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他にもこれ観ました  4月編(上)
2017年04月19日

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「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

史上最も有名なファーストレディとしてその名を残すジョン・F・ケネディ大統領夫人、ジャッキーことジャクリーン・ケネディ。
マリメッコやシャネルのファッションをジャッキー流に着こなすその姿は世界中の女性の憧れの的となりました。
一方では鬼級の浪費癖などを揶揄されたりと、常に派手なイメージが付きまとっていた彼女ですが、暗殺された夫の葬儀の際、そのイメージとはまるでかけ離れた毅然とした態度で葬儀を取り仕切る姿に世界中が驚かされました。
悲劇のさ中、ジャッキーはいかなる決意を持って夫の葬儀に臨んだのか。
この映画は暗殺から葬儀までの数日間のジャッキーに焦点を絞り、ファーストレディとしての責務を最後まで全うした一人の未亡人の信念の物語です。
監督は「NO」のパブロ・ラライン。 ナタリー・ポートマンがジャッキー役を好演。
アカデミー賞でも主演女優賞、作曲賞、衣装デザイン賞の3部門にノミネートされています。

ジャッキーがこだわったのは、夫の名を長く人々の記憶に刻むこと。
高い支持率を誇っていたとはいえ、大統領だった期間はわずか2年10ヶ月しかなかった夫のことなど世間はすぐに忘れてしまうのではないかということを案じたジャッキー。
そこで彼女は、今もなお偉大な大統領として人々が記憶するリンカーンと同じ葬儀にしようと考えます。
棺を運ぶ際に、ホワイトハウスからセント・マシューズ教会までの約2キロの道のりを馬車に先導されながら歩いていくというもの。
周りから危険だと反対されますが結局彼女はそれを押し切って実現させてしまうのですが。

ジャッキーという女性は芯の強さというよりも、「ファーストレディたるものとは」というプライドや使命感が凄い御方ですね。
ダラスからD.C.へ向かうエアフォースワンの機内で異様なムードの中、リンドン・ジョンソンへの大統領引き継ぎの宣誓に立ち合うジャッキーは飛び散った血がべっとりついたシャネルのスーツを着替えないんですね。
「彼ら(反ケネディ派)がやったことを見せつけてやるのよ!」
オヨヨと泣き崩れて取り乱すような弱みを見せてなるものかという気概は、夫は斃れてもこの私はまだ戦って見せるという大統領の伴侶以上の覚悟を示していますね。
ファーストレディ各ありきです。
「ファーストレディは公人か私人か?」という議論がつい最近ありましたけど、理屈はどうあれ公人という覚悟を持っていただきたいですね、首相夫人さん。
        

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「はじまりへの旅」

この家族、変なんですぅ。

現代社会に背を向けて、アメリカ西部の山奥で自給自足の生活を送るキャッシュ家。
父ベン(ヴィゴ・モーテンセン)と三男三女の6人の子。
資本主義社会をとことん嫌う父親は、子供たちをナイフ一本あれば生活できるほどのサバイバル技術を徹底的に叩きこむ。
上は18歳、下は7歳。 男の子はもちろん女の子も身体能力は大人のアスリートなみ。
もちろん学校には通わせない。
子供たちはおもっくそ難しい哲学書や「カラマーゾフの兄弟」などを読み漁り、6ヶ国語はしゃべれるし、合衆国憲法修正条項も暗唱できる。
12月7日にはノーム・チョムスキー(資本主義否定の言語学者)の誕生日を祝う。
家でゲームばっかりしてて学校行っても授業など聞いちゃいない、そこらのガキよりもよっぽどデキる子供たち。

