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他にもこれ観ました  ~11月編(下)
2016年12月05日

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「デスノート Light up the NEW world

10年前の最初の「デスノート」は面白かったんですがねえ。
今回の続編はこちらがハードルを上げ過ぎたのか、前作ほどの盛り上がりには達しませんでした。
基本は同じような話で、「デスノートで悪さをする奴」と「デスノート対策本部の捜査官」と「名探偵」、この三つ巴の心理戦といえば、それはそうなんですが、前作ほどのインテリジェンスには遠く及ばず。
頭脳系というよりは「行動系」?

そもそも名前を書かれた人物が死ぬというデスノートは一定のルールがあって、そこに則った上での濃厚な心理戦に妙味があるのですが、前作の「後編」でデスノートがもう一冊・・・というところから怪しくなったように、今回一挙にデスノートが6冊!という死神さんの大盤振る舞いの設定は嫌な予感がしてました。
スケールを広げて、それなりに鍵を握る人物が増えても面白くなるとは限らないようです。

つまらないことはないけど、前と同じようなことをやってるだけなので、もう一芸二芸欲しかったですね。 最後の方はちょっとヒネってるといってもね。
池松荘亮や菅田将輝、東出昌大とキャストもいいのになあ。
死神のビジュアルもクールですが。
死神も権力争いをするのか・・・。 「人間っておもしろ!」・・・いや、おまえらも同列。
        

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「誰のせいでもない」

アート系の映画監督、それも巨匠と呼ばれる人が3D映画を撮るなんてことは普通はないでしょう。
しかし、「ベルリン・天使の詩」や「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などを世に出したヴィム・ヴェンダース監督はドキュメンタリーの「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を3Dで撮っているように、抵抗感よりも大いに活用したい技術として高く評価されてるようです。
ただ単に物を立体に表現するだけではなく、ヴェンダース監督にとっては「"演技"や"物語"を引き立たせる力が3Dにはあるのだ。」という弁。
「3Dカメラの真実を捉える感覚は鋭い。 わずかな誇張も無慈悲に暴く。 俳優たちに"存在すること"と"演じない"ことを強いる。」
人の心の奥深くを3Dで描く。 それがヴェンダース流3D。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田舎の雪道で起きた交通事故。
幼い子供がひとり犠牲になったその事故を起点にして、関わった人の人生が大きく変わっていく様を描いた物語。
その事故は車を運転していた作家のトマス(ジェームズ・フランコ)の過失でもない。 
積もった雪の上から突然ソリに乗って道に飛び出してきた子供のせいでもない。
ソリに乗った子供は兄弟で、兄のクリストファーは無事だったが弟は亡くなった。
子供達に早く家に帰るように言えたはずの母ケイト(シャルロット・ゲンズブール)の責任でもない。
だが事件はトマスの心に深い傷を残し、恋人とも別れることになる。
罪悪感に苛まれながら、事件をヒントにした小説を書いたトマスは成功を手にする。
2年後、再会したケイトと不思議なつながりが芽生え、6年後、編集者のアン(マリ=ジョゼ・クルーズ)と連れ子の娘との新しい生活が始まり、そして11年後に16歳に成長したクリストファーから手紙が届いたトマスは彼と会うことになるが・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アッシは3Dで拝見しました。
ヴェンダースが3Dでもって役立たせた演出が「窓」を通した心理表現。
窓のこちら側と向こう側。 窓から外を見る者と、見られてる側の外の者&風景。
ガラス一枚に同居している"対者"のショットの他、外でも中でも、窓から見える対象とその奥行きまで、感情や心の距離間を描いてみようという意図のようですね。
しかし、鑑賞は別に3Dでなくてもいいでしょう。
3Dにしたからといって取り立てて惹きつけられる話でもありませんでした。
人物のほとんどが多くを語りたがらない似た者キャラ集合なので語り口が鈍重。
言わんとしてることは分からんでもないですが。
        

