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他にもこれ観ました  ~2月編(上)
2017年02月23日

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第89回アカデミー賞の授賞式がもうすぐですが、今年は14部門もノミネートされてる「ラ・ラ・ランド」が何部門獲るかでしょうねえ。
だいたい9~10ぐらいかなと見てますが。
他にも、これまたメチャクチャ評判がいい「ムーンライト」がどれだけ食い込むかでしょう。

大方の予想は・・・・
作品:◎「ラ・ラ・ランド」
    △「ムーンライト」
監督:◎デイミアン・チャゼル(「ラ・ラ・ランド」)
    △バリー・ジェンキンズ(ムーンライト」)
主男:◎ケイシー・アフレック(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)
    △ライアン・ゴズリング(「ラ・ラ・ランド」)
主女:◎イザベル・ユペール(「Elle」)
     △エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド」)
助男:◎マハーシャラ・アリ(「ムーンライト」)
    △デヴ・パテル(LION/ライオン ~25年目のただいま~」)
助女:◎ヴィオラ・デイヴィス(「Fences」)
    △ミシェル・ウィリアムズ(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」)

オスカー・ノミネート通算20回目。 主演女優賞だけでも、なんと16回目のノミネートとなったメリル・ストリープ(「マダム・フローレンス!夢見るふたり」)。
トランプ大統領が「過大評価されてる女優」とディスったのを受けて、アカデミー会員の中にいるかもしれない反トランプ派がゴッソリとメリル・ストリープに投票したら、ひょっとして・・・
それはないか。


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「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

ランサム・リグズのベストラー小説「ハヤブサが守る家」をティム・バートン監督が映画化した奇想天外なファンタジー。
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フロリダで暮らす孤独な少年ジェイクは祖父の遺言に従って、ウェールズの小さな島にやってくる。
そこで古びた屋敷を発見。 そこには美しき女主人ミス・ペレグリンと不思議な能力を持った子供たちが住んでいた。
彼らと交流し、しばらくは幸福な時間を過ごしたジェイクだが、異能者のリーダーであるバロンが不死の力を得ようと子供たちを狙っていた。
やがて自身にも不思議な力があることを知ったジェイクは、子供たちを守るために邪悪な敵との戦いに挑んでいく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これはもう、「X-MEN」ですね。 そういう風に感じた人も多いでしょう。
みんなそれぞれ、なんらかの能力を持っていて、自分たちを狙う敵に対して、それぞれの力を駆使して戦っていく壮絶な異能バトルの話です。
これはなかなか楽しいですぞ。
★ 時間を操り、ハヤブサに変身するミス・ペレグリン。
★ 鉛の靴を脱いだら果てしなく浮き上がる無重力少女。風も操るよ。
★ 無生物に一時的に命を吹き込むことができる少年。
★ 手から火を出す、"アタイに触れたらヤケドするよ"的な女の子。
★ 後頭部に鋭い牙の生えた口がある。 メシを後頭部で食う少女。
★ 片眼から自分が見た予知夢をスクリーンに投影できる人間映写機。
★ 植物を成長させることができる即席園芸少女。
★ 体の中にアホほどハチを飼っている少年。
★ バカヂカラにもほどがある怪力少女。
★ 透明人間。 それでも服は着ていたい少年。
★ マスクをかぶった無口な双子。 素顔を見てしまったらドえらい災難あり。
★ 姿が見えないモンスターを唯一見ることができる主人公。

キテレツな話ですから、中盤まではどうしても説明が多くなるのはしょうがないですかねえ。
それを差し引いても、もう少し脚本がなんとかならんかったもんかな。
でも、バトルが本格化する後半はメッチャおもろい。
ティム・バートン作品としては彼らしさが戻った、まあまあスタンダードな出来。
        

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「マリアンヌ」

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが離婚する原因にもなった?と言われているいわくつきの映画。
この映画で共演したブラピとマリオン・コティヤールが不倫しているのでは?という疑惑が持ち上がり、嫉妬したアンジーは撮影所にスパイを送り込んで監視させたとかしないとか。
そこまでアッシもモテたいのお。