しかし、本を読むだけでは学べないこともある。
コーラを知らない。 ナイキもアディダスも知らない。 「スタートレック」のこともチンプンカンプン。
年頃の長男は恋愛に興味を持ちだしても、やっと知り合ったばっかりの女の子に結婚を申し込んでドン引きされる。
次男も「僕らはちょっとおかしい」と静かに父親に反抗しだし、キャッシュ家も一つの転換点を迎えている。
そんな時、心の病を患い入院していた妻が亡くなったことを知るベン。
葬儀に行きたいという子供たちだが、実家に行けばソリの合わない義父との衝突は避けられない。
しかし、このままでは仏教徒だったママが土葬される。 落ち込む子供たちを励ますためにも“下界”へと降り立つ決心をしたベンだが・・・・
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最初はこの家族、スゲェな、このままでもやっていけるんじゃないかなとは思うんですけど、どんな分厚い本にも載っていない、違う世界のことを知ることで子供たちの自我がムクムクと起きあがってきます。
父親のやってることは洗脳に近いもんですし、「食べ物を救え!」とスーパーで泥棒してりゃ世話ありません。
自分の知らないことを知っている余所の子供と触れ合ったり、父親を罵倒する他の大人の言い分を耳にする子供たちと、予期せぬ事故をきっかけに迷いだす父親。
この妙な家族が多くの人や物に対して少しづつオープンになって成長していく姿が瑞々しいですね。
母親の願いを叶えて そして長男は旅立つ。 少し現実を受け入れて進化した家族は新たなるスタートを切る。
人が学ぶべきことは至る所に転がってるもんです。
        

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「グリーンルーム」

タイトルは『楽屋』という意味。
監督は「ブルー・リベンジ」のジェレミー・ソル二エ。
ブルーの次はグリーンだよ! 淡麗グリーンラベル(生)。
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笑えるほど売れなさ過ぎるパンクバンド「エイント・ライツ」。
たまに集まっては「無人島に連れていくバンドといえば?」という、どうでもいい話でそこそこ盛り上がる彼らに、ようやく待望のお仕事が舞い込んだ。
オレゴン州の人里離れた奥地。 本当にこんな場所にライブハウスがあるのか?というド田舎に本当にライブハウスがあったのだが、どうも客の雰囲気がクソ重たい。
それでも演奏を始めて、まあまあウケて、やれやれと楽屋へ戻った彼らはそこで殺人の現場を目撃してしまう。
座付きのハウスバンドがもめごとを起こしてメンバーを刺殺してしまったらしい。
ありゃ大変、おまわりさんにテレホンしなきゃと慌てふためく彼らに、スキンヘッドのコワモテの支配人さんは、ちょいと待ちなさい、そいつは困りますよと止める。
実はこのライブハウスはネオナチのたまり場。 支配人はそのボス。
反体制スタイルに憧れて、ちょっとイキりながらゴッコをやってるオッサンとは違う、けっこうマジな集団なのでポリス沙汰は困るのだ。
バンドメンバーたちは楽屋に幽閉されるが、どうやら目撃者である自分たちも消されるかもしれないと知って、逆に楽屋に籠城するという展開になる。
パンクス vs ネオナチ。 グリールームが真っ赤な血で染まる狂気の殺戮ライブ。 その結末は・・・・・
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最近はこういう感じのバイオレンス映画に久しくお目にかかっていませんでしたので、次々出てくる肉体痛めつけ描写の新鮮なこと。
それもまあまあ見応えはありますが、何と言っても展開に意外性があるところも面白いです。
そこでコイツ死ぬの?とか、うまくいくはずが失敗!とか、けっこう意表を突かれます。
そんなに舞台が広範囲ではないシチュエーションなのに、チョコマカチョコマカと目まぐるしい話になっているところは上手いですね。
予備知識をほぼ入れてなかったので、ネオナチのボスがパトリック・スチュワートだと後から知って超驚き。
        

