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美女と野獣
2017年05月14日

T0021476p.jpg無題 
「どうも、みなさん、こんにちわー。 燭台のルミエールでーす」
「こんにちわー、置時計のコグスワースでーす」
「二人揃って、ルミ&コグスでーす。」
「本日は漫才やらせていただきまーす 」
「よろしくおねがいしまーす」
「ええか、おまえら。 おもろなくても笑えよ」
「えらそうに言うな。 お客さんにおまえらとか言うたらあかんがな」
「それにしても、僕らコンビ組んで長いですな」
「もう10年なりますかねー」
「全然芽が出ませんけどね」
「そんなん言いな。 まあまあ、ええとこ来てるがな」
「いやいや、もう次から次へと、どんどん若手が出てきまっからね。 もう僕らもそろそろ潮時かなぁって」
「何を言うとるんや。 これからやで。 がんばらなあかんがな」
「いやあ、ぼちぼち東京進出への潮時ですよ」
「潮時の使い方おかしいで君。 なんやねん、東京進出って。 えらい自信満々やないか」
「まだまだ負けへんでー。 『ゲッツ!』とか『そんなの関係ねー』とかね。 そういう奴らに絶対追いついて追い越すでー」
「目標の設定が古いし低いし! もうええわ。 そろそろ本題にいくで」
「なんかありましたかね?」
「告知やがな、告知! これ忘れたら御主人さまに怒られるで」


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「アホンダラぁ~! しばくぞワレぇ~!」

「・・・・。 想像しただけでウンコちびりそうやな。 まっ、この体じゃちびらんけどな」
「お客さん、実はですねえ、僕らね、映画に出ちゃったんですよー」
「そうなんですよ。 僕ら映画スターですよ。 雲の上の存在ですよ。 サインとか写真とか気軽には応じませんからねー」
「ナニ様や! 第一、主役でもないのに」
「カスみたいなギャラでしたもんな」
「怒られるぞ、ほんま。 そんなことより、まだ映画のタイトルも言うてへんがな」
「私から言わせていただきます」
「そうですか。 お願いします」
「『美女と野球』です」
「よろしいねー。 美女と野球って、一回やってみたいですねー」
「普通のユニフォームやのうて、ノースリーブにホットパンツ履いてもらってね。」
「楽しいやろな~・・・・・って、ドアホ!」
「大声出しないな」
「ちゃうちゃう!なんで美女と野球せなあかんねん。 そんな映画出てへんがな」
「『美女と夜尿』でしたっけ?」
「オネショしてどないすんねん。」
「『美女と夜尿』って、なんか卑猥な響きやね」
「いろいろ想像してしまいますな・・・・・って、バカもんがぁ!」
「せやから大声出しなっちゅうとんねん」
「たいがいにせなあかんで。 野獣やがな、野獣。 『美女と野獣』やないか」
「タイトル言うまで、なんぼどかかっとんねん」
「おまえのせいやないか。 ああ、こんなとこ御主人さまに見られたら・・・」


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「埋められたいか、沈められたいか。 さあどっち?」

「・・・・。 まじめにやろか。」
「そうしよ。 それじゃあコグスワースさん、『美女と野獣』の解説を」
「え~、めんどくさいわあ」
「言うてる尻から、それはないぞ」
「だってさあ、みなさん知ってるでしょ? 今さら説明しなくたって」
「簡単でいいですから、お願いします」
「ブサイクな男でもベッピンと仲良くなれる希望はあるんだよ、という映画です」
「そうでしたっけ?」
「本当の美しさというのは外見やのうて中身やでっちゅう話ですな」
「『よくぞ言うてくれた!』って、励みにされる人もおるやろな」
「いやいや。 外見は大事。 それが現実」
「そんなミもフタもないようなことを」
「人間は超能力者やおまへん。 中身のことなんか分からへんもん。 せやから他者に対する最初の判断は視覚に頼るというのが人間の本能でおます。 諸説あり」
「そうかなあ?」
「そうでないと、あのラストは不要やな。 魔法がとけてイケメンの王子様が出てきて、はいハッピーエンドって。 結局そっちがええんかいって話ですよ」
「そこはそれ。 ディズニーですからのぉ」
「フン。ええねんええねん。 イケメンとカワイコちゃんだけでどうぞ世の中の幸せを独占してください。 ほなサイナラ」

