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ザ・ギフト
2016年11月13日

29749d477024ceef.jpg 今年も、もうそろそろお歳暮の準備をと考えてる方もおられるであろう。
まあ個人的に思うのは、いつになったら日本人はこの習慣を辞めるんかね?
「お世話になった方に感謝の品を贈るという素晴しい日本の伝統文化」とおっしゃる?
そうかなあ・・・。
まあアッシは贈ったこともないし、もらったこともないから別に関係ないがね。

    
物を贈られて嬉しいのは、贈ってくる相手とタイミングにもよる。
もらってもただ迷惑なだけのギフトを贈ってくる人物はひょっとしたらヤバい奴かもしれない。

ある夫婦の前に現れた"夫の同級生"。
その男から次々と贈られるギフトの数々。
それは次第にエスカレートし、やがて夫婦の周囲で異変が起きる。
そして最後に贈られる衝撃のギフトとは・・・

「エクソダス:神と王」、「ブラック・スキャンダル」などの俳優ジョエル・エドガートンが、出演のほかに監督・脚本・製作も務めた震撼のサイコスリラー。

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セキュリティ・システムの会社に転職したばかりのサイモン・カレム(ジェイソン・ベイトマン)と妻のロビン(レベッカ・ホール)はシカゴからカリフォルニアに引っ越してきた。
何もかも環境を変えたのは、妊娠した子を亡くす不幸に見舞われたロビンの傷を癒すためでもある。
また、カリフォルニアはサイモンの故郷でもあった。

何も知らない他人から子供の話題を振られると、未だにあからさまに表情が曇るロビンをいたわるサイモン。そしてボージャングルと名付けられた大きな犬も、ロビンにとって心強い友だちだった。

高台に建つミッドセンチュリーモダンの一軒家を購入した夫妻は、ここから新しい人生をスタートさせるのだと誓う。
そうですか、それはどうぞしっかり精進なさってくださいましよと言いたいところだが、これから先、夫妻にシャレにならない災いが降りかかるのである。

その災いの主は、サイモンロビンが新居の家具を買うために訪れた店に現れた。
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男の名はゴードン・"ゴード"・モーズリー(ジョエル・エドガートン)。
サイモンとはフェアモント・ハイスクール時代の同級生である。

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突然話しかけられたから、誰かと思えば"WEIRDO GORDO"(不気味なゴード)じゃないか。
一瞬誰かわかんなかったけど、ムッツリしたツラは昔から変わらないな。
会えて嬉しいだと? 高校時代そんなに仲が良かった訳でもなかろうに。
むしろ友だちになりたくないタイプだし。
なんだコイツ、やけに馴れ馴れしいじゃないか。 こんなに喋るやつだったっけ?
俺を誰かと間違ってるんじゃないのか?
ケータイの番号ぐらい、いくらでも教えてやるが本当にかけてくるなよ。
それにしてもこいつ色々と食いついてくるなあ。
うちは今忙しいんだ。 おまえには手も出ないような高級家具のお買いものの最中なんだよ。
ちっとは空気を読めよ。

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最初の贈り物は一本のワインだった。
ゴードからのささやかな引っ越し祝いに、サイモンは「あいつにしては気が利くじゃないか」と思いながらも奇妙な違和感を覚える。
「どこで住所を調べた?」

ゴードの電話番号など聞かされてもサイモンには自分からかける気もない。
だが一応、冷蔵庫のホワイトボードに、サイモンゴードの電話番号を書いておいた。
「GORDO」の上に「WEIRDO」を付け足しておいて。

友だちヅラする面倒くさい奴を適当にあしらったつもりでも、カエルのツラにションベンの相手もいる。
ワイン一本で終わるはずもなく、それ以来ゴードはなにかと物を贈ったり、アポなし訪問しては夫妻の私生活に割りこんでくるのである。

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サイモンが仕事に行ってる間の日中。 ロビンがふと気がつくとゴードが窓の向こうに立っている。
しょっちゅう、不意打ちのような感じで現れてドキッとさせられるものの、ロビンとしては夫の知人を無碍に追い払う訳にもいかない。
なんせ彼は何も悪いことはしてないのだから。

「お茶でも飲んでいきます?」という社交辞令にもそのまま乗っかって家に上がり込むゴード
ガラスクリーナーのギフト持参である。大きな窓がいくつもある家だからねと言う。
それに加えて「地元の清掃業者のリストを作成してきてあげたよ」というのだから、もはやゴードという男はサイモンとがっつり「友だち希望」であり、「知人」で終わる気は一切なしのようだ。