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「ハードコア」

登場人物がカメラを持って撮影しているというシチュエーションの主観映像、いわゆるPOVムービーは今やそんなに珍しくはありませんが、この映画の一人称視点の映像はひと味もふた味も違います。
従来のPOVは「手持ちのカメラ」という設定ですから、手ブレの表現とか、カメラを一ヶ所に置いたままの映像などもあるので、本当の主観とは言えません。
まあ、それはそれでいいのですが、こちらの本作はガチの主観の設定。
映画を観ている観客が主人公の視界を共有するという、全編にわたってシューティングゲームのような一人称視点で描かれている驚愕のアクションムービーなのです。
だからほとんどの画面の下から手が映り込みます。 それが「あなた」の手で、画面で繰り広げられている光景は「あなた」が今見ているものなのですよという感覚で楽しむ、超実験的な映画です。
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「ヘンリー」という名で呼ばれるあなたは、何らかの事故で記憶を亡くし片手片足をも失い、両目も欠損。
何処かの研究機関に運ばれて腕と足をサイボーグ化されて目覚める。
両目も脳神経とコードでつながった"見える義眼"。
ただし発声機能のセットが遅れていて一言も話せないという状況。
そこへ謎の敵が現れて、「あなた」を改造した科学者の奥さんを拉致し、そして「あなた」も追われる身となる。
このほとんどノンストップの逃亡劇を「あなた」はその目で体験することになる。
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GoProという特殊なアクションカメラを俳優の顔に固定して撮影された映像は始めから終りまでアクションの連続。
ヘンリー、つまり「あなた」がしゃべれないという設定にしてあるのが映画の世界へシンクロできる効果を高めていますね。
やたらに多いのは高い所から落ちるという映像で、この時ばかりはダミーの人形にカメラを取り付けて実際に落としているのだろうけど、これはこれで高い所から落ちたら人間はこんな光景を見ているのかというのが分かって興味深いですね。
ちょっとタマタマがキューッと上に上がりますが。

サイコキネシスを使う金髪のボスキャラや、しょっちゅう「あなた」に手を貸してくれるクローン人間のジミーが入り乱れて、しかも当人である「あなた」は記憶がないために自分の身に何が起きているのかがなかなか掴み辛い物語になっています。 まあ、そこは気にしなくてもいいかな。
絶えず何らかの音楽が流れていて、その使い方もうまい。
テンプテーションズもあればクイーンもあるよ。
どこからともなく現れた馬に乗せてもらい、「荒野の七人のテーマ」が流れた途端に振り落とされて馬が去っていくという、なんのこっちゃなシーンには笑いました。
        

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「午後8時の訪問者」

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作。
助けを求めていた少女を見殺しにしてしまったのではと苦悩する若き女医が、少女の死の真相を探るサスペンス。
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郊外の小さな診療所の医師であるジェニー。
体調を崩した老齢の知人の医師から引き継いだ診療所だが、近々閉めて大病院での勤務に移る予定である。
ある日の夜、診療所のドアベルが鳴る。 だが時間は診療終了時間の午後8時を過ぎていた。
その日は病院の歓迎パーティーの予定があったジェニー。 ドアベルに応じようとする研修医のジュリアンに「なんでも患者に振り回されてはダメ」と叱責して制止する。
翌日、警察がやってきて、診療所の近くで身元不明の少女の死体が発見されたことを知らされる。
その少女は亡くなる直前に診療所のドアベルを鳴らしている姿が監視カメラに映っていた。
あの時、ドアを開けていれば少女を救えたのだろうか。 罪悪感に苛まれるジェニーは彼女の写真を持って、暇を見つけてはあちこちで少女の名前を訪ね歩く。
少しづつ真相に近づきながら、何者かの脅迫という危険にさらされようとも、ジェニーは頑なに少女の痕跡を追い続ける。
やがて辿り着く真実と共にジェニーは医師としてあるべき姿に目覚めていく。
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ダルデンヌ兄弟の映画ですから、事件の真相はさしてハリウッド的かつドラマチックな物ではありません。
一番主眼に置いているのはヒロインの医師としての成長でしょう。
大病院での勤務も決まっており、患者に振り回されるつもりはない、シビアなところもある医師だったジェニーが、自分に責任があるかもしれない一人の少女の死をきっかけに、自分の目指す道や、忘れかけていた本来の姿に気づいていく再生の話です。
何があったのかというよりも、ジェニーは少女が何者か、とりわけ名前をやたらに聞きたがります。
今となっては叶わないことですが、あの日に戻ってドアを開けて少女を招き入れてたら?というところからやり直したいのでしょう。
「患者に振り回されてはダメ」と言ってた本人が、振り回されてこそ医師のあるべき姿であるということに気づいていくのです。
ラストに老夫人の手を取ってゆっくりと歩調を合わせて診察室に入っていく後ろ姿がいいですね。
        

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「ストロングマン」

ギリシャ映画といえば巨匠テオ・アンゲロプロスですが、数年ほど前に不慮の事故で亡くなられまして、さてこれからのギリシャ映画の運命やいかにと思ってたら、へんてこな映画が登場しました。