「帰ったらあかんがな。 ヒガミが止まらんな」

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「ヒロインのベル役を誰がやるかで映画の成功が決まるようなもんやね」
「まさか、トム・ワトソンとはな」
「ほんまや。 ライバルの帝王ジャック・ニクラウスと何度も名勝負をした伝説のゴルファーがディズニーのヒロインを演じるとはビックリ・・・って、ゴルアッ!」
「そない怒らんでも」
「トム・ワトソンやったら今頃えらいことになっとるぞ」
「そこそこの御老人やからね」
「ハマり役やったなあ、エマ・ワトソンは。 これ以上ないベル役やぞ」
「シンデレラ役もオファーされたことがあるんやなあ。 聡明で親しみやすいキャラはディズニーのヒロインにピッタリやな」
「歌もうまかったし、欠点なしやな。 そら御主人さまも惚れるはずやわ」
「あえて欠点あげるんやったら、胸がさびしいところやな」
「おまえ、恐いもんなしか。 知らんぞ、御主人さまの耳に入ったら・・・」


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「僕ちん、キレちゃおうかなあ。 久々に血の雨を降らせちゃおうかなあ」

「・・・・。 前言撤回します」
「そうしとけ。 あと、キャスティングで言うならガストン役も重要。 ルーク・エヴァンスはアニメ版のガストンのイメージに見事にフィット」
「そうそう。 彼の仕事はほんまに良かった。 仰々しくキャラクターを全開にして、道化のような位置から徐々にコテコテの悪人になってクライマックスを引っ張っていく。 この映画の陰の立役者や。」


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「ちょいとお待ち」
「噂をすれば」
「これだから人気者は辛い。 まあ、すっかり慣れたがね」
「僕ら今ね、漫才の最中やの。 勝手にステージに上がってもらったら困りますねん」
「しょうがないだろ。 ステージが私を呼んでいるのだよ。 宇宙一晴れ舞台の似合う男のもとには、ステージの方から自然に寄ってくるというものだ。 ああ辛い辛い」
「ちょっとホメすぎたんかな?」 「もともとイタい奴やからな」
「さっき、君らは私のことを"陰の立役者"と言ってたな。 陰というのはいささか不本意だな」
「そりゃあ、3番手のキャストですもん」
「言っておくが、私は野獣よりもセリフが多いし、美声の歌もバンバン披露している。 どう見たって私が主役だろ?」
「いや、そりゃ無理がありまっせ」
「だいたいタイトルからして間違っている。 『美男と美女と野獣』にすればいいんだ。 その方がすっきりする」
「こいつ原作者にケンカ売っとるぞ」 「アホやな」
「いや、美女も野獣も余計だな。 いっそのこと『美男』だけにすればいい。 そうだ、『美男ガストン』。 やっぱこれだろ」
「大丈夫か、こいつ」 「近づくな。しばらく離れていよう」
「いや待てよ。 『燃えよガストン』とかもいいな。 『ガストン危機一発』、『ガストン怒りの鉄拳』、『ガストンへの道』。 う~ん、迷うな」
「急にブルース・リー・シリーズに突入したぞ」 「逆におもろなってきたな」
「『北斗のガストン』、『ガストンの奇妙な冒険』、『こちら葛飾区亀有公園前ガストン』・・・・・・」
「あかんあかん、こいつ恐い恐い」 「救急車呼べ、救急車」
「私としたことがハメを外し過ぎたようだ。 カッコいいということは本当に罪だな。 では諸君、ごきげんよう」

「あいつ・・・尿検査したら多分アウトやな」 「おそらくな」

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「さて、気を取り直して。 いかがですかお客さん。 『美女と野獣』、必見ですよ。」
「アニメ版観たし、今さら実写は・・・って思ってるあなた。 ダマされたと思ってダマされてみてください」
「言い方おかしいぞ。 映画館に足を運んで下さいでええがな」
「アニメ版に沿う形ながら、いいとこ取りの上に少々バージョンアップしたシーンもありますよ」
「バラが全部散って、タイムリミットが来るシーンは分かってるのにウルッとくるね」
「どうぞ、御家族揃ってご覧ください」

