」
「それより、このヘッドホン。 ちょっと側圧きつくねえか?」
「思いっきりヘッドバンキングできまちゅよ~。 よかったでちゅね~」
「やりたかねえよ。 ってか赤子に脳みそ振らせるんじゃねえよ」
「ビーツのヘッドホンは高いんでちゅよ~。 ダダこねないでくだちゃいね~」

「こねたくもならあな。 おめえのキショい赤ちゃん言葉聞かされたらよぉ。 それよりハゲ。 のどが乾いたからミルク持ってこい。ホットでな」

ワイスピ・ファミリーへ、ようこそ。 ブライアン


「賢人のお言葉」
 「世の中がどんなに変化しても、人生は家族で始まり、家族で終わることに変わりはない」
 アンソニー・ブラント
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