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ハドソン川の奇跡
2016年10月19日

T0020885p.jpg 17世紀にイングランドの航海士ヘンリー・ハドソンが探検したことからその名がついたハドソン川。
アメリカのニューヨーク州の南北を500キロほどにわたって縦断しているその川で、航空機が不時着したニュースは日本でも大きく報道された。
2009年の1月15日のことだった。

「9.11」から8年経っているとはいえ、ニューヨークで航空機が・・・というニュースに最初は「またか!」と感じた人も少なくない。
しかし、深刻なエンジントラブルを起こした航空機が機長の判断でハドソン川への着水を敢行して、奇跡的に乗員乗客155人の命を救ったという事実が明らかになり、「9.11」や「リーマン・ショック」を引きずるアメリカの人々に久々に明るいニュースとしてもたらされることになる。

まあ事故は事故なので「明るいニュース」と言うのもなんだが、この不幸中の幸いの出来事は通称「ミラクル・オン・ザ・ハドソン(ハドソン川の奇跡)」と呼ばれて、アメリカ国民の胸を熱くさせた。
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日本人からすると、ニュース映像からついつい想像してしまうのは、1982年に起きた日航機350便の羽田沖墜落事故である。
機首の部分が機体にめり込んだ状態で海上に浮かんでいる航空機の映像はちょいとした衝撃だった。
最悪のパイロットエラーの事故として、流行語も生まれたりしたが、あの事故では24人の方が亡くなっており(負傷者149人)、そういう意味では誰ひとり犠牲者を出さなかった「ハドソン川の奇跡」は対照的だ。

羽田の事故とハドソン川の件を比較するのはちょっと違うかも知れないが、やはりあらためて、事故は付き物であることは避けられない乗り物の命運は、それを動かす立場の操者に委ねられていることを痛感する。
飛行機が水面に不時着するというのは、陸地に比べればマシかもしれないが、それでも揚力を失った相当な重量の物体が落下することには変わりない。
角度が狂えば機体が分解するか、機首から突っ込んで水没するかである。

「ハドソン川の奇跡」の際のエアバス機は、離陸して間もなくの時なので燃料も満タンであったろうし、80トン近い機体重量があったはず。
それを滑走着陸と変わらないほど水平に着水させて、アテンダント一人が足に裂傷の重傷を負った以外は、乗客に大きなケガ人を出させなかったのは、凄い操縦手腕としか言いようがない
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そんなミラクルを成し遂げたのが、チェズレイ・"サリー"・サレンバーガー機長(事故当時57歳)。
幼少の頃からパイロットに憧れ、空軍士官学校を経て、米空軍の軍役に就いて、29歳で退役。
1980年にUSエアウェイズのパイロットになった時が29歳の時。
それから30年近いフライトの実績を積んできた2009年にその事故に見舞われるのである。

世界が「奇跡」と称賛した航空機事故からの生還劇に、一躍英雄と持てはやされたサレンバーガー機長だが、実はその裏では国家運輸安全委員会(NTSB)から、「その判断は正しかったのか?」という疑惑をかけられていたのだ。
ハリウッド稀代のストーリーテラー、クリント・イーストウッドが最新作として選んだ物語が、この英雄譚に秘められた意外な裏話である。
155人の命を救いながら、「それは危険な行為ではなかったのか?」という疑いをかけられた男の知られざる苦闘を描いたヒューマンドラマの傑作だ。

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サレンバーガー(トム・ハンクス)は、"あの日"以来、まともに眠れない日々が続いていた。

"あの日"、1月15日。
ニューヨーク、ラガーディア空港発、シアトル行きのUSエアウェイズ1549便の機長としてサレンバーガーは乗り込んでいた。 副機長は3日前に知り合ったばかりのジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)だ。

しかし離陸直後、バード・ストライク(鳥の衝突)により両側のエンジンが停止。
飛行速度の維持ができなくなり、サレンバーガーは管制に非常事態を宣言。
エンジンの再起動を試みるも叶わず、当初「ラガーディア空港に引き返す」旨を伝えたものの、直後にハドソン川への緊急着水を宣言。
離陸してからわずか5分。 見事に着水した1549便は、その後乗員たちの冷静な避難処置により、奇跡的に一人の死者も出さずに済んだ。

