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グリーン・ゾーン
2010年05月23日

イラク戦争を扱った映画は実際、アメリカではウケない。
ブライアン・デ・パルマの「リダクテッド 真実の価値」など上映禁止キャンペーンまで張られて大コケし、オスカーを獲った「ハート・ロッカー」も興業収入は振るわなかった。

民主党の大統領が誕生したからといって米国民がもろ手をあげて「戦争反対」と言ってる訳ではない。 9・11みたいなことが再び起こることへの恐怖は根強いし、何より世界のリーダーシップをとっていくポジションだけは譲りたくない。 なんだろうと「強いアメリカ」を国民は望んでいて、米軍の恥部やスキャンダルを描いた映画は観たくないのだろう。

“ジェイソン・ボーン”シリーズのマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が組んだイラク戦争ものの「グリーン・ゾーン」も例外ではなく、全米興収はイマイチな成績に終わっている。

バグダッド制圧後のイラクで大量破壊兵器を捜索しているミラー准将率いるMET隊。
情報をもとにガサ入れの毎日だが、踏み込んだら10年も使われていない便器工場だったりとスカばかり。
ガセネタばかりで「どうなっとんねん!」と上官に文句を言っても「言われたことだけやっとけ。」と相手にされず。
ある時、フセイン政権の要人を捕まえようとする際、一冊の手帳をめぐり、別の部隊がしゃしゃり出てきてミラーもさすがに「これはおかしい」と思い、接触してきたCIAのおやっさんと一緒に探り始める。
例の要人が大量破壊兵器に関するカギを握っているとしてミラーは行方を追うのだが・・・。

“グリーン・ゾーン”とはバグダッドを制圧した後、米軍がフセインの宮殿やイラク政府のあった地域を連合暫定統治当局(CPU)の拠点に定めて塀で囲んだ駐留施設。 米軍兵士はもちろん、多国籍軍諸国の関係者や暫定政府の要人も住んでいて、中にはファーストフード店やDVD店もあるんだと。
劇中、グリーン・ゾーン内でハイチーズと記念写真を撮ってるアメリカ人がいれば、水着のチャンネエがうろつくリゾートホテルみたいなプールサイドのシーンが出てくる。 一歩外に出たらドンパチやってて、民衆が略奪やってるような世界だというに、この浮世離れもはなはだしい格差はナニ?

有りもしない大量破壊兵器の情報捏造の陰謀話は正直今さら感は否めない。
問題はイラクにヤクザまがいのイチャモンをつけて有無を言わさず爆弾を落として多くの民間人を殺したアメリカの「大量破壊国家」ぶりであり、もっとそこを突っ込んでほしいのだが、ハリウッドには無理か。
「自分の国は自分たちで立て直す」というイラク人たちの主権を守る心意気は通じましたがね。


それでは「賢人のお言葉」でござ~い。

 「人間は真実を見なければならない。真実が人間を見ているからだ。」  チャーチル


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