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ブルーハーツが聴こえる
2017年05月01日

320.jpgTHE BLUE HEARTS[ザ・ブルーハーツ]
1985年に結成され、95年に解散するまでのあいだ、日本のロックシーンに伝説を刻んだカリスマ的バンドである。

シンプルなサウンドとメッセージを孕んだ歌詞&独特のアグレッシブなヴォーカル。
そんな風に表現できるバンドなんていくらでもあるじゃんなどと言うなかれ。
知らん奴はまあ一度聴け。 聴けばわかる。 (最近は知らない人が増えたのにはビックリ)
まあ各言うアッシだって、狂信的な大ファンって訳ではなく、「そこそこ聴いてますレベル」だけどね。


ここでいきなり。
THE BLUE HEARTSの「この10曲を聴け!」(思いついた順番です)

僕の右手
青空
1000のバイオリン
終わらない歌
リンダ リンダ
月の爆撃機
情熱の薔薇
ラブレター
ロクデナシII(ギター弾きに部屋は無し)
電光石火


こんなとこじゃない?
「あの曲がねえじゃねえか」と叱られそうなので、あと5曲。

星をください
メリーゴーランド
TRAIN-TRAIN
ナビゲーター
パンク・ロック


このへんにしてちょ。

     
さて、THE BLUE HEARTSに思い入れを持つ映画監督6人が、それぞれ一曲をチョイスして自由な解釈で映像化した究極のオマージュ・オムニバス・ムービーが降臨。
もうすぐ上映終了ですよという時期ギリギリになってようやく観に行った。

映画館に着くと、グッズ売り場にもしや何かあるのでは?と見たら、Tシャツがあるやないかー!
青・白・黒の3種ございましたが、やっぱ青だよねと考えるのは皆一緒。
SとSSサイズしか残っとらん・・・・ う~ん、白でもいいけど・・・・
あきらめました。
それじゃあ、パンフレットを買おう。
「あいにくパンフレットは製作されておりません」 
なんじゃとお!!!!!  Σ(´Д`lll)

まあいいだろう、映画さえ観れれば。
6つのエピソードからなるこの映画は、コメディあり、SFあり、社会問題ありと実にバラエティに富んだ、ブルハ魂炸裂の159分という長丁場。
観客、オッサンばっかりやないけー! アッシもね。


20170408-thebluehearts.jpg 
『ハンマー(48億のブルース)』  監督:飯塚健

和家具のアンティークショップに勤める一希〔いつき〕(尾野真千子)は、ある日、同棲中の劇団員・藤原の浮気現場を目撃してしまう。
しかし、「ワレなにさらしとんねん」と直接キレることもできずに、ただ職場でイライラと葛藤を溜めこむ一希。
そんな彼女を放っておけない職場の先輩久保(角田晃広)と、店にたむろしているバンドガールの奏と結はなんとか元気づけようとする。
やがて3人の仲間と共にアラサー失恋女が起こした行動とは!?
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
喜怒哀楽のアクセントと小気味のいいテンポで語られるコメディ。
おのまっちゃんのコメディエンヌの魅力がズッキューン。
エネルギーあるよねえ。
伊藤沙莉ちゃんの「ホコ先、わたしだ~」も面白かったなあ。

THE BLUE HEARTSデビュー前の原点的ナンバーで、「人にやさしく」のB面。
タイトルにある「48億」というのは、この曲が作られた当時、世界人口が48億人だったことから。

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ハンマーが振り降ろされる
僕達の頭の上に
ハンマーが振り降ろされる
世界中いたるところで


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


storyPic.jpg 
『人にやさしく』  監督:下山天

遥か未来。 刑務所惑星へ向かう囚人護送船は流星群に衝突するアクシデントに見舞われる。
機体は大きく破壊され、生存者もわずか。
宇宙空間に取り残されたワケありの男女と看守たちは、果たして無事に帰還できるのか?
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
市原隼人、高橋メアリージュン、加藤雅也、西村雅彦らが共演するSFサバイバルで、キャストに役名は無し。
セットなど空気的なムードは「エイリアン」に近いものがあるけど、ドラマのトーンはかなり抑えめ。
市原隼人が演じる“男”の意外な正体とは?

甲本ヒロトがTHE BLUE HEARTS結成前に作ったインディーズ・シングルで、真島昌利がこの曲を聴いて衝撃を受けたことから甲本にバンドを組もうと持ちかけるきっかけとなった曲。
largePic02.jpg 
人にやさしくしてもらえないんだね
僕が言ってやる
でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ!


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


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『ラブレター』  監督:井口昇

脚本家の池野大輔(斎藤工)は、自身の高校時代を基にしたシナリオを書いていたが、ある日トイレに吸い込まれて1989年12月9日にタイムスリップしてしまう。
それは大輔が片想いしていた彩乃(山本舞香)が事故で亡くなった日だった。
彼女を死なせたくない大輔は、変えられない運命を変えようとするタブーに挑むが・・・
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
切ない感傷で満たされる、甘酸っぱいファンタジー。
斎藤工演じる主人公は、井口監督の高校時代を反映させたものだとか。
トイレの場面は「トレインスポッティング」?