一躍英雄として世間の喝采を浴びることになったサレンバーガーは戸惑わずにいられなかった。
それは自分の感覚とは全く違う世間の目だった。
人はみんな、あのことを「奇跡だ」と言う。 「あなたは英雄だ」と称賛する。
そうではない。 謙遜でもなんでもなく、あれが最善の方法であって、死人が出ててもおかしくない方法だったとは思わないからだ。
そんなに自分が取った選択は「多くの犠牲者がでてたはず」の危険なアクロバットと人々には映るのだろうか。
一か八かなどと、そんなギャンブルのような感覚で乗客の運命を引き受けた訳ではない。 奇跡でもなんでもない。
 
今でも夢に出てくる。
あの時、ラガーディアに引き返すか、近くのテターボロ空港に緊急着陸させようとしていたら・・・
一刻の猶予もないあの緊急時に、とっさに空港へ向かう選択肢を選んでいたってもおかしくないが、それは最悪の事態を招く事になっただろうと断言できる。
あの時の判断は紙一重だった。 想像しただけでゾッとする。
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思えばその一瞬の判断が「奇跡」だったかもしれないが、そんなにも自分がやったことはアクションヒーローのような「無茶」だったのか?
飛行機が川にランディングするという、映画のように派手な非日常の光景に人が酔っただけだ。
「奇跡を起こしましたね。 凄いですね。 あなたは英雄ですね。」と言われるたびに、人の命を預かってきた自分の尊厳に針を突き刺されたように感じる。
「英雄とは辞書の定義によれば、『危険を冒す者』だ。」
自分は乗客を危険にさらした覚えなどない。

気がつけば朝も夜もジョギングで街を駆けている。
心を休ませない悪夢を振り払うため。 英雄ではない、おまえはただの会社員だと自分を戒めるため。 
褒める人に悪気はないし、褒められてる自分が気に病むこともないのに、心の中では「そうじゃないんだ」と叫んでいる。
どこにも置き場所のない心がじっとさせてくれない。
だからサレンバーガーは自らにムチ打つように街を走り続ける。

事故調査の関係で、今はホテルに缶詰め状態で家には帰れない。
だが家の前には四六時中マスコミが張り付いて、自分の話を聞きたがっている。
妻や娘たちに気が休まらない思いをさせてるのがなんとも辛い。
「朝起きたら1月14日に戻っていてほしいよ。」


サレンバーガーにとって、自分の意に反して誉めそやす人々の声が疎ましいが、その逆の声にも苦しめられることになる。
事故の調査に乗り出した国家運輸安全委員会(NTSB)から、自分の取った判断が間違いではないかと疑われているのだ。
サレンバーガーにとっては何とも複雑だった。
英雄と言われても気が悪いし、一方では「おまえがやった方法は自殺行為だ」と糾弾される。 こんなヘタなジョークのような事態になるとは夢にも思わなかった。
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「このたびの墜落事故の件だが・・・」
「墜落じゃない。 着水だ。 なぜ“墜落”にしたがる?」
確かに保険会社とはモメそうな案件だけに、“操縦士が故意に”という報告などできはしないだろう。
気持ちは分かるが、それは譲れない。 あれは墜落ではない。

「『ラガーディア空港に引き返す』という連絡を入れながら、なぜ引き返さなかったのか?」
高度が足りないと判断したまでだ。 一体何をハッキリとさせたがっているのか?
スカイルズもだんだんと感情的になって、調査委員の無礼な言い草に憤慨している。

「睡眠は十分だったか?」 「フライト前の8時間以内に飲酒をしたか?」 「前の晩に奥さんと喧嘩をしたか?」
「家族との関係は良好か?」 
「みなさんと同じですよ。」と言ってやった。
「ポケットにあったボールペンは事故でどうなったか?」 何のクイズだ? 記憶力か? 間違ったら私は異常者にされるのか?