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何のつもりなんだコイツ?
物は贈るわ、家にやってきては、いらぬ世話を焼くわ。
おまえは親戚か! 太鼓持ちの若手社員か!
気味が悪いったらありゃしない。
新居の庭に小さな池があるんだけど。 そこに魚でも飼おうかしらと妻が言ったらしいが、後日まさか池に鯉が泳いでるとは思わなかったぞ。 しかも御丁寧にエサまでサービス。
なんなんだ? そういうことは事前に一言あってもいいだろ。
人の庭の池に勝手に鯉を放りこむか、フツー?
サプライズのつもりかしらんが、つまりあいつは無断で我が家の庭に入ったってことじゃないか。
何を考えてるのか分からん。人に物をあげるのが好きなやつがたまにいるが、どうもそうでもなさそうだが・・・。

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「今度一緒にメシでも行きましょうよ」という、なんの脈もない社交辞令を私たちはよく使うが、すっかりサイモンを「無二の親友」扱いしているゴードにとっては「本意気のお誘い」なのである。
サイモンロビンは、ゴードと共にディナーの卓を囲むことにする。
ゴードが贈ってきたワインを開けて。

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他人の家というテリトリーに無頓着なのか分からんが、無遠慮にもほどがあるな。
というよりも、高校の時はそんなに親しくもなかったのに、なぜこいつはズケズケと俺たちの懐に入り込めるんだ?
親しくなかったのは確かだが、それ以上に高校時代の"あの出来事"が・・・・
まさか、まだあのことを根に持っているのか?
いや、根に持ってたらプレゼントだの食事だのと平然とできるはずもないが。
「今なにをしてるのか?」と聞いたが、あまり自分のことについては喋りたがらないようだ。
「軍隊にいた」とかポツリと言ったきりで、まあ色々あったのだそうだ。

ぶったまげたのは、今度はゴードの家に招待されたことだ。
ある日、彼がうちに来てた時、たまたま冷蔵庫のホワイトボードをどうやら見てしまったらしい。
「WEIRDO GORDO(不気味なゴード)」と書かれた自分の悪口に気づかなかったはずはない。
だがあいつはノーリアクションだった。
その数時間後に、御招待の連絡があったのだ。
本当なら断りたいが、悪いことをした気持ちもあるのでロビンと一緒にお呼ばれに応じることになった。
ただ俺としては、あいつに付き合うのはいいかげんうんざりだった。

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指定された住所に行けば、なんと超の上に超がつくような豪邸だった。
彼はそこに一人で住んでると言う。
到着して居間に通されて間もなく、ゴードのケータイに着信があり、彼は「少し出かけてくるので、ちょっとのあいだ待っていてほしい。」 と言う。
呆気にとられるサイモンロビンを残して、ゴードは車に乗ってどこかに行ってしまった。

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招待しておきながら、来て早々、「仕事が入った」からと客を残して中座する招待主がどこの世界にいるんだよ。
やっぱ昔からの変人ぶりは治ってないな。
あいつがいないのをいいことに、妻にさんざん奴の悪口を言って楽しませてやった。
「あの変態野郎はどうせ君が目当てなんだよ~ 気をつけた方がいいよ~ 僕のおちんちん触って~なんて言ってくるぜ~」
あ~スカッとした。 でも、本当にこんなスゲェ家に一人暮らしか? よし、ちょっと家の中を探検してやろう。
女物のドレスがあるじゃないか。 やっぱ誰かと一緒なんだろ?
あっ!あいつが戻ってきた。

妻と2人の子供がいるだって?
ああ別れたのか。 で?離婚で揉めてる元嫁が近くに来てるからその話し合いをしてたと?
そんなこと知るか。
もうこの際、ハッキリ言おう。
もうおまえとは会わない。 おまえも二度と俺の家に来るな。
これっきりだ。 わかったな。

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これっきりで収まるはずがなかった。
昨日の友は今日から悪魔になった。
翌日、池の鯉が死んでるのをロビンが発見する。
しかも飼い犬のボージャングルも行方不明。(後日無事に発見されるが)