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「ハイハイハイ、まだ終わったらあきまへんでー!」
「あっ、ポッと出の夫人!」 「ちがう!」
「ポックリ夫人!」 「死んでどないすんねん!」
「じゃあ、どなた?」
「あんたら恐いな。 アタシをないがしろにするとは」
「忘れちゃあいませんよ。 見せ場のダンスシーンの歌は素敵でしたよ」
「アニメ版のアンジェラ・ランズベリーも良かったけど、エマ・トンプソンってメッチャ歌うまいな」
「そら、舞台も一杯出てるからのぉ」
「予告編でアリアナ・グランデとジョン・レジェンドが歌うバージョンの方が印象強くて、アニメ版を知らん人が観た時、『おまえが歌うんかい』って思った人も少なからずおるやろな」
「有り得るな。多分おるやろな」
「ちょっと、お二人さん、聞いてもよろしい?」
「なんでしょ?」
「実写化になったアタシって、どうだったかしら?」
「やっぱり聞いてきたか」 「どうする?」
「忌憚のない御意見をどうぞ」

「じゃあ言いまっけど。 なんか子供がポットに目とか口をイタズラ書きしたようなペラッペラ感がね・・・」
「おたくの息子のチップ君もそうやったけど、やっぱ実写はアレが限界やな。 アニメ版に寄せようとして生き物っぽくしても、おそらく気色悪なるだけや」
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「これがインテリアショップとかで売ってたら買うか?」 「買わんわなぁ」 
「まあ、魔女のせいで人間の姿を奪われた時点で、もはや見かけなんか我々にはどうでもええことや、ワッハッハ~」
「俺ら二人なんか金属のまんまで表情の変化なんかイマイチ伝わらんからな。 へーヘッヘッヘ」
Smile-1.jpg beautyandthebeast_relevant_c.jpg
「これでも俺ら、精一杯感動してる顔つくってんねん 」
「ルミエールはまだ何とかいけるで。 俺なんか安もんのユルキャラやんけ。」
「まあ落書き顔よりはマシやけどな」
「そういうこっちゃ。・・・あれ?どうしましたポット夫人?」
「あんたたち、熱ーい熱ーいお茶はいかが?」
「湯気が出とるぞ」 「まずいことになったな」
「あっ、御主人さま。いいところに」
「なんか機嫌がよさそうだぞ」


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「君らにちょっと聞きたいことがあるんやけど」
「なんでしょうか?」
「僕の気のせいかなぁ? さっきから聞いとったら、僕のことをサッパリ話題にせえへんよな? どういうこと?」
「そんなことは・・・」
「いやいや、僕がまるでサイヤ人みたいにさ。 怒らしたらメッチャ恐いキャラのように言うてるだけやん」
「いやあ、あれはですねえ・・・」
「本当のことやから?」
「そういう意味では・・・」
「かまへんかまへん。 どう見られようと僕の中身は心の優しい小羊ちゃんやもんね。 恐がらんでもええよ。」
「あ~よかった。 怒ってないみたいや」
「おまえ、なんも分かっとらんな。 あれこそ鬼ギレしてる時の御主人さまの特徴や。」
「シバかれたい順に前に出てきなさい。 パンチがいい?チョップがいい?それともなんか道具使う?」
「ほらな」 「地獄の扉が開いたな」
「そりゃそうと、告知はちゃんとした?」

「それはもうバッチリ!」 「大ヒットまちがいなし!」

本当にヒットしてますねえ。
日本だけでも興収100億いくでしょう。
ディズニーが本気だしたら凄いっすねえ。
beauty-and-the-beast-gay.jpg

「賢人のお言葉」
 
「美はあらゆるところにある。 それが我々の目の前に欠けているわけではなく、我々の眼がそれを認識できないだけである」
 オーギュスト・ロダン
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