「全員が生き延びた事故を調査するのは初めてなもんでね。」
そりゃそうだろう。
「何ごとも初めて起こるまでは前例なんてない。」

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同じように眠れない日々を送るスカイルズサレンバーガーを励ます。
「あなたは素晴しい仕事をした。 俺がこの目で見たんだ。 あなたを誇りに思うよ。」
冬のニューヨークの夜は寒い。
凍てつく夜の街を一緒にジョギングするサレンバーガースカイルズの二人の周りの空気だけが不思議とアツい熱を帯びていた。


その後の調査委員会では、自分たちが主張する両側のエンジン停止について、フライトレコーダーの記録から実は左側のエンジンが、わずかながら作動していた可能性があるという見解を突きつけられた。

まだ川底から機体が引き揚げられておらず、実物を調べてもいないのに可能性のことを言われても答えようがない。
もし片方のエンジンが利いていれば、問題なくラガーディアに引き返すか、テターボロまで行って難なく着陸できていた。 なのになんであんな危険を犯したのかと自分は問われている。
だが明らかにあの時はエンジンは両方ともダメになっていたんだ。

ラガーディアか、あるいはテターボロに向かっていれば間違いなく、高度不足で滑走路に激突していたか市街地に突っ込んでいた。
着水という一瞬にその判断ができたのは、40年以上の経験による賜物のジャッジメントとしか言いようがない。
「やるべき仕事をやっただけ。」 それだけだ。
16歳の時に初めて操縦桿を握って40年。 長年積み上げてきたことが、たった208秒の出来事で裁かれる。
多くの人の命を救った自分が罪人になるかもしれないとは・・・・

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コンピューターのフライト・シミュレーションでは、バード・ストライクのあとにすぐ旋回していればラガーディアにもテターボロにも問題なく着陸できていたことが立証されたという。
「ゲームとは違うんだぞ。」 スカイルズは呆れ半分だ。

航空機コックピット内には「QRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)」という緊急時の技術的問題を解決するためのマニュアルが常備されている。
エンジン停止後にジェフ・スカイルズは操縦をサレンバーガーに譲り、即座にQRHを開いた。
だが、そのマニュアルに記されているチェック項目は高度2万フィートで問題が起きた時を想定したものであり、2千フィート足らずの高度で飛ばざるを得なかった1549便は、相当なページ数がある項目を順番にチェックしている余裕などとてもないのである。
サレンバーガーはQRHの優先項目をスッ飛ばして、15番目の項目である「APU(補助動力装置)」をすぐさま作動させている。
これが失速を防いだ大きな要因でもある。

マニュアルはあくまでも手順が記されたベーシックな手引きでしかない。
なにもかもが想定外であるケースでは、「やるべきこと」を即座に行動に移すことが要求される。 そんな記述があるマニュアルなど世の中にはないのだ。

初めてのことが短時間に起き、それほどに切羽詰まった緊急時の中で、スカイルズと共に「やるべきことをした」ことをサレンバーガーがいくら訴えても、調査委員の胸には響かない。


【1月15日・何が起きていたのか Look Back】
USエアウェイズ1549便、エアバスA320-214
ニューヨーク、ラガーディア空港発、シャーロット・ダグラス国際空港経由、シアトル・タコマ国際空港行き
機長:チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー
副操縦士:ジェフリー・B・スカイルズ
アテンダント:ドナ・デントドリーン・ウェルシュシーラ・デイル
乗客150名
無題 
午後3時25分56秒
ラガーディア空港を離陸。
操縦は副操縦士ジェフ・スカイルズ

午後3時27分11秒
カナダ雁の群れに遭遇し、両翼のエンジンにバード・ストライク。 高度3200フィート。

スズメなどの小さい鳥がエンジンに飛び込んでしまう例は珍しくなく、その程度なら何ら問題はないが、大きな鳥がエアインテークに吸い込まれるとエンジンがフレームアウトする事故の例は少なくない。
カナダ雁は翼を広げれば150センチを超えるぐらいの大きな鳥で、その群れがまともに衝突したのである。
しかも両方のエンジンに飛び込んでしまい、両エンジンともフレームアウトするという通常考えづらいレアケースが発生してしまったのだ。