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「世界の果てまでヒャッハー!」

昨年フランスで驚異的なヒットを飛ばしたオバカコメディ。
さしづめフランス版「ハングオーバー!」といったところ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フランクと恋人のソニアはブラジルのリゾート地に旅行にやってきた。
エルネスト、サム、アレックスという元気アホざかりの友人も一緒だ。
ブラジルはソニアの故郷でもあり、フランクの目的はホテルを経営する父親に気に入られて、彼女にプロポーズすることだった。
ところがソニアの家族に会うなり、いきなりお祖母ちゃんの世話を押し付けられ、ソニアを残してフランクと友人たちはお祖母ちゃんと共にジャングルの秘境ツアーに出かける。
秘境といってもバカでない限りすぐに帰ってこれるようなところだったはずが、バカたちは帰ってこなかったのである。
やがて彼らの残したビデオカメラが発見される。
ソニアと父がビデオを再生するとそこに映っていたのは・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いやあ、これは面白かったなあ。
「なんじゃこれ、くっだらねえー!」という人と感想が二分するでしょうね。
アッシはけっこう笑いましたがね。 特にスカイダイビングでエルネストのパンツがめくれてオケツ開帳のみならず、チンコが風でパタパタパタパタってなってる衝撃は夢に出てきそうです。
もうね・・・そんなアホなギャグのオンパレードなんですよ。
アレックスという小学生のようなアホ友が、「こいつ絶対にここでこれやったらアカン」みたいなことをやるんだろうなって、まさにその通りにやらかすドジ。
そしてファンキー極まりないお祖母ちゃん! 口が悪いし、何も恐がらん。
高い崖から川へ躊躇なく飛び込む! 電動カート(シニアカーとも言う)で爆走する! あれって時速6キロしか出ないはずでは?

中盤からファウンドフッテージ・ムービーの趣向を採り入れ、後半からは時間を遡って「実はあの時・・・」みたいな種明かしもあり。
昨年のフランスはテロばっかりだったし、かえってこういうおバカ映画がウケたのも分からんではないですがね。
         

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「ガール・オン・ザ・トレイン」

昨年アメリカでバカ売れしたポーラ・ホーキンズの小説「ガール・オン・ザ・トレイン」を「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」のテイト・テイラー監督が映画化したミステリー・サスペンス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夫トムと離婚して家を出たレイチェル(エミリー・ブラント)は友人の家を間借りして傷心の日々を送っている。
通勤電車の窓から見えるのはかつて自分がトムと住んでいた家。
トムは浮気相手だったアナと結局結婚し一児を設けている。
その二軒隣りの家には"理想の夫婦"が住んでいる。
レイチェルは通勤電車から見えるベランダでの仲睦まじい夫婦の姿を見るのが唯一の慰めだった。
しかしある日、車窓から見えたのは"理想の夫婦"の妻である女性がどこかの男と不倫をしてるところだった。
裏切られたような怒りを覚え、その妻にひとこと言わずにおれなかったレイチェルは、かつて暮らしていた街の駅で降りて家へと向かうのだが、そこから記憶がなくなり、気がつくと間借り先の友人宅で介抱されていた。 頭にケガをして・・・。
やがて、"理想の夫婦"の妻メガンが死体で発見される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんでしょうかねえ・・・。
ミステリーでいう所の「信頼できない語り手」の手法としての面白さはあるにありますが、やっぱりアルコール依存症のヒロインの記憶が飛んでますっていうシチュのずるさがどうしてもねえ・・・。 あまりにも多くのことを忘れすぎ! 酒って恐いねえ。
それに犯人すぐに分かりましたし。
エミリー・ブラントが好きなのですが、こういうちょいとイタい女の役もけっこういいもんですね。
        

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「ミュージアム」

雨の日に出現するカエルのマスクをかぶった猟奇殺人鬼を追う一人の刑事が逆に追い詰められていくサイコ・サスペンス。
監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史。

あれこれストーリーを説明しなくても分かりそうな映画ですわね。
それだけ、この手の作品は洋画でも多くあるので、観慣れてしまった側にとってはさほどのインパクトはないですね。
こういうサイコものには免疫のない人が観たら面白いのかな。