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あの野郎、ふざけやがって。
絶対あいつの仕業に決まってる。 とうとう本性を現しやがったか。
奴の家に怒鳴り込みに行くと、まずはまあまあ歳のいった女が玄関に出てきた。
「おまえのダンナを出せ!いるんだろ! ゴードだよ、ゴード!」
「うちの主人はマイクですけど?」 ハァ?
つまりだ。 あのスゲェ豪邸はゴードのもんじゃない。
奴は車の送迎サービスのような仕事をしてて、あの家の本当の主に雇われていたのだ。
だからあの家や車の鍵も自分で管理できるし、俺たちがあの家に呼ばれた時は、ちょうどその家の家族が旅行などで長期不在だったのだろう。
そのスキに俺たち夫婦を招待して、あたかも自分の家のように振舞っていたんだ。
ますます意味が分からん。

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サイモンには公私ともに悩みの種がある。
最近、ロビンがドラッグに手を出し始めたのだ。
お腹の子を亡くした時に一時期ドラッグに溺れながらもサイモンの励ましで立ち直ったはずだった。
だが、ゴードが現れてからというもの、眠れない日々が続いたロビンは隣家の主婦が使っているドラッグをくすねて使っていた。
ある時、薬の飲み合わせが悪かったのか、ロビンは家にいた時に突然意識を失って倒れてしまった時があった。
気がつけば日が暮れていて、会社から帰宅したサイモンには黙っていたが、彼は妻がまたドラッグをやり出したことを薄々感じていた。

会社では一人の幹部の定年退職に伴い、重要なポストがひとつ空くことになった。
後任者の候補にはサイモンとダニー・マクドナルドという男の二人が上がっていた。
ポスト争いはサイモンが大きくリードしている。
ダニー・マクドナルドの経歴に怪しいところがあったためで、出世の椅子はすぐそこに来ている。


【この先から少しづつネタバレ】

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ゴードから、もう二度と顔を見せないという内容の謝罪の手紙が届く。
しかし、最後に記された『過去は水に流す』という一文にロビンはどうしても引っかかりを覚えた。
やはり、夫とゴードとのあいだに過去に何かがあったのだ。
ロビンサイモンの当時の同級生グレッグ・ピアソン(デヴィッド・デンマン)を訪ねて、若き頃の夫の素顔を知る。

サイモンという男、実は高校時代はイジメっ子。
ゴードサイモンにいじめられていた。
ある日、ゴードが変質者の男の車に乗せられて、性的虐待を受けていたのを目撃したサイモングレッグが通報。 ゴードを助けてあげた話ということになるが、結果としてゴードはゲイだという差別を受けて退学。
その上、息子がゲイだと知って逆上した父親から殺されかけるという事態にまでなる。
ゴードの父親は今も刑務所にいる。

ところが・・・・
ゴードが男と車の中にいた」という話自体がウソなのだ。 本当は何もなかったのだ。
サイモンが面白半分に流した悪質なデマなのである。

グレッグは心苦しい胸の内を吐露する。
「定着してしまった嘘は人の人生を破滅に追いやってしまう。」

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妻から過去のいじめのことを非難された。
確かに悪いとは思っているが、あいつの親父が殺人未遂をやらかしたことまで知ったこっちゃないよ。 そのことまで俺の責任になるのか?ちがうだろ。
なにも最初からあいつの人生をムチャクチャにしてやろうと思ってた訳じゃないし。
ただのイタズラのつもりで吹いたホラが結果として変な方向に行ってしまったんだ。しょうがないだろ。
だいたい、あいつは学校内でも変人で通ってるような奴だったし、そりゃ刺激を求める年頃の者たちからいじられる対象になるよな。
自分でまいた種だと言ったら言い過ぎかもしれんが、いじめられたからといって今頃意趣返しするような、それほどあいつがろくでもない奴だってことさ。

俺だって学校時代や社会に出たての頃は、いろんな辛いことがあったよ。
でもな、俺は過去のことにいちいち囚われない。 くよくよしてもしょうがない。 そういう経験も訪れるのが人生さ。
そんな時でも俺は前を向いてた。
負け犬は過去を振り返ってグチるだけ。 みじめなもんさ。 みじめな奴には人生は開けない。
人生ってもんは戦いさ。 みんな同じ土俵で勝つか負けるかの戦いをしているんだよ。
俺は乗り越えたが、あいつは乗り越えられなくて今もいじけているだけじゃないか。

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ロビンに説得されたサイモンは、ゴードを探しだして謝罪する。
だが全く心のこもらない上辺だけの言葉の羅列ではゴードに響くはずもない。
むしろゴードの気持ちは固まっていた。
「チャンスはやった。 君が過去を忘れても過去は君を忘れない。」