イグニッションスタート作動せず。 両エンジンが停止し、1549便は推力を喪失。
午後3時27分24秒
スカイルズから機長のサレンバーガーに操縦を交代。
スカイルズがQRHを開き、サレンバーガーはAPUを起動させる処置を取る。
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ラガーディア管制に非常事態を宣言し、引き返すことを告げる。
午後3時28分
1549便、左へ旋回。 高度2000フィート。
同28分
機長、ハドソン川への着水を試みることを管制に通告。
この時点で既に高度も速度も不足なのが明らかだった。 残された道は一つしかないことをサレンバーガーは悟った。

管制からニュージャージー・テターボロ空港への緊急着陸が提言されるが、川への着水敢行を再度通告。 高度1600フィート。
低高度のため、1549便の機影がラガーディア管制の航空路レーダーから消失。
さらに機は南方向へ針路を取り、ハドソン川沿いの東岸寄りを滑空。 高度1200フィート。
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午後3時29分
ジョージ・ワシントン・ブリッジの主塔をすれすれに避けながら、ハドソン川の水路上空に侵入。 高度400フィート。
機長から客室に「Brace for impact!(衝撃に備えて)」のアナウンス。
アテンダントが「頭を下げて!姿勢を低くして!」と連呼する。

午後3時30分42秒
1549便、ハドソン川に不時着水。

乗客が脱出シューターから主翼の上に避難。
沿岸の観光フェリーボートやNY市警の潜水班もヘリコプターで駆けつけ、着水から24分で全員の救出が完了する。
取り残されている乗客はいないか、サレンバーガーは水没しつつある機内を2回にわたって確認した後、脱出し、他の乗員と共にフェリーに救出された。
スカイルズは9.11の記憶が生々しく残るマンハッタンのビル街をあおぎながらしみじみとつぶやく。
「ニューヨークを見て、これほど感動するとは思わなかったよ。」
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映画では、“事故後”から物語がスタートし、サレンバーガーが公私で苦悩にさらされる情景が描かれる。
問題の事故のシーンは前半に“さわり”をザッと描いて、後半の方でさらに深く突っ込んだ内容の同じシーンがフラッシュバックの形で挿入されている。
事故発生から着水、そして救出活動に至るまでのシークエンスは、それだけで映画一本分のような見応えがあって、サスペンスフルな語り口は思わず前のめりになりそうなほどだ。
だがその“事故”のシーンはあくまでも主題ではなく、その展開の中で出てくる、たくさんの人々の「やるべきことをした」プロフェッショナルな姿が最も重要なのである。

最終的な検証のための公聴会が映画のクライマックスを飾り、法廷劇さながらの緊迫感に包まれる。
NTSBの「事故発生直後にすぐに引き返してれば空港での着陸が可能だった」という見解に対して、フライトシミュレーションによる実験が繰り返され、ここでようやくサレンバーガーの選択の正当性が認められる。
サレンバーガースカイルズ vs NTSB」という図式もあってか、じわじわとサレンバーガーの主張が証明されていくくだりのカタルシスは格別。
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それにしても国家安全運輸委員会の調査のザルぶりはいかがなものか。
事故が起きればどんなケースであろうと、複数の原因を想定して検証をするのは、どこの国でもどんな会社でも一緒。
彼らももちろん「やるべきことをした」者たちであるが、あまりに人間というものを杓子定規に捉えていないだろうか。

NTSBはサレンバーガーから「人的ミスを探すなら、人的要因を考慮してほしい。」と要求されるのだが、これは常日頃から「事故調査」の仕事に向き合ってきたプロフェッショナルが言われたら実に恥ずかしいことではないか。
それは交通事故があったらなんでもかんでも「前方不注意」だの、「安全運転義務違反」だのと、ドライバーの全面過失で処理したがる我が国のオマワリさんと同じ硬直的思考。 車は急には止まれません。
バード・ストライクがあったら即座に空港に引き返す・・・なんてことが簡単にできるのならば苦労はいらない。