原作は巴亮介の漫画でして、アッシは読んだことはないですが、多分グロさは漫画の方が上ではないかと想像します。
映画では、「そこらへんは脳内補完してちょ」とでも言わんばかりに、かなりオブラートに包んでますのでR指定もついてません。 映像区分は「G」(誰が観てもいいよ)です。
ここらへんが微妙ですね。 なんでも見せつけりゃいいってもんではないですが、だからなのか演者のリアクションも含めて演出がくどいですね。
前半はまあまあでしょう。 後半からはいただけませんな。
ラストの子供が首をポリポリかくシーンも狙いがあざとくて余計。  
        

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「メン・イン・キャット」

「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルド監督が手掛けたコメディ映画で、大企業のワンマン社長がある日突然ネコになってしまうというオハナシ。

俺様の名はトム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)。
超超超一流企業の「ファイアーブランド社」の社長だ。 文句あるか?ある奴はクビだ!
なんの会社? 知るか。 まあ色々とやってるんだろ。 いちいち聞くおまえはクビだ!
そんなことよりも、我が社の新社屋のビルが北半球No.1の高さになるかどうかが気がかりなんだ。
ライバル会社がうちよりも高いビルを建てようとしてるんだぞ。
それだけは我慢ならん。 本業?そんなもんはどうでもいい。
ビルの高さで勝てるように、社員みんなで知恵を絞れ!
定時にあがりたい? いいだろ。その足でまっすぐ職安に行け。 
休暇だと? じゃあその休暇を利用して自殺の名所旅行でもしろ。 今からおまえは無職だからな。
それとな。 もうすぐうちの娘の誕生日だ。 どんなプレゼントがいいか、みんなで考えて案を出せ。
「めんどいな」と思った、そこのおまえ。 クビだ!

娘はネコを飼いたいと言う。
しょうがないな。 さびれた通りにある小さなネコ専門の店に入った。
店主はなんだか変わり者のようだが、それは置いといて、俺は一匹のシベリアネコを買った。 名前は「Mr.もこもこパンツ」なのだそうだ。 娘はきっと喜んでくれるだろう。
だがその帰り道で社員のイアンに会社の屋上に呼び出された。
勝手に株式公開の準備を進めて会社を乗っ取ろうとしてる身のほど知らずだ。
おまえのようなボケナスはクビだ!ってなこと言おうとしたら落雷の事故で俺はネコと一緒に屋上から真っ逆さま。

遂に俺の人生も終わったかと思ったが、気がつくと病院にいたニャ。
ニャンだ、助かって良かったニャ。
うん? ニャンだこの水前寺清子みたいな喋り方は?
ニャー・マイ・ガッ! 俺、ネコになってるし! 俺の本体は意識不明のまま入院中だニャ。
あのネコに俺の意識が入ってしまったってこと? 夢かこれは?
どうすりゃいいんだニャ。 気がつかない家族にどうやって伝えるニャ。
ニャニャニャニャー。 分かる訳ニャいか。 くっそー、スマホも使えニャいし。
グズグズしてたらイアンに会社を乗っ取られるニャ。 どうするニャ・・・。
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監督は二流じゃないし、ケヴィン・スペイシー、クリストファー・ウォーケン、ジェニファー・ガーナーとキャストも良し。
それでもこれは、本来はDVDスルーになっててもおかしくないシロモノですね。
ネコブームにあやかって劇場公開すればいけるでしょ、みたいな感じですかね。
子供が書いたのかと思うような脚本はかえって新鮮に感じられますね。
人間の生活からネコの生活を強いられる苦労のおかしさをもっと欲しかったなあと。
自分の正体を妻子に伝えようとする方の悪戦苦闘に時間が費やされてます。

でもイアンさん、すっかり悪者になってますけど、公私混同の同族経営しているワンマン社長がどう見たって悪人ですし、だから株式公開って手で対抗しようとしたんでしょう?  イアンさんが気の毒ですね。
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