最初は渋々下手に出てたサイモンも興奮して逆ギレしだす。
「おまえの不幸を俺のせいにするな!」
そしてゴードに暴行を加えて立ち去ったサイモンは妻に「すべてカタがついた。」とだけ言ってその場を収めた。


月日は流れて、ゴードの件などすっかり過去のことになったサイモンにハッピーな時が訪れる。
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ロビンがオメデタになった。
ようやく授かった子だ。 今度こそ無事に生まれてほしい。
そうさ、妻も辛いことを乗り越えたんだ。 だからこうしてコウノトリが微笑んでくれたのさ。
出世ももう間近だ。
ダニー・マクドナルドというライバルは必ず脱落する。
そしてポストの座は俺にほぼ決定と言っていいだろう。
なぜかというと、勝つか負けるかの戦いで俺は何もしなかった訳じゃないからな。
人生の戦いはきれいごとじゃ勝ち切れない。 卑怯者と言われるかもしれないが、俺にとっては"努力"であって、ライバルは何も努力しなかった。 それだけのことさ。

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ロビンがめでたく男の子を出産した。
ハッピーなことなのだが、ほぼ同時にサイモンにアンハッピーな報せが来る。
彼がダニー・マクドナルドの経歴を偽造したことがバレたのだ。
前日、家に上司を招いての前祝いのパーティーで、ダニーが乗り込んで抗議しにきた騒ぎを不審に思った上司が翌日調べ直して発覚したのだ。
「よくも恥をかかせたな。 荷物をまとめてオフィスを明け渡せ!」

ロビンも前日の騒ぎから、夫がまたしても人の人生を踏みにじったのだと感じていた。
顔面蒼白のサイモンに向かって、病院のベッドの上からロビンは辛辣に告げる。
「あなたとは一緒に帰りたくないわ。」


【サイモンの人生がもてあそばれる最悪のギフトとは・・・】
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帰宅すると、玄関先にリボンがかかった大きな箱があった。
ゴードからの最後のギフト。
中には3つの小さなケースが入っていた。

(1) 家の裏口の鍵
この家にいつも忍びこんでいたということを示している。

(2) CD
録音されていたのは、ゴードが自分の家と偽っていた豪邸に招かれた時、本人不在をいいことにサイモンがふざけてわめいたゴードの悪口だった。
しっかりと録音されていたのだ。
冷蔵庫のホワイトボードを見た時から、サイモンがあのことを忘れていないことを確信したゴード「チャンスはやった。」という場を設けたのがあの時だったのだ。
だがサイモンは、下ネタでゴードの人格をけなすという真逆のバカを露呈しただけだった。

(3) DVD
そこに映っている映像は失神して床に倒れているロビンだった。
いつぞやロビンは、再び手を出し始めたドラッグが関係しているのか、突然意識を失って倒れたのだが、多分に、いつでも家に忍び込めたゴードは色々と探ってるうちにロビンがドラッグにハマってることを知ったのだ。 そして薬をすり替えたものと思われる。
倒れてるロビンのそばにカメラを構えて猿の扮装をした人物が鏡に映り込んで手を振っている。 それがゴードなのだろう。
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意識のないロビンゴードは何をしたのか? そこまでは映っていない。 映ってはいないが・・・。
・・・・・生まれてきた赤ん坊は一体誰の子なのだ?
自分にとって最高のギフトのはずだった赤ん坊。 急いで病院に舞い戻り、新生児室でロビンに抱かれている赤ん坊の目はどことなく・・・・
自分の子ではないのか?どっちなのだ? 何も知らないロビンになんと言う。
サイモンはただ戦慄するしかない。


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人にもてあそばれるということは、こういうことだよサイモン。
他人の人生に価値を見出せず、人の痛みなど理解できない君のそのかわいそうなオツムにはもってこいの良薬だろ?
人生は勝つか負けるかという君のポリシーは意味を履き違えている。
他人を蹴落とすのが人生の勝利じゃない。
自分と向き合って、自身の人間性を高めてこそが勝利だよ。
「サイモンセッズは絶対だ」という遊び感覚で他人の人生を踏みにじって破壊してきた君は、自分自身が猿以下のゲスだとは気づきもしなかった。
君はこれからあの赤ん坊の目と向き合いながら、犯した罪を悔いるがいい。 それとも奥さんを捨てるかい? 君ならそうしそうだな。