離陸した後、3分もしないうちに鳥が衝突してくると知っていること。
しかもめったにない両方のエンジンがダメになることまで知っていること。
管制に確認も取らずに緊急着陸できる空港の方角へためらいなく針路を取れる、機械的判断。
そんな超能力者のようなパイロットならば、ゲームまがいの離れ業は可能だが、生身の人間は想定外のことに出くわしたらそうはいかない。
頭の中であらゆる選択肢を列挙して、ベストの手をはじきだすまでの間に、人間らしさのタイムラグがあって当たり前なのだ。

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NTSBの調査委員会の名コンビ。
エリザベス・デイヴィス博士(アンナ・ガン)と、隣りの坊さんはチャールズ・ポーター氏(マイク・オマリー)。
お役目だから止むを得ないだろうが、質問の仕方もイヤな言い方をするのである、この坊さんは。

NTSB主導で行ったフライトシミュレーションはまさに、人的要因を考慮せず、バード・ストライク直後に何の復旧作業も連絡・交信さえもせずに、躊躇なく機体を旋回させるというもの。
「ハイ、川に不時着せずとも空港に行けば十分間に合いました。」 そらそうやろ!
しかもシミュレーションに参加しているパイロットは事前に17回も練習してやっと1回成功できたというのだから、どうしても機長のミスにしたかったのかと勘ぐりたくなる。

そこでサレンバーガーの人的要因を認めて、バード・ストライクから「35秒の猶予」を置いてからシミュレーションしてみれば・・・・・ いや、してみるまでもない、当然の結果。
「人的要因」をそもそもなぜ省いたのか、そっちを調査したくなる。
ちなみにサレンバーガー機長は、バード・ストライクから1分かかったのだ。 その上で犠牲者を出すことなくハドソン川着水を成功させたのだ。

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調査委員のエリザベス・デイヴィスサレンバーガーへの「あなたという「X」の存在があったから奇跡は起きたのです。」と謝罪する。
だが、サレンバーガー「"X"は私だけではない。」と語る。
スカイルズと3人のアテンダントは本当によくやってくれた。
乗客も冷静に行動し、お互いに助け合いながら避難をした。
救助活動に駆けつけてくれた観光フェリーの人や、市警のヘリの人たち・・・・
多くの人が「やるべきことをした」結果なのだと語ったサレンバーガーは、この時ようやく「英雄」と呼ばれることの重荷を下ろすのである。


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上映時間は96分という驚愕のコンパクトさ。 これぞ「クリント・イーストウッドの奇跡」。
当然ながら中身はパッツンパッツンの濃さで、一人のプロフェッショナルの真の名誉回復という庶民好みのストーリーがエモーショナルに綴られている。

事故の再現シーンも臨場感たっぷりで見応え抜群。
「大空港」や「エアポート’75」などの往年の航空パニック映画を彷彿とさせるハラハラテンションが懐かしくて気持ちがいい。
乗客のドラマも最小限に留めて、このバランスの良さ。
真冬に公開されていれば、1月のニューヨークの、あの寒そうな感じはもっと味わえただろうけども。


トム・ハンクスは実在の人物を演じるのはこれで6回目ぐらいだろうか。
トム・ハンクスが演じたキャラクターが奇しくもみんなトム・ハンクスに似ている訳ではない。
それでも演じ分けられた人物はきっちりとキャラクターが出来上がっていて、ビジュアルも本人にわずかに寄せた程度ながら、まんまと感情移入させるトム・ハンクスというのは本当に凄い役者だ。 これぞ「トム・ハンクスの奇跡」。

あと、アーロン・エッカートのタワシひげが気になって気になって・・・・


「賢人のお言葉」
 
「訓練してきたことをやっただけ。 自慢も感動もない。」
 チェズレイ・"サリー"・サレンバーガー三世
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