 名盤の3rdアルバムからシングルカットされた、あまりにも切なすぎる歌詞が印象的なラブバラード。
恋の相手に伝えたい想いの強さが歌われている。
「百分の一でも~」というところでは、ちょっと泣きそうになる。

20170214-thebluehearts.jpg 
ああ・・・ ラブレター 百分の一でも
ああ・・・ ラブレター 信じてほしい
ほかの誰にも言えない 本当の事
あなたよ あなたよ しあわせになれ


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


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『少年の詩』  監督:清水崇

1987年のクリスマス。
団地で母親のユウコ(優香)と二人暮らしの息子健[タケル](内川蓮生)にとってクリスマスの日は誕生日でもある。
しかし、朝から母とケンカしたせいでカギっ子の彼は憂鬱な誕生日を迎えていたが、ある人物からプレゼントが届く。
そのプレゼントは健が憧れるヒーロー、ボンバー仮面の変身セットだったが・・・
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
思春期というにはちょっと早いけど、主人公の少年が、もしかしたら新しい父親ができるかもしれない不安の中で葛藤する物語。
本当に「呪怨」の監督さんかと思うほどタッチが瑞々しく、子役の内川君も素晴らしい熱演を見せている。

甲本のザ・コーツ時代の曲。
歌詞に出てくる「ナイフ」を何に置き換えるかについての解釈は多々あるが、それだけセンセーショナルな大人への反抗ソングである。

castPic02 d 
別にグレてる訳じゃないんだ
ただこのままじゃいけないってことに気付いただけさ
そしてナイフを持って立ってた
そしてナイフを持って立ってた
そしてナイフを持って立ってた


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


20170214-thebluehearts02.jpg 
『ジョウネツノバラ』  監督:工藤伸一

最愛の女性(水原希子)を亡くした男(永瀬正敏)は喪失感のあまり、葬儀が終わった後に亡骸を自宅に持ち帰る。
狭いアパートの中で亡骸と共に暮らし始めるが、いつまでも彼女をそばに置いておくために、やがて男は驚くべき手段に出るのだった。
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
全編セリフなしという実験的手法に加え、退廃的ムード全開のビジュアルがあまりに美しい一編。
凍結保存された水原希子が解凍された時、頬をつたう水滴が涙のように見える瞬間がグッとくる。
「情熱の薔薇」が流れるラストカットがなんとも言えない余韻。

CMでもよく使われる、ブルハ最初で最後のオリコン1位になった曲。
サビが後半の1回だけという異彩な点も名曲たるゆえん。
ドラマ「はいすくーる落書2」をなんとなく観てたのも、この主題歌聴きたさが入口だった。

storyPic l 
永遠なのか本当か
時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない
そんな物あるだろうか


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


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『1001のバイオリン』  監督:李相日

福島の元原発作業員だった秋山達也(豊川悦司)は震災以来、妻子とともに福島を離れて東京に移り住んでいる。
妻の絵里子(小池栄子)や高校生の杏奈(石井杏奈)は前を向いて新しい生活に慣れようとしていたが、達也だけは未だに定職にも就かずにモヤモヤした日々を送っている。
ある時ふいに訪ねてきた後輩の安男(三浦貴大)を誘って達也は福島まで車を飛ばす。
置き去りにしてきた飼い犬タローを探すために立ち入り禁止区域に入っていった達也だったが・・・
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
早いもので、もうあれから6年も経つ。
今も様々な葛藤と闘っている被災者の複雑な想いが込められた感動編。
あの日のことを忘れる訳ではないけれど、どこかでふっ切らないと前へ進めない。 いや、故郷を捨てることなどできない。少しでもあの頃の生活を取り戻したい。
そんな想いの狭間で揺れ動く男の切実な心情が胸に響く。
男たちの切なくも美しい遠吠えがこだまするラストは感涙モノだ。

「1000」よりもオーケストラヴァージョンの「1001」の方が好きという人はけっこう多い。
ヒマラヤほどの消しゴム・・・、ミサイルほどのペン・・・誰がこんな歌詞を思いつけるだろうか。
巨匠・深作欣二もこよなく愛した、ド級の名曲だ。

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夜の金網をくぐり抜け
今しか見ることができないものや
ハックルベリーに会いに行く
台無しにした昨日は帳消しだ


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆


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本来この映画はTHE BLUE HEARTS結成30周年に合わせて2015年に公開される予定だったが、それを目前にして製作幹事会社が突然解散。
6作品の製作会社がすべて異なっているという状況が余計にややこしく、しかもすでに完成してしまってる作品にスポンサーがつくのはなかなか難しい。
劇場公開に向けて資金難に陥った本作はお蔵入りの危機もあったが、クラウドファンディングで支援を呼び掛けたところ、凄まじいペースで支援金が集まったという。

こうしてめでたく日の目を見ることになった本作であるが、これはもうブルハのスピリットまんまのドラマとして胸が熱くなる。
世の中は理不尽なことばかりでイヤになったり負けそうになったりするが、絶対にあきらめるな、もとより自分の胸の中に秘めた熱いエネルギーを失うなと歌うブルハのロックに培われた不屈の魂がこの映画を力強く支えたのだろう。

サポーターの名前が出るエンドロールにはこれまた失禁必至の名曲「青空」が流れる。
声に出して歌いたかったなあ。
口をパクパクさせながら、心の中で口ずさんでました。
空の青さって、幸せな気分になれるよね。
Blue-Sky-HDTV-Wallpaper.jpg 
運転手さんそのバスに
僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問いつめる
まぶしいほど青い空の真下で


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆

6つも話があれば、ジャンルも多彩だけに全部いいっていう訳にはいかないだろうと思っていたが・・・・いいんじゃないかね~。
さすがに時間的に一本多いのではという感じがしないでもないが、最後の「1001のバイオリン」の感動で時間など忘れた。
「青空」のエンディングも「もう一回最初っからやってくれ」と思ったもんね。
第2弾やらんかなあ・・・。



「賢人のお言葉」

明日の朝 映画を観に行こう
本当の勇気を 教えてくれるような
帰り道には きのうまでに見た
悲しい場面を忘れてしまうように


 THE BLUE HEARTS 「夢の駅」より
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