世の中には弱い者をいじめて喜ぶクズがたくさんいる。
人間は元々人の痛みには鈍感さ。。
人の欠点や失敗を指さして笑うことに快感を覚える狭量な生き物なんだ。
だが相手に生きる気力さえも奪うほどのイジメをしておきながら、自殺する奴は根性が足らなかっただけだとうそぶいて自分のゲスぶりを正当化する哀れな猿は、いずれは己の食べ散らかしたバナナの皮に足を取られて転ぶことになる。
人の痛みが分からない奴は社会では通用しないからさ。
その場その時が面白ければいいという幼い知性には忍耐力も創造力も欠けていることが社会に出た時に証明される。
人を傷つけて笑う者は誰にも救えない。 自身が傷つくまで。
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これはなかなか面白いスリラー映画である。
サイコパスを扱った映画ではあるが、進行と共に善キャラと悪キャラが次第に逆転していくという展開がユニークでしかも恐い。
いかに偏見が人を傷つけ、また偏見が自らの墓穴を掘るという教訓も込められている。
人の人生をもてあそぶイジメっ子野郎がいかにも言いそうな自己弁護をえぐり出し、それと同時に許容はし難いが“目には目を”の手に出るイジメられっ子に怖れよりも快哉を覚える人は少なくないはずだ。

ひとクセ隠してそうな善人役ならこの人なジェイソン・ベイトマンや、心にフタをしたように心理を読めない無温の人物役の恐さを醸しだしたジョエル・エドガートンもうまい。 この人、監督としてもなかなかのものだ。
家の中に「誰かいる?」みたいな恐さの演出が絶品で、カメラワークや繋ぎ方が実に巧妙。
最後まで得体の知れない圧迫感に襲われて見応えがあるが、一番観てほしい客は、世のイジメっ子のクズどもの諸君らだ。


「賢人のお言葉」
 
「私は贈り物の価値は気にしないけれども、贈り物をする人の心を重視する。」
 マルグリット・ド・ナヴァール 
(「エプタメロン」)
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いい気になった男の待っていた結末

オハラハンさん こんばんわんこ~ ワンワンv-286

今日 知り合いと 半田死のほうに出かけましたので 知り合いが
「なんか 映画見て帰るか~」といい 
サンスペンスにすっか・・と 見てきました。

ザ ギフト 今日 半田コロナでみてきましたよ~ こ・・・こわいv-12


>一番観てほしい客は、世のイジメっ子のクズどもの諸君らだ。
 ボクも、高校の時にいじめにあい 何年かして いじめの相手に町に再会したことがありました。

 で おまえ職場でもいじめられてんのか?と小ばかにした口調で言っていたので
「なんだと、てめえ!!」と 怒りのあまり胸ぐらつかんで 振り投げてしまいまして・・

 周囲に大勢人がいまして・・・
ひんしゅく買いましたよv-292

彼も「おい そんなに怒るな・・・ もう過ぎたことじゃないか・・・けど、俺もお前にいやな気持にさせたのは悪かった」と言われ・・・

「俺 何やってんだ・・・」と 冷静になったら 情けなくなりました。
彼も お詫びの気持ちに ビール6本を買って僕に渡しました。

まあ 再会したといっても20代でしたのでかれこれ一周り以上前ですね・・・

けど この作中の元いじめっ子 サイモンの対応はひどい!原因がわかっても しょうがねえから口先だけで謝っとくか・・・と 不誠実な気持ち見え見え・・・。

 馬鹿だ・・・サイモンは
謝罪の時 ゴードに誠心誠意を込めて謝罪していれば 彼も ここまでしなかった。謝罪の時点で手を引いていたのに ふいにした。

ざまあ~って大きな声で言いたくなるような作品でした。見てよかったです^^

>自分の子ではないのか?どっちなのだ? 何も知らないロビンになんと言う。
サイモンはただ戦慄するしかない。
  ゴードはやってないですよ。ここまで緻密に復讐を練り上げたゴードが奥さんに行為に及ぶなんて そんな証拠を残すような事はやらない。

 DNA調べてもらうなんて 奥さんに言えば 確かに 夫婦は崩壊して ざまあってなるにしても、 かといって行為に及んで生まれた子のDNAが 自分のDNAと一致なんてなったら 自分が暴行で訴えられでもしたら 復讐も元も子もなくなるのはゴード自身がいちばんわかってるでしょうから。


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Re: いい気になった男の待っていた結末

zebraさん、こんばんにゃ。 ニャーニャー。

中学時代のことですけど。
女子のあいだで仲間はずれのイジメがあったらしくて、ホームルームの時に先生が全員にブチ切れましたね。
「おまえら、人をいじめてそんなにおもろいんかぁーっ!」
なんのこっちゃ分からんかったアッシら男子はキョトンとした同時に「うちのクラスでイジメがあったとは・・・」とちょいとショックを受けたのを覚えてます。