第二次大戦下を舞台にしたスパイ同士の禁断の恋を、これまた意外なロバート・ゼメキスが監督したアンティークなメロドラマ。
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1942年。 イギリスの特殊部隊に所属するマックス・ヴァタン(ブラッド・ピット)は極秘任務のためにナチス占領下のモロッコに潜入する。
そこで合流したフランス軍レジスタンスのマリアンヌ・ボーセジュール(マリオン・コティヤール)と夫婦を装い、ドイツ大使を暗殺する任務の準備を進めていく。
任務に個人的感情を持ちこんではならないと理解しながらも二人は互いに惹かれあっていき、任務決行前日には体まで合わせた。
そして当日、なんとか暗殺は成功し、マックスはマリアンヌにプロポーズした。
ロンドンに戻ってマックスはマリアンヌと結婚し、娘も生まれ、平穏で幸せな生活がしばらく続いたが、ある日、上層部に呼び出されたマックスは信じられない話を聞かされる。
マリアンヌはドイツの二重スパイの疑いがあると。
それを確かめるために、マリアンヌにわざとニセの情報を掴ませてドイツ軍に流れるかどうかを確認する任務に協力を強いられるマックス。
もし妻がスパイだと判明すれば、自分の手で彼女を殺さねばならない。
果たしてマリアンヌにかけられた疑惑は事実なのか。
居ても立ってもいられずマックスは独自に動いて真相を探ろうとするのだが・・・・
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名作「カサブランカ」のオマージュがふんだんに盛り込まれたクラシックな作品。
今どき?みたいな感じもする古臭い話といえばそれまでですが、語り口はストレートで手堅く、さすがはロバート・ゼメキスらしくテンポのいい進め方で取っつきやすいです。
なんと言ってもマリオン・コティヤールという女優のすごさを再認識させられますねえ。
演技がなんやかんや言われるブラピだって頑張ってますが、マリ・コテ様の堂々たるパフォーマンスの前には形無し。 もうね・・・、彼女がひとことひとこと言うたびにグッとくるんですよ。
「夫はまず妻にタバコをすすめるものよ。」 このセリフがやけに耳に残ってますな。

モロッコ、ピアノ、飛行場・・・「カサブランカ」要素にニヤリとさせられ、マックスの上司の最後の“計らい”もクロード・レインズのルノー署長をイメージさせます。

モロッコの風習って、夫婦のセックスが終わったら夫は屋上で寝なきゃならないの? 真冬どうすんの?
        

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「王様のためのホログラム」

トム・ハンクスが「この小説、メッチャおもろいやんけー!」とツィートしたことで話題になったデイヴ・エガーズの同名小説を映画化したハートフルストーリー。
監督は「クラウド アトラス」のトム・ティクヴァ。
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主人公アラン・クレイ(トム・ハンクス)。
家も車も女房も煙のように消えてしまった。
勤めてた大手自動車メーカーをお払い箱になって、こっちは破産してケツの毛一本ないのに、娘の学費はどうすんの、アンタちゃんと払いなさいよと別れた女房はギャースカギャースカわめく。
なんとか拾ってもらったIT企業から与えられた仕事は、最先端テレビ会議システムの『3Dホログラム』をサウジアラビアの王様に売ってこいというもの。
行かせてもらいますよ、サウジでもどこでも。
目的地は『国王の経済・貿易新都市(KMET)』。 なんだか大層な名前ではないか。
さすがは振興目覚ましいサウジアラビアだね。・・・・って砂漠ばっかりやないかーい!
まだ、なんにもできとらんし!
プレゼンテーション室は・・・なんでテントやねん!
技術スタッフは先乗りしてるけれども、食事する場所が分からんし、Wi-Fiはつながらんから何の準備もできんと嘆いてる。
どうなっとるんだ? これはちょっと担当者をシメなきゃいかんかも。
カリーム・アル・アフマドというその肝心の担当者がいつ訪ねても不在。 居留守使っとるのか?
国の上司はメールや電話で「どないなっとるんじゃ!?」ってプレッシャーかけてくるし。 どないなっとるって、こっちが聞きたいわい。
やっと、カリームに会えたと思ったら、「国王?いつ来るかは誰にも分からないよ。」と言う。
おもしろい。 おもしろい国じゃないか、サウジアラビア。 アハハ、アハハハハハハハ・・・・・
どうやら俺の心身は限界をオーバーしてたらしい。
だが、ぶっ倒れた俺によもや新しい出会いがあるとは・・・。
サウジアラビア。 やはり、色々とおもしろい国だ。
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「少女は自転車に乗って」でも描かれてた、とりわけ女性には厳しいイスラム国家サウジアラビアの“ところ変われば”ネタがいい勉強になりますねえ。 まあ別に今後サウジに行くことはないでしょうけど。
主人公が現地で体験する異文化にあたふたするカルチャーショックも面白いですし、決まって朝寝坊してしまうアランが毎朝世話になる運転手のユセフさんもユニークな人でした。

後半からは予想外なラブストーリーに転換しますが、これ、結局は何の話なんでしょう?
人生バタバタしたってしょうがないよってことでしょうか。
自分ひとりの力ではどうすることもできない状況って時ほど、流れに身を任せていればいいと?
サウジの女性もある意味そういう気構えで暮らしてるんでしょうが。
人との出会いは実体のないホログラムでは意味がない。
主人公が得た、かけがえのない出会いは、厳格な世界でもしっかりと地に根を張って生きている立派な人との崇高な愛なのでした。
        