エーゲ海でクルージングを楽しむ6人のオッサンたち。
ひょんなことから、"最高の男(ストロングマン)"は誰かを決めるゲームをしようということになる。
なにも全員でいっせいに飛びかかって殴り合おうとか、そんな腕っ節バトルロワイヤルではありません。
船がアテネに着港するまでの丸一日のあいだ。 各自がメモ帳を携帯して互いの一挙手一頭足を採点していくのです。
"いい男"の美点から外れているようなところがあればハイ減点。 "いいね"と思えば加点。
そうやって、最も高得点を残した者が勝者となる。
最初は冗談半分で楽しんでいたオッサンどもは次第にムキになり出してプライドの張り合いへと発展していくのですが・・・。

ストロングマンにふさわしきポイント。 たとえば・・・
トークがうまい  笑う時に歯を見せる  寝相がいい・イビキもかかない  いい下着を履いている  歯はマメに磨く  タバコは吸わない  血糖値・コレステロール値は常に正常  コーヒーはブラックで飲む  料理が得意  助けを呼ぶ声が聞こえたら一番に駆けつける  本棚を作れる  水切りが7回以上できる (水面に石を投げて何回跳ねるかっていう、あの遊び)  もちろん、アソコがでかい などなど。

互いにそういった点を褒め合えばいいのですが、相手のマイナス要素をネチネチ採点していくことの方が多いので、なんだかムードが段々重たくなっていくのです。
映画自体も、もっとハッチャケたコメディかと思いきや、まあまあ重ための話なんですよ。
自分のダメなところを思い知らされて、どんよりしながら突然自分磨きに精を出したりする奴もいたりして、最後はそこまでするのかというところまでいく。

そもそも、この6人って何者?って不思議に思いながら観てましたが。
一人だけ、「先生」と呼ばれているおじいちゃんみたいな人がいて、あとの5人は同年代の中年オヤジ。
船長、コック付きのクルーザーをチャーターするほど金を持ってる「先生」。 その娘を奥さんにもらった義理の息子もいる。 その娘の元カレもいる。 計算が得意でルービックキューブを高速で完成させる小石集めが趣味な引きこもり君(先生の娘婿の弟)もいる。 彼らとは関係のない仕事仲間の2人もいて、完全に親族同士ではない。 何の集まりなのか?
いや、それよりも。
ことの発端は、『人をナニかにたとえるゲーム』をしていて、「おまえはパンダだ」、「おまえはパイナップルだ」、「取り消せアホ。 自分が一番だと思うなよ」、「じゃあ決めようぜ」・・・という小学生のような言い合いから始まったのだ。

そんなストロングマン・レースをずっと観てると、いやいやいやいや・・・おまえらの誰が一番かはぶっちゃけ、どうでもええしな!って思いはじめるぐらい、妙に疲れてくる映画でしたな。
        

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「おとなの事情」

「ストロングマン」に続きまして、こちらも”なんでそんなゲームするの?”という映画。
友人の家の夕食会に集まった7人の男女。(3組の夫婦と男一人)
招待主、整形外科医のロッコ、カウンセラーの妻エヴァ。
法律事務所勤務のレレと妻のカルロッタ。
タクシードライバーのコジモと女医の妻ビアンカ。
バツイチの臨時教師ペッぺ(婚約者を連れてくるはずが風邪で欠席)

みなさん、会話にウイットがありますな。
男と女をWindowsとMacにたとえるならどっちかという話が面白かったですが、そのうち、ケータイが元で浮気がばれた知人の話題になった時、招待主の奥さんがゲームをすることを思いつくのです。
みんなお互い隠し事もなく何でも話せる間柄ならケータイを見られたってかまわないでしょ?とおっしゃる。
全員自分のスマホをテーブルの上に置き、メールが来たら全員に見せ合い、電話がかかってきたらスピーカーに切り替えて会話も聞かせるという、「それってゲームって言うか?」みたいな余興が始まるのですが・・・・・

もちろん、何事もなく済みました、僕らは互いに疾しいことのない夫婦&親友同士さ、アハハハハ・・・で終わる訳はありません。
少なくともゲスは4人います。 だもんで必然的に修羅場ラバンバになります。
なんでもないのに、内容によっては誤解されるような文面のメールが来たり、マジで「それアカンやつ!」な着信が来ちゃうのよね。
和気あいあいなムードはみるみるうちに疑心暗鬼のるつぼと化していき、もちろんゲスもバレ、前から溜めこんでいた不満が爆発したりして、もうお手上げ。
毎晩決まった時間に愛人から写メが来るレレは、ペッぺに「同じ機種だからスマホを交換してくれ」と頼むが、これが意外なトラブルを生む結果になるのです。
そして、風邪で来なかったペッぺの婚約者の正体と、出席できなかった本当の理由とは?
「ゲームに参加したのは、シリアルキラーの心理と同じ。 正体に気づいてほしいからだ」

登場人物の中では一番マシだったロッコさんは、「ケータイは余計なことまで知っている。 遊びで使っちゃいけない」って、まともなことをおっしゃいました。
よく世間でも、夫婦や恋人同士でもケータイを見せるか否かみたいなことを言いますけど、夫婦や恋人だからこそ見てはいけないと思いますがね。
        

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「T2 トレインスポッティング」

1996年に旋風を巻き起こしたダニー・ボイル監督の代表作「トレインスポッティング」の続編。
前作から20年。 もちろん、あのエディンバラのアホ・ジャンキー4人組もリアルにプラス20歳で再登場。
すっかりくたびれた中年オヤジの彼らは立派な紳士として生まれ変わり、マジメに働き、家族を大切にしながら幸せな生活を送って・・いる訳なぁぁぁ~い!!!!

レントン(ユアン・マクレガー)・・・前作のラストで金を持ち逃げしたヤクチュー1号は、アムステルダムに高跳び。  麻薬とは縁を切っていたが急性冠不全の手術を受けたばかり。 15年前に結婚した妻との仲は冷え切っていて、仕事も失ったのを機に20年振りにエディンバラに帰郷。

スパッド(ユエン・ブレムナー)・・・病的なヤクチュー2号。 寝グソ事件を乗り越えてゲイルと結婚して子供も設けたのにヤクと縁が切れずに別居。 自殺しようとしていたところをレントンに救われ、またも腐れ縁が始まる。

サイモン"シック・ボーイ"(ジョニー・リー・ミラー)・・・007オタクのズル賢いヤクチュー3号。 伯母から譲り受けた全く客の来ないパブの2階にサウナを増築することを計画中。 カノジョとツルんで、美人局で資金を稼いでいる相変わらずのロクデナシ。

べグビー(ロバート・カーライル)・・・ドラッグはやらないが、やたらにケンカをしたがる、タチの悪いファイト・ジャンキー。 酒場で人を殺してムショに入っていたが脱走。 20年前に金を持ち逃げしたレントンがエディンバラに帰ってきていることを知って復讐に燃える。
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年齢を重ねたからといって、人間そう易々と本質は変わらない。
結婚してガキができてたりという変化はあるけれど、ダメ人間を引きずりながら、選択肢の少なかった昔とは違う複雑な時代の変化というトレインに乗り遅れた4人。
レントンの実家の壁紙はそのままだけど、お母さんはひっそりと亡くなっていて、べグビーはアソコの元気がなくて、バイアグラとの出会いに歓喜する。
サイモンは陽的に、スパッドは陰的な方へとズレたまんま止まらない。
クラブで男を誘ってた女子中学生のダイアンなんかは弁護士になっている。

若くして死んだダチを想い、またもヘロインを打ちながら、どこへ向かいたいのかも分からないまま、やっぱりそこしか居場所がないというプラットホームで立ち尽くす。 そんな相変わらずな愛すべきクソッタレの愛すべきゴロツキぶりが愛おしい。

この映画を観るには、前作をDVDでおさらいするのが吉。
うちにはすっかりカバーが日焼けして、オレンジ色がくすんだDVDがあって、久しぶりにそれを観てから「T2」を観に行った。
前作のセルフオマージュもふんだんにあって楽しい。
車のボンネットにバン!と手をつく、あのシーンの再現や、やっぱりあるトイレのシーンは爆笑のシチュエーションで登場。
音楽は今さら言うこと無し。
前作では「銀河のアトミック」(カバーだけどね)が印象的だったブロンディーのナンバーがまたしても! 泣いた!
FGTHもベタだけど泣いた!
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