いじめをしてる側は、相手を傷つけてるとは思ってないこともあれば、確信犯で人をもてあそぶタチの悪いのもあって、ケースは様々。
こないだの原発避難イジメなんて、聞いてて悲しゅうなるわい。
なに食ったらそんな冷酷な人間になれるねん・・・。


謝罪と反省は大事だね。
サイモンって、ほんとアウトな男。
ハナから謝罪求めるのが無駄な奴。


やっぱりゴードは何もしてないですかねえ。
まあ、そうでしょうなあ。
仮に、子供が生まれる前にあのDVDを見せてた方が効果的じゃね?って、ドSなことも考えましたけどね。

コメントの編集

いうねえ オハラハンさん。

オハラハンさん おはようグルトォ~v-278
返事コメント 早いッスv-216

>仮に、子供が生まれる前にあのDVDを見せてた方が効果的じゃね?って、ドSなことも考えましたけどね。
 それをやっちゃったら サイモン 立ち直れなくなりますってv-399
ドラクエでいったら
「つうこんの一撃 (バババe-329) (ズドォンe-281)」
 このぐらいのでかい衝撃が・・・

>サイモンって、ほんとアウトな男。
ハナから謝罪求めるのが無駄な奴。
 そうなんですよ。サイモンは品性からダメ。昇進の話にしてもライバルの経歴偽造して陥れたり・・

 もし サイモンに陥れられたライバルが ゴードに出会って サイモンの行いについて話していたら それこそ大変なことになってた。
ゴードなら
 「彼も サイモンを恨んでるのか・・・協力してくれそうだな。じゃあ彼にボクが手を貸すか・・・」
と さらに計画を練ってたでしょう。鬼に金棒状態のゴードで。

賢人のお言葉v-81
 
v-52「これからは良い事をされたら100倍にして返せ!その代わり嫌な事をされたら100分の1にして返せ」
チェ・ゲバラ(キューバ ゲリラ指導者)

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Re: いうねえ オハラハンさん。

しかし、仕返しについてあれこれ面白がって書いちゃいましたが、「あっ、これはイジメっ子と同じ本質かもな。」と、ちょっと反省。
まあ、サイモンは遠慮しなくてもいい相手かもしれんけどね。

 
>「これからは良い事をされたら100倍にして返せ!その代わり嫌な事をされたら100分の1にして返せ」
> チェ・ゲバラ(キューバ ゲリラ指導者)
> [/色]
おおっ!今頃はカストロが天国で再会してるであろうチェ様のお言葉。
祈・平和。

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再び 見ちまったよ~

こんばんわんこ~v-286 ワンワン

DVDで新作で再び拝見しました。まともコメントになりますのでご了承ください。

<まあ、サイモンは遠慮しなくてもいい相手かもしれんけどね。 >
👆 前に書かれた分部同感v-218 このタイプの人間はオハラハンさんが書かれた👇

<人を傷つけて笑う者は誰にも救えない。 自身が傷つくまで。>
こういう事なんですよね。

ジョエルエドガートンが演じたゴード。
派手な演出はなかったのですが チェスの駒を一手一手 マス目に打ち込んで サイモンを チェックへと少しずつだが確実に追い込んでいった恐怖。

なかなか気に入った作品です。
「セッションズ」みたいに。

もう一個 賢人のお言葉 あてはまりそうなのがありました。

v-52賢人のお言葉「他人をあざむき、他人から奪い、他人をだますことは、欠乏、損失、不自由となってあなたにはね返ってきます」
ジョセフ・マーフィー(アイルランド出身の宗教者、著述家)

サイモンにはピッタリでしょ。この言葉どおりになってんだもん。

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Re: 再び 見ちまったよ~

どうもです、zebraさん。 

この映画、ずいぶんとお気に入りなんですなぁ。
ジョエル・エドガートンもがんばって監督・主演した甲斐があろうというもの。
確かにこのスリラーは復讐モノとしては絶妙な角度から切り込んだ傑作ですよね。

誰も死なない。 誰も殺さない。
奪わずに与えるという、復讐とは一見真逆の行為が、結果的にターゲットを絶望に追いやるという、巧妙でありながらこの恐さ。
しかも、因果応報の教訓にもなります。

マーフィー様のお言葉をしっかりと受け止めて、私らも精進せねばなりません。

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