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「サバイバルファミリー」

ある日突然、世の中から電気がなくなったら・・・?
そんなシチュエーションで、心が離れていた家族が次第にひとつになって再生していく物語です。
苦境からの家族再生ストーリー自体は珍しくないですが、この特異な災害ともいうべき状況におけるシミュレーションの「なるほど!」的な面白さと、人にとって何が一番大切?ということを語っている案外深い映画なのです。
監督は矢口史晴。

世界規模の停電。 不思議なことに車のバッテリーもアウト。 スマホもウンともスンとも言わなくなる。 乾電池も使えない。
ガスも水道も、施設が稼働しないのだから出る訳がない。 ATMも使えない。
原因については太陽フレアがどうのこうのとラストで言ってたものの、結局はハッキリした原因は分からんじまいなんですが、それはこの際どうでもよくて、「こういうことになると世の中はこうなる」というパニックのあれやこれやが次々と出てくるのがおもしろい訳で。

誰しも、何時間かすれば復旧するだろうと思うのも無理はない。
2年以上もこうなるとは誰も思ってはいない。
だから、いつも通りの毎日という感覚にすり寄ってしまう。
こんな時でも歩いてまで会社に行く? 行くかなあ・・・?
会社の入り口の自動ドアを破壊してまで? パソコンなんか動きやせんのに?
そういうもんなんだろうか?

やがてこれは悠長にしてられないと、やっと気付いた主人公家族の鈴木家。
おそらく彼らの姿こそが多分我々と同じで、スマートに行動できる人なんてまあいないでしょうし。
そして彼らはまず羽田まで行って飛行機で実家の鹿児島まで行こうとする。 飛行機飛んでないって気がつかんもんかなあ。
で、仕方なく人力で鹿児島を目指すことになるというロードムービー。

★ 自転車屋さん大繁盛。 自転車は一人一台確保するのが望ましい。 アッという間に売り切れになるので、価格に躊躇せずに迅速に買うべし。
★ 何はともかく「水」! 水がないとキツい。 道路沿いに水を売る露店が登場。 ペットボトル一本1000円から2500円。 そりゃこうなるわな。
★ バッテリー補充液は精製水なので飲めます。 あまり美味しくはないですがね。 川の水は飲まないように。
★ お米屋さんが物々交換を始める。 ブランド品なんか持って行っても「腹の足しになるか!」とキレられる。
★ 真っ暗けのトンネルを通過するのは不可能。 何かが散乱しているらしくてメッチャ怖い。 そこを盲目の婆さんが案内してくれる「トンネル渡し」が出現。 もちろん水か食料と引き換えに。
★ 腹が減ったらまずは「野草」。 その辺に生えてる草はだいたいが食べられる。(ダメなのもあるけどね) タンポポ、ヨモギ、オオバコ・・・ スギナなんかはカルシウムがホウレン草の100倍あるのだ。
★ 大阪では水族館前で炊き出し。 食材はもちろん・・・。 背に腹は代えられませんね。 お魚ちゃんごめんね。
★ 肉は燻製にして保存食にしましょう。  
★ こういう時は田舎の家は強い。 井戸水だってあるし、家畜もたくさん。

どんな災害があるかは分からないから、これぐらいの知識を心の片隅にでも留めておくという意味ではタメになります。
そして、思いがけないアドベンチャーを強いられるダメダメな一家の鈴木家は、このサバイバルを通して一つになっていきます。
亭主関白で口だけのオヤジは当初は仕事のことばっかりを気にし、子供たちを「バカか!」と罵倒。
子供たちに至っては、スマホが命。 こういう事態になっても、まだ何が大事かまでは気がつかない。
アウトドアグッズ完全装備のカッチョいい家族との出会いで、己のみっともなさを次第に感じて必死になり始めるオヤジと、その背中を見て感じるものが湧いてくる妻と子。
彼らは共に生き抜くために次第に支え合いながら力を合わせて踏ん張り合う。 4人の他人が同居してるような家族だった鈴木家がヘトヘトの具合が増しても、心の中で手を握り合ってるような一枚岩のファミリーへと変貌していく。

つまりは、こんなサバイバルの状況で何が一番の支えとなり、何が大切なのかというと「人」なのである。
人は互いに支え合ったらこんなにも強いのだ。
SLがトンネルを通過して、車内がすすだらけになった乗客の人々の笑いで包まれるシーンが印象深く、がんばってきた人たちの笑顔がほのぼのさせてくれる。
思い返してみても、結局「人」と「人」が直接関わり合って事態が進んでいくエピソードで埋め尽くされている。

色々と教えられる予想外な感